母ということはよっぽど、早く買いに行かないと、夕方には届けていただけないの
スーパーの人夕方5時までの配送でしたら午前中でないと
母お魚悪くなっちゃうじゃない
840.セックス・キングダム / ともだち
よしよしよしよし
愛が、泣いているメグの頭を撫でてやっている
何度も、何度も優しい笑顔で
メグは泣き止んで、愛を見上げる
もういいから撫でてくれなくていいから
泣いて赤くなった眼で、メグはオレを見る
今までヨシくんや、お姉さんたちに何度も言われたのに判らなかったことが判ったわ
ごめんなさいどうして、あたし、今まで判らなかったんだろう情けないわ
またグスッと、メグは鼻を啜る
そういうこともアルのネ
イーディは、優しく微笑む
年上から言われたことには、どうしても反発してしまうネ上から頭ごなしに怒鳴られたみたいな気分になるノネ
まああのお姉さんたちはみんな、エラソーに上から目線で喋るのが大好きだからね
マナたち、年下の子たちがあたしのことを心配してくれてたのも、判ったわ
そっちは、あんたが舞夏たちを下に見てナメてたからでしょ
雪乃が責める
その通りよあたし年上の人たちには何もかも敵わないって拒絶ばかりしていたし年下の子のことは馬鹿にして、ちゃんと話を聞いてあげてなかったヨシくんのことも
あたしはお姉さんたちの言う通りに、流されているだけだと思ってバカにしていたんだと思うごめんなさい
いや、オレは実際、バカだし
そうよこのバカは、ホントにバカなんだから、バカにしてもいいのよっバカっ
同い年の人間に何か言われるのはツライよネみんな、同じだけの時間を生きてきたんダカラ
その通りよ特に
メグは、愛を見た
愛さんは怖いわ
あたし怖い
愛は、キョトンとする
そんなこと、言われたの初めて
オレは愛くらい、無害そうな子を見たことがない
人を怖がらせる以前に、守ってあげないといけないって感じさせる子だ
あたしが、このまんま意地っ張りのダメな子だったらヨシくんのお嫁さんは、愛さんに取られちゃうわ
ソウネ愛は、癒やしの力を身に付け始めているカラ
メグの言葉に、イーディは同意する
今のままならメグミはDarlingを困らせ続けるだけだしネ
そうね、この子なら他の連中も納得するんじゃないこのバカの公式のパートナーは
愛がメグの代わりに、オレの婚約者になる
え何で、そうなるんだよ
Darlingは、ヨシダ・ヨシノブとしての顔と生活も持ち続けないといけないノネ
オレは今、2つの戸籍を持っている
そのどちらも吉田の名前ではない
オレはすでに、吉田の家からは出ているのだから
しかし、オレの高校ではそのことは秘密にしている
誰もオレが、黒森家の養子になったことは知らない
クロモリの家のことはなるべく、隠しておくべきだからネカムフラージュとしての、ヨシダ・ヨシノブは捨てるわけにはいかないヨ
でも、何でメグを押しのけて、愛がオレの婚約者になるんだ
判っているわあたしあたしは、たまたまヨシくんのカムフラージュに適した位置にいたからそれだけで、ヨシくんの婚約者にしてもらっているってこと
いや、メグそうじゃないぞ
決して、それだけじゃない
オレは、メグを必要としている
Darlingは、黙っていてネ
イーディが、スッとオレを制する
そうヨアタシたちは別に、メグでもアイでもイイノネDarlingにとって、良い方の人に公式のパートナーになってもらえるのナラ
イーディは、メグのコンプレックスを、わざと突っついているのか
アタシやネイたちはダメなのヨ普通じゃないカラDarlingの公式パートナーは、普通の子じゃないと無理もちろん、ユキノもダメネ
ええ、あたしは人並み外れたオンナですからっ
そうよあたしは普通だからみんなと違って普通な子だっていうことしか、取り柄のない子だからそれで、ヨシくんの婚約者にしてもらえていただけよ
でも、メグミはその地位が安泰だと思い込んで散々、Darlingにメイワクをかけたネ
みなさんにもよ本当にごめんなさい
メグは、みんなに謝罪する
アイも普通の子ヨちょっと綺麗だけれど、普通の子メグミと同じネDarlingも、同い年で気負いなく、気兼ねなく付き合える相手ネ
しかも気軽にね
イーディの言葉に、雪乃が付け足す
この子は、メグミと違ってワンワン、ギャーギャー騒がないものネ基本的に大人しいものねこのバカが望んだら何でもやるんじゃないの
します吉田くんがしたいことなら
これだもんね恵美あんたとこの子、どっちがマシなのかあんたにだって判るでしょ
雪乃は、フフンと笑う
判るわ今のままじゃ、あたしはダメなんだってこと
変わりたいノカ
変わりたいわよ変わらないと今度こそ、ホントにヨシくんの側に居られなくなっちゃう
いや、オレはメグ
あたしが嫌なのよ今のままのあたしがあたしもヨシくんに何かがしてあげられる人になりたいの
Darlingに甘えるだけでなく役に立つオンナにネ
イーディが、ムフフと笑う
愛もそうなりたいなりたいです
人に助けてもらうだけじゃダメ自分のことは自分でするそして、一緒に楽しくそして最後に人のことを助けてあげられるようになるなりたいなりたいの、愛は
ああ、頑張れ一緒に、頑張ろうな
オレは、愛の手を握ってやる
うんだから恵美さんも一緒にがんばろっ
そうねあたし愛さんに負けないように頑張るわ
愛のことをライバルと認めた
ついこの間までは、何もできない子と舐め切っていた相手を
自分の気持ちの揺れに、ただ乗っかっちゃってカッカするのは、もう止めるわ自分の心が揺れている時こそ、相手のことをゆっくりと、落ち着いて、じっくりと見るそうでないと、メイワクになるだけなのねヨシくんにもみんなにも
心がドキドキ、ワサワサしたらゆっくりと深呼吸それでも、ダメならしゃっふるって呪文を唱えるのそしたら、スッキリなるから
シャッフルは、愛にしか効かないけれどまあいいか
あのオドオドしているだけだった愛が、人にアドバイスしているんだから
メグは、愛に礼を言った
えっとど、どういたしまして
愛は、恥ずかしそうにそう答えた
そろそろ、いいお買い物に行って来て欲しいんだけど
下の階から、克子姉の声がする
ここの家、しばらく留守にしていたから晩ご飯の材料が、全然無いのよ
掃除は終わったらしい
夜の8時過ぎに単身赴任先から帰って来る愛の父親のために夕食を作るんだな
判ったよ、すぐに下へ行くから