渚が娘に言う
えー、ルナちゃんと遊ぶぅ
明日でいいでしょルナちゃん、ずーっと居るんだから
むぅじゃありませんお尻、叩くわよ
真緒ちゃんは、ルナを見て
ルナちゃん、明日はいっぱい遊ぼうね
ルナは小さな声で、返事をする
はいですの何して遊ぶか、考えておいて下さいですの
考えとくよぉうっしっし
真緒ちゃんは、不敵な笑みを浮かべる
遅い夕食が終わり
食後のコーヒーが出ると、渚が真緒ちゃんを連れて退室する時間になった
はい、パパと皆さんにご挨拶なさい
はーいパパ、お休みなさい
お姉ちゃんたちもみんな、お休みなさい
真緒ちゃんは、みんなにペコリと頭を下げる
アニエスちゃんと、ルナちゃんもお休みっ
嬉しそうにそう言う真緒ちゃん
遊び仲間が1人増えたことを、単純に喜んでくれているらしい
じゃあ、先に失礼するわね
渚はオレの唇にキスをして、真緒ちゃんを抱いて部屋を出る
ま、急ぐことはないよコーヒー飲んでから、ゆっくり始めよう
これから鷹倉姉妹たちとセックスする
処女破りの連戦だ
今夜は、眠れないかもしれない
娼婦の適性を見るためには、一回のセックスでは無理だろうし
それより、彼女たちの巫女の力を目覚めさせるとしたら
ここまで来るとジッちゃんの目的は、鷹倉姉妹を娼婦に堕とすことでなく
オレとのセックスで、本物の巫女に目覚めさせたいんだと思う
もし、そうなら、美智が心月に目覚めた時のような心の奥底で繋がり合う深くて濃いセックスを体験させないといけない
それも、時間が掛かる
あんたって、やっぱり鬼ね
雪乃がオレに言った
この小さい子も結局、あんたのセックス奴隷にするんでしょ
ルナを見てそう言う
あのアニエスって子のためにこの子の人生を台無しにするんだ
お前がそう思うんならそうかもな
でも、オレは幸せにするつもりだからルナも
ホント偽善者よねあんたは
いいえ、善ですわ
美子さんがそう言う
黒森様は、本当にそうお考えになられていますから
そして、鷹倉姉妹を見る
鷹倉様たちも、ご心配なさらなくていいですわ黒森様は、皆様にとって1番良い方法を考えて行動して下さいますから
にこやかに微笑む
すでにご存じでいらっしゃると思いますが黒森様は、香月家の2人のお嬢様みすず様と瑠璃子様を寵愛なさっております
美子さんは、そんな話を始める
わたくしも黒森様に身を捧げる覚悟を致しましたが、黒森様はわたくしをお抱きにはなりませんでしたわたくしも含めて、香月家の本家の血を引く娘を全て手に入れられたら香月家そのものが、黒森様のものになりますのに
なぜですの
政治的な思考が強い、夜見子が尋ねる
黒森様は野心家では無いのですわ香月家の財産にも、権力にもご興味を示されないんです
月子さんは、オレを見る
本当に、心からみすず様、瑠璃子様を愛していらっしゃるんですよだけどわたくしのことは愛して下さっていないだから、わたくしは抱いていただけないのですわ
いやあの、それは
別に、オレは美子さんのことが嫌いなわけじゃないですよ
はい、存じておりますでも、女としては魅力を感じてはいただけないようですね
美子さんはそう言う
黒森様は、本当に正直なお方ですから表裏の無いよく判りますみすず様や瑠璃子様だけでなく、ここにいらっしゃる女性たちをみんな愛していらっしゃる羨ましいですわ
節操が無いだけよこいつは
でも、黒森様は、雪乃さんのことも愛していらっしゃいますわ
な、何言っているのよ美子さん
雪乃さんとお話になられている時が黒森様は、一番、豊かな感情を示されますからどなたよりも、心を開いていらっしゃいますわ
うん、時々、悔しくて腹が立つ時があるわね
美子さんの言葉に、克子姉が反応する
また、思いっきりイジメてやろうかしらっていつも思うわよ
ちょっとあんたがそれを言うのはシャレになんないから止めてよ
雪乃は5月の連休に、何度も克子姉の強力な責めを体験させられている
あたしもずっと、感じているわ雪乃の方が、あたしよりもヨシくんとの距離が近いって
恵美さんあなたは、さっきアニエスさんが何を言われたか思い出すべきだと思いますわ
美子さんが、メグに言う
あなたは黒森様に何をして差し上げることができるのか、ご自分と向き合って、よく考えた方が良いと思います
恵美さんは、悩むべき場所を間違えていらっしゃいますわ
ゾクッと震えるメグ
黒森様に、恵美さんの都合の良いように変革なさることを望まれるよりご自分が、黒森様に望まれる様に変わられる方が解決の近道だと思います
ずっと、雪乃の話し相手をしていたし
他にも、きっと屋敷に残っていた色々な女たちの会話を聞いていて
オレたちの現在の問題が何なのか洞察したんだ
さすが、香月家の娘物事の本質を見通す
わたくしの様な外部の人間がご指摘するのは大変失礼なことだと思いますが敢えて、申し上げましたご無礼、お許し下さいませ
そう言って、メグに頭を下げてくれた
いや、美子さんはみすずと瑠璃子の従姉なんだから、オレたちの家族にとっては、親戚みたいなものだよ気にしないでどんどん言って下さい
さっきの雪乃の発言もそうだけど外からの視線で、意見を言ってもらうのは、とっても助かるよやっぱり家族の内側からの視線だけだと、判らないことがあるから
えー、何言ってんのよあたしは、あんたたちに嫌味を言っただけよ
雪乃は不機嫌そうに、オレを睨む
いや、とても有益な意見だったお前の言う通りオレたちは家族同士でケンカした方が良いとは思わないけれどでも、遠慮しすぎて、お互いにストレスを溜め込んでいるってのは正しい指摘だと思う
はいわたくしも雪乃さんのお言葉にハッと致しましたわ
瑠璃子も、そう言って微笑む
ホントにあなたが嫌味を吐き散らかしているだけならとっくに、力尽くでその口を塞いでいるわよ
いいんですよ雪乃さんだって、たまには役に立つことがあるって判ってますからでも、もう充分ですから、後は黙ってて下さい
マナが、雪乃にそう告げた
マナは雪乃には厳しいな
だって、この人を見ていると恥ずかしくなるんだもんまったく馬鹿なんだからほっとくと、すぐにいい気になって、ペラペラ好き放題喋るし
結局マナには、雪乃に対しての情愛が残っている
月子がオレに声を掛ける
わたくしずっと皆様のお話を聞いて参りましたがどんどん判らなくなりますわ