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だから、ジッちゃんはヤクザたちから、鷹倉家の巫女を取り上げようとしている

というより、巫女の力は誰かが独占するべきものだと思いますわ

色々な方の要望で巫女が力を発揮したら世の中はメチャクチャになってしまいますわ

鷹倉家の巫女の力は人の心に通じ、自分の意志通りに相手に従わせることができる

今まではたまたま、パワーバランスの保たれている状態だったのでしょうだから、巫女が、中立の立場の仲裁役だけに留められていたのですわ無理に巫女に手を出して、不必要な抗争が起きてしまうよりは皆さんで、巫女を奉っているだけにしておく方がベストですから

明治以来鷹倉家の巫女は、ヤクザたちに信奉されてきたのに

実際に、巫女の力を発揮する機会は数えられるぐらいの回数しか無い

それは、各ヤクザの勢力が均衡していて、巫女の力を独占することができなかったからなのだろう

でも、もうそういう時代は終わりました馬鹿な方が、最悪な行為をなさってしまいましたから

鷹倉姉妹の父母神主と巫女の殺害

巫女の力の真の恐ろしさを知らない、若い世代の佐竹組長は簡単に神社を乗っ取りれるだろうと、馬鹿な企てを起こしたし

巫女の恐ろしさを知っている旧世代の大鳥会長はこれを機に、巫女の血筋をこの世から抹殺しようとしている

こうなってしまったからには大きな力を持つ者が、巫女の力を独占するべきなのです他の方たちが、手出しをできないように

ジッちゃんの最終目的はそれだと思う

香月家が、巫女の力を独占すれば誰も文句は言えない

その力を使うのも香月家の自由だ

ジッちゃんには、香月セキュリティ・サービスという警護組織もあるから巫女を安全に守ることもできるし

ルリたんの言うことは、よく判るんだけれど

でも、そうやって無理矢理に香月家の力で、鷹倉様たちを支配してそうね、3人を娼婦や、セックス奴隷、あるいはペットにしてしまうことはできると思うわ

3姉妹はみんな箱入りのお嬢様だ

ここまで見てきた感じだとメンタルは弱い

脅せばオレたちの言うことを聞くだろう

でも鷹倉様たちを、あたしたち家族にすることだけは、してはいけないように思うんです

あたしたちは巫女様の家族に、なってはいけないんじゃないかって

ああみすずは、昨日の京都で夜見子の力を体験している

自分の心が力で屈せられる感じを

もちろん、夜見子の力は、美智に抑え込まれる程度の弱いものでしかないけれど

みすずは、その力の中に神聖な何かを感じたのかもしれない

みすずお前は、大切なことを見落としているぞ

そもそもこの3人姉妹が、本物の巫女になれるかどうかまだ判らないんだからな

父母を亡くした今巫女になるための修行を手助けしてくれる人はいない

それでもジッちゃんがこの3人をオレたちに預けたのはさオレたちなら、この子らが本物の巫女になるための何かしらの役割ができるんじゃないかって、そう思ったからだと思うんだよ

ご主人様なら3人のうちのお1人だけでも、真の巫女に導くことができるかもしれません

だからさ今のオレはオレのインスピレーションだけに従って、行動しようと思うんだ

家族にするとかしないとかは、まだどうでも良くってでも、この姉妹たちとの溝は埋めないといけないよ信頼関係を築かなかったら先には進めないと思う

だから、旦那様は簡単に鷹倉様たちを犯してしまわれないのですね

そうだオレたちは、オレたちなりに鷹倉さんたちを大切にしないといけないしオレたちが、そういう気持ちであるってことは判ってもらわないといけないんだまず、オレたちの方から心を開かないと

そうだよだから

これから行う鷹倉さんたちのロスト・ヴァージンには、みんなにもオレのパートナーとして参加してもらうそれでそれは、陵辱者としてでなく鷹倉さんたちにセックスの素晴らしさを伝えるための先輩とか、先生とかとにかく、優しい気持ちを持ってやって欲しいんだ

ここで、力尽くのレイプをやったら3姉妹は心を閉ざすだけだ

それでは何も始まらないし、何も開かない

本当はまだよく判っていません旦那様のおっしゃっていることが、あたしにはでも、信じますわ旦那様のインスピレーションを

ありがとう、みすず

寧がオレたちにニコッと微笑む

それじゃあそろそろ始める

ああ、ゴメン待たせちゃって

下の部屋では、雪乃やメグと、ちょっと話さないといけなかったし

ここでは、みすず

でも、とにかく一つ一つ、時間を掛けてでも前に進もう

前に

さっき言った通り、ルナからするよ

ルナがブルっと震える

えっと、オレのパートナーとして瑠璃子と

むくれるなよお前もだ、アニエス

ニコッと笑顔になるアニエス

アニエスは、ルナのセックスの先生なんですから当然ですの

嬉しそうに、ルナに言う

当のルナは震えたままだ

ではルナさんとは、どのベッドでなさいますか

この部屋のコーディネイターであるみすずが尋ねる

赤いシーツのベッドにするよ

12歳の美少女のロスト・ヴァージンにあの手触りの良さそうな赤シーツが映えると思う

では、参りましょうルナさん

瑠璃子が、ルナに手を差し出すが

嫌ぁ

ルナは、その手を拒絶して月子に抱きつく

ボク、怖いよ月子お姉さん

月子は

どうしてもルナ様からでないとダメでございますか

改めて、オレに願う

ダメだそういう順番にしろってオレのインスピレーションが囁いているから

一番下の妹から抱けと

ルナさんどうして、お兄様はわたくしをパートナー役に選ばれたか判りますか

瑠璃子がルナに微笑む

わたくしも父を亡くしたばかりですわたくしの父も殺されました

瑠璃子は笑顔のままでも、その眼は真剣だ

驚くルナ

ほんの4ヶ月前ですわルナさんのお父様とお母様のお葬式は、もう済まされました

まだです

ルナが答える

火葬だけ、先に済ませました葬儀らしいことは、する余裕がございませんでした父母とも、お骨は香月様のお知り合いのお寺に預けています

月子がそう言う

神主と巫女の殺害以降、ヤクザ・グループの動きが激しくてちゃんとしたお葬式をすることができなかったんだ

では早く、全てを終わらせてお葬式をしないといけませんね

瑠璃子は、ルナにそう言った

あ、あたしもだよ

あたしも父親だった人は、死んでるのあれも殺されたってことなんだよね

この4ヶ月

マナが、白坂創介の死について率直な気持ちを吐露することは無かった

お葬式はやってないしもう、できないと思う

月子が、マナにそう言う