月子さんは、夜見子さんよりも3歳年上の17歳だ
仲裁の儀式のためにヤクザと交わる母親の姿を、見たことがあるのか
夜見子さんは、絶句する
ヤッちゃん、バスタオルみたいのあるかな
下の部屋に行けばあるよ取って来ようか
オレは半裸の鷹倉姉妹を見る
月子さんとルナさんは、ブラとパンティだけの下着姿あ、それに革靴と黒い靴下か
夜見子さんはビリビリに切り裂いた制服の残骸の下は全裸+革靴と靴下だ
月子さんとルナさんは、そのまんまの格好で夜見子さんは、そのボロっちいのはみっともないから、素っ裸になってそれで移動するから
わたくしたちに裸で外に出ろと言うのですか
夜見子さんが、オレに怒鳴る
そういうことだよあ、バスタオル1枚だけ許してあげるよ車で移動している時に、外から観て裸の女の子が乗っていると思われたらマズいから
オレは夜見子さんと、同じ車に乗るつもりだ
もちろん車内ではこっそり、裸身をお触りさせていただく
どうして、わたくしたちがそんなことをしなければならないのよ
だーかーら
オレは夜見子さんと月子さんが娼婦になれるかどうかの適性検査をやっているんだぜ娼婦なら、人前で裸になることは当たり前なんだから今、オレが言っていることなんて娼婦としては、最低レベルのことなんだぜ夜見子さん、こんな程度のこともできないくせに、ジッちゃんにあんな大きな口を叩いたのかよ
わ、わたくしは知らなかったのですわ娼婦というものが、どんなものなのか今だって、よく判りませんし
じゃあ、今から止めるかいジッちゃんに連絡しようか夜見子さんは、根性が無いから、適性検査どころか、検査を受ける前に逃げ出しましたって
わ、わたくしが逃げる
そうだろあなたはジッちゃんには絶対娼婦になるって宣言していたじゃないか
そそそ、そうですけれどあの
すっかり気後れしている夜見子さん
娼婦にはわたくし1人がなりますですから、夜見子様のことはお許し下さいませ
月子さんが、スッとオレに頭を下げるが
おいおい、勝手に決めるなよあなたたちの適性を見極めるのは、オレの仕事だなるかならないかは、オレが判断する 2人とも、どうせダメだと思うけれどそれでもちゃんとテストは受けてもらわないと困るよあんたたちもオレも、ジッちゃんと約束しているんだからな
今更、下りるなんてこと、香月様がお許しになるはずがないことぐらい、お判りよね
ミナホ姉さんがダメ押しする
ここで下りるのなら月子さんと夜見子さんは、それぞれ別のヤクザへ売り飛ばされるでしょうねルナさんはうちでこのまま、この子のセックス奴隷をやってもらうけれど
つまり姉妹は離れ離れになる
まあいいわ移動する前に、お茶を一杯飲みましょう
いや、ミナホ姉さんそろそろ動かないと
ヤクザたちの動きも気になる
あなたの考えは判るけれどそろそろ、マルゴと渚がここへ来るはずなのよ
ミナホ姉さんは時計を見る
元々、今晩は、クラブ活動の終わったメグを渚の店から戻って来たマルゴさんたちがピックアップしてくれる予定になっていた
どうせならみんな揃って、戻りたいわその方が安心でしょ
それに車の問題もあるし
車
えっとこの場に居るのは
オレ、ミナホ姉さん、寧、メグ、マナ、イーディ、みすず、瑠璃子、美智、翔姉ちゃん、レイちゃん
そして鷹倉3姉妹
合計14名
おれたちが乗って来た車は8人乗り
翔姉ちゃん今日の車は
いつもと同じよ
いつものアメ車は詰めて5人
合計、13席
そっか、マルゴさんと渚の車が来ないと全員乗れないのか
1人だけマルゴを待って残ってくれとは言えないでしょ
だからお茶にしましょう
はーい、お茶でーす
お茶だよーん
マナと寧がみんなにお茶を入れてくれた
一旦、ブレイクと言っても、鷹倉姉妹は緊張したまんまだ
みすずと瑠璃子が姉妹の話し相手になってくれているが、3人ともほとんど話さない
この先の運命を思い愕然としている
美智ちょっと
何でしょうか、ご主人様
美智と一緒にイーディも来た
夜見子さんのことだけど
オレは小声で言う
お前はさっき強い気をぶつけたから、夜見子さんの巫女の力はもう発揮できないように壊してしまったって言ってたけれど
はい、そう言いました
本当は、違うよな
夜見子さんが巫女の力を失ってしまったということは、無いはずだ
もちろんです彼女の気をわたくしの気で相殺しているだけです
つまり、美智が無理矢理、巫女の力を抑え込んでいるだけだ
夜見子さんの力は残っている
あの方は気を発するだけで、受信する方の能力がございませんからわたくしが気を発し続けていることが、判っていないのです
小うるさいだけの送信機受信能力が無いから自分の発信能力が壊れているかどうかも、自分で判らなくなっている
て、ことはしばらくは、美智に付いていてもらわないといけないんだな
夜見子さんだけでなく、内面に秘めた力を持っている月子さんも
ルナさんの力はどうなんだ実際の話
今のところは判りません彼女は姉の夜見子さんより、自分が劣っていると感じているようです
美智は、そう分析する
姉の夜見子さんが優れているというよりあんなに我が強くて、気を周囲に吐き散らかすから、すっかり気後れしているというのが実態だろう
ですから、自分には力が無いと思い込んでいるのだと思います
じゃあ、現状としては問題無しか
おそらく、ご主人様がセックスで、あの子の心を開かれるまでは彼女は自分からは、力に目覚めないだろうと思います
なら、ルナさんのことは一先ず置いておこう
判った引き続き、彼女たちの監視を頼む
あ、待ってイーディにも説明しておいてくれ
鷹倉姉妹は、イーディも美智と同じくらい気が使えることを知らない
美智の不在時には、イーディが鍵になる可能性もある
イーディ、いつでも美智の任務を引き継げるようにスタンバイしててくれ
判ったネ
2人がオレから離れるとメグがやって来た
ヨシくんあの子たちに、ちょっと厳しすぎるんじゃない
メグはそんなことを言う
あんな、わざと怖がらせるみたいな言い方をするのは可愛そうよ
どう説明しようかな
香月さんは、お兄ちゃんに娼婦の適性検査をしろって言ったんだよ
オレたちの後ろに立っていたマナがメグに言う
そうメグはいなかったんだよな
ジッちゃんが、オレにそう言った頃は
だから、これでいいんだよちょっと、キツメにプレッシャーを掛ける感じでさ