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もう何度も来ているから勝手は知っている

今日の夜遅くから、雨みたいだから外に停車させておきたくないのよ

翔姉ちゃんは自分のアメ車を濡らしたくないらしい

じゃあ、後で食堂でね

ガレージから、内側の通路を通って翔姉ちゃんは、食堂へ来る

さて、オレは

取りあえず、ルナに会いに行くか

ヨッちゃん、行くよーん

玄関のドアを開けて、寧が待っていてくれた

寧は月子たちを着替えさせるために、奥の部屋へ

オレは玄関口の脇に並ぶ応接室の1つへ

マナが相手をしてくれているというけれど

ルナは、落ち込んでないだろうか

第4応接室のドアをコンコンとノックした

オレだ、帰って来たよ

どうぞ、お兄ちゃん

オレはドアを開いた

部屋の中には4人の人間が居た

ルナとマナと美子さんと雪乃

そうか香月セキュリティ・サービスの全部隊が総動員だから

雪乃は、お屋敷に居たまんまになっているんだっけ

何よ、遅いわよお腹減ったわよ

わたくしたちで、ルナ様のお相手をしておりましたわ

美子さんが、笑顔でそう言う

そうだ、オレ

美子さんに、鷹倉家の姉妹のお出迎えをお願いしていたんだっけ

今は、ちょうど雪乃さんが、面白い話をして下さっていたところですわ

美子さんは言う

え、雪乃お前、何の話をしていたんだ

何よ、別に変な話とかはしていないわよ

雪乃はムッとして、オレに言う

将棋の世界の女流棋士の団体の分裂についてよ

今は、分裂した方の団体の会長が、大会のスポンサー企業をディスったあげくに、試合をボイコットして、一年間の出場停止になったっていう過程をね

ルナは唖然として、雪乃を見ていた

その格好は巫女服だった

確か学校を出た時は、下着姿だったよな

どうしたんだその格好

ああ、克子お姉ちゃんが、衣装部屋から出してくれたの

ああ、ここは娼館だから

コスプレ衣装として巫女服ぐらいは、置いてあったのか

それでさタニーも会長になったばかりで、大変なのよ

雪乃は、楽しそうに美子さんに話し続けている

つい最近、女流棋士のプロになった女の子は1998年生まれだそうです

ブレンパワードの放映年かよ

665.ケンカ鬼

パパお帰りなさいですの

ですのっ

食堂へ移動するとアニエスと真緒ちゃんのコンビが、オレを出迎えてくれた

お腹空いてるだろ、待たせて悪かったな

ちゃんと、お菓子とか食べずに待ってましたの

したのっ

真緒ちゃんは、アニエスの語尾だけ真似するのがマイ・ブームらしい

2人ともご飯は、パパと一緒じゃないと嫌だって言うのよ

渚は、もう食べたの

まだよ

ああ、真緒ちゃんたちに合わせたんだ

ところでまったく、シゲちゃんたら、あなたに大変なことばかりさせるわね

そう言って溜息を吐く、渚

しょうがないわ最終的には、あたしたち家族全体のためになることだと思ってみんなで協力しないとね

克子姉が、台所から姿を現す

ああ、ルナさんはここの席ねあなたはここ他の人たちは適当に座って

オレとルナだけは、席を指定して美子さんと雪乃とマナには、自由に座れと言う

で、ルナさんの隣が月子さんと夜見子さんの席になるからメニューが違うのよ

克子姉は笑顔で、そう言う

どうせ、緊張していてあんまり食欲が無いでしょだから、鷹倉さんのお嬢さんたちには、スープとかサンドイッチとか、オレンジジュースとか、食べやすいものを用意したわ食べられるだけでいいから、口に入れておきなさいもし、後でお腹が空くようだったら夜食を用意してあげるわ

ルナは、小さな声で

あなたの方は、スタミナ食ねでも、消化の良いものにしたわ

オレの食事は中華粥みたいなものらしい春巻きサラダも付いている

他の人は普通のご飯よ今日は、鴨のテリーヌにしてみました

克子姉の言葉に合わせて瑠璃子とメグが、台所からワゴンを押してくる

今日はちゃんと、あなたの分もあるから安心なさい

ああ、もううまい棒じゃなけりゃ、何でもいいわよ

雪乃は、むくれる

わたくしも先にいただきましたがとても、美味しかったですわ

テーブルに皿を並べながら瑠璃子が言う

まあ、わたくしも致しますわ

働く瑠璃子を見て美子さんが手伝おうとするが

いいのここでは、美子ちゃんがお客様なんだから座ってて下さいわたくしはもう、食事は済ませていますし

瑠璃子は笑顔で美子さんにそう言う

本当に美味しいテリーヌなのよ

あら、あんたみたいな人は、どうせ普段は、もっと美味しい鴨料理を食べているんじゃないの外国の三つ星レストランとかでさ

雪乃が、瑠璃子に嫌味っぽく言う

それは日本では、なかなか本当の鴨肉はございませんから

ほとんどがアイガモなのよねぇアヒルと鴨を交配させた今日のお肉もそうよ

でも、日本人の舌にはアイガモの方が合っているっていう話もあるし瑠璃子ちゃんは、どう思う本場の鴨料理だと、やっぱり違う瑠璃子ちゃんなら、鴨を食べると記念のナンバー付きのプレートをくれるっていう、あのパリのお店とかも行ったことあるんじゃないの

いいえ、ありませんわあのお店は、今は一つ星ですから

観光気分で、味の落ちた店に行きたくないと、お祖父様はおっしゃっていますし

うーん元は三つ星レストランだったのに星一つにまで落っこちちゃったなんてお店だと、本物のグルメは行かないかそれでも、由緒あるお店だからって行くのは、観光客気分丸出しかもね

それにあのあのお店では、日本の方が大変な迷惑をお掛けしていますからお祖父様はそれが心苦しくて、足を運びたくはないそうですわ

あわさび醤油事件ね

え、何それ克子姉

うんそのフランスのパリにあるお店にね、わざわざ日本からわさび醤油を持ち込んで鴨肉に付けて食べた人がいたのよわざび醤油の方が、店が料理したソースより美味しいって言って

そんな人がいたのか

確かに異国へ行って、しかもその国の名の通ったお店で料理の味を否定して、日本の味を押し付けたんだものみっともないわよね

そう言って、翔姉ちゃんが部屋に、入って来る

味が日本人の口に合わないと思ってもせっかく海外旅行しているんだから、その国本来の料理の味を楽しむべきよね

というか最初から、お店にケチを付けるつもりだったんでしょ普通、フランスで夜、レストランへ行くのに、わさびや醤油は持ち歩かないわよ

翔姉ちゃんの言葉に渚が言う

はい、翔お姉さんは、こちらにどうぞ

克子姉が、翔姉ちゃんの席を用意する

あらわたくしの分も、ご用意して下さったの