Выбрать главу

ブオオオオッ

アニエスが熱風を吹き付けながら、ブラシで髪を梳かして見せる

ほら、愛もやってみろよ

愛もドライヤーを起動させ、熱風を自分の黒髪に当てる

見様見真似で、置いてあったヘアブラシで髪を梳かそうとするが

違いますのそうじゃありませんのブラシは、こう

アニエスが手本を見せる

あううじゃありませんの愛ちゃんももう大きいんですから、ちゃんとしなさいですのっ

アニエスに叱咤され愛は、自分の髪を梳いていく

そうそうそんな感じであ、ドライヤーは、もう少し髪から遠ざけた方がいいよ

マナも、愛に指導する

ヨッちゃんの着替えを持って来たよ

廊下から、寧が脱衣所に入って来た

愛の方を見てオレに尋ねる

ああ、良い感じアニエスとマナが、愛の先生になってくれているから

オレは、寧の持って来てくれた普段着に着替えながらそう答えた

ああ、明日のパンの仕込みをやっているよ克子姉と愛ちゃんのお母さんも一緒月子さんとコヨミちゃんも

愛もヨミとルナには、不思議な力があることは判っている

あの巫女姉妹が一緒だと、愛が緊張するから

気を遣って、そっちへ行ってくれたんだな

よしよし大分、上手くなってきましたの

ちゃんと乾かさないと、頭から風邪をひくからね愛お姉ちゃん

アニエスとマナは、屈託が無いから愛も反発なく、指導を受けている

池田先生の医院に行くのは、夕食の後にするって少し、車の出入りがバタバタしたから、公安さんが過剰反応しているんだって今は

ああ、克子姉の車がお屋敷の中に飛び込んでオレと愛だけ下ろして、また急発進したからか

少し時間を置いた方がいいだろうって、ミナホ姉さんが池田先生には、もう連絡してあるってさ

愛は処女破瓜のダメージは、そんなに無いと思う

セックスに強い体質なんだろう

どうしても急いで診てもらう必要は無い

今日中に、検診してもらえればそれでいいか

この後、ほらミィちゃんやルリちゃんたちが、帰って来るでしょその辺のラッシュの時間を避けたいって

みすずや瑠璃子たちが、学校から送迎車でお屋敷に戻ってくる

香月家の後継者の移動には、外に居る公安警察も香月セキュリティ・サービスの警護員も毎回緊張を強いられる

愛の検診は、みすずたちの帰宅を確認させた後にした方が彼らも落ち着くだろう

一応、警戒監視を、イーディがやってくれているから

お屋敷の警備システムの操作を、イーディはすでにマスターしている

こっちは、あたしが付いているよ

じゃあ、オレもパンの方へ行くかな

オレのパン屋なんだ

50円安い方のシリーズだって、製作状況を把握しておかないといけない

オレは、服を着替え終わった

アニエス、マナ愛のこと頼むぞ

オレが2人にそう言うと

愛が心配そうに、オレを見る

大丈夫だよヤッちゃんも、ここに居てくれるから

知った顔が一緒なら、心強いだろう

愛のお母さんの様子を見てくるから

もう、唸らないですのっパパは忙しいんですからっ

心配ないってこのお屋敷の中なんだからさっ

そうそう、お兄ちゃんすぐに戻って来てくれるよ

アニエス、寧、マナと愛に声を掛ける

ホント、すぐ戻って来る

愛が、上目遣いでオレに言う

ああ向こうの様子を見てくるだけだ

オレは、愛の柔らかな頬を撫でる

そうだよだから愛お姉ちゃんは、髪の毛を乾かすことだけに専念していてっ

愛は、別にオレのことを信頼してくれているわけではない

愛はどうしようもなく他人に依存する体質で

たまたま、今はオレに一番依存しているというだけのことだ

勘違いしてはダメだ

アニエスは12歳、マナは14歳16歳の愛は、この子たちには依存しきれないだろう

寧は年上だけれど寧には、元・不良少女の悪い噂が残っている

これまた依存しきれる対象ではない

そういう意味では、このメンバーは愛のためには最良な組み合わせなんだろうな

オレや可奈センパイが、一番手頃な依存対象なんだろうけれど

これが、愛よりももっと年上な克子姉や渚なら愛はもっと依存して甘えようとするだろうし

逆に年上でもミナホ姉さんなら、オロオロするどころか愛は全身ガタガタ震え出すかもしれない

愛にとって丁度良い緊張と緩和のバランスを考えたら

アニエス&マナ+監視役の寧というのは、なかなか整っていると思う

オレは廊下に出る

そのまま、お屋敷内のパン工房の方へ向かった

そうです次はこんな風に、生地を丸めて下さい

こ、こうでしょうか

うんうんおば様、上手いですわ

愛のお母さんにヨミか

部屋の中を覗くと確かに、みんなでパンを作っていた

あら、公様

月子が、オレに気付く

兄さん、こっちは問題ありませんから

ルナが、オレに言った

この人にとってもコヨミちゃんにとっても

コヨミちゃん

見ると、コヨミちゃんも黙々とパン作りに参加していた

このおば様の存在がコヨミちゃんにとって、良い揺らぎになっているんですわ

ヨミがそう言った

むしろ、公様がいらしたことでお二人とも、少し、緊張なさっていますわ

月子が、そう分析する

今は、あたしたちに任せてあなたは席を外していて

克子姉が、そう言ってニッコリとオレに微笑む

あそうなんだ

ええ、こっちは大丈夫だから

オレは愛のお母さんからすれば、愛娘をレイプした憎い男だもんな

今は、オレの顔なんか見たくないだろう

コヨミちゃんにとってもオレは、親しい従姉たちを寝取った悪い男なんだ

じゃあ、頼むねみんな

じゃあ、愛の方に戻るか

いや、少し時間を置こう

オレ抜きで女の子同士で仲良くなる時間を持つべきだ

オレは一旦、食堂に寄ることにした

水でも飲んで、時間を潰してから戻ろう

ここに来ると思っていたわ

座りなさい今、コーヒーを入れるわ

ミナホ姉さんが、ニッと微笑んでエスプレッソ・マシーンに向かう

いいのよ一休みなさいあなたは、今日はもう目一杯頑張ったんだから

ミナホ姉さんは、コーヒーカップに、シュゴォォッと熱いコーヒーを受け止めていく

はいミルクとお砂糖は、そこにあるわ

すっかり準備をしていたらしい

オレのカップを置くと今度は、自分のコーヒーを入れる

あ、そうだゴメン、愛のこと勝手に色々やっちゃって

愛と愛のお母さんをこの屋敷に連れて来てしまった

いいのよ良信が決めたことなんだから

この屋敷も、あたしも全て、良信のものなんですからあなたが、そう決めたのならあたしは全て従うわ