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この世には、タダで働く人間はいないいては、ならない労働には、必ず対価がなくてはいけないだからこそ対価を求めない社会活動としてのボランティアは、貴い行為となるのだ

でも落語家さんとかのお弟子さんとか、タダ働きだって聞いたことがあるけれど

うむそういう昔からある弟子とか、江戸時代の商家の丁稚奉公は給金が出なかったたまに、師匠や主人から小遣い程度はもらえるが

やっぱり、タダ働きだったんだ

だが、その代わり最低限の衣食住は、保証されていた腹一杯は食えんが、飢えることはない寝る場所もある着る物だって与えられる

衣食住の保証

奴隷ではないということだよ必要最低限の物は与えられなければならない

だから、誰かの弟子となるとか、商家の丁稚になるということは何とか食うには困らない確実に生きていけるということを意味していたのだそれは、明治より前の近代社会においては、実に大きな意味のあることだぞ

ああ飢え死にするということが、ありえた時代なら

逆を言うと寄席芸人が弟子を1人取るということは、その男には弟子を1人食わせるだけの力があるということだ自分の衣食住にもことかく師匠が、弟子を取ることはありえないし許されないのだよそれが本来の師匠と弟子との関係だ

最低限の衣食住は保証するから弟子にタダ働きを求めることができるのか

そして弟子は、ほぼ24時間師匠に付き添い寄席の中で働く他の仕事はしない師匠や他の芸人の芸を見て自分の芸を磨くやがて、師匠の前座をするようになりそこから、賃金が発生する最初は寄席が開いたばかりの早い時間の出演だ客もほとんどいないそして芸が評価されるようになれば、少しずつ遅い時間に出演するようになる給金も上がり、やがては師匠の元から独り立ちしていく

それがかつての寄席芸人か

だから、最近の演芸の仕事が無い時は、アルバイトして食っている芸人が居るというのは、私には理解ができないね彼らの師匠は、なぜ衣食住を保証してやらないのだろうか飢えないだけマシ、着る物があるだけマシ、寝起きするのが外でないだけマシというような若者は、現代ではもういないのかもしれないが

それ以前に師匠がいない芸人がたくさんいる

だが、どんな仕事もその仕事の現場に長くいて、経験を積むことが一番大切なはずなのだがアルバイトをどれだけやっても、芸が上達すると思えんどこまでいっても、学生の芸人ゴッコの延長にしかならないと私は思うよ

まあ、いい話を戻そうとにかくこの世に、何の見返りも無くタダ働きしてくれる人はいないだが、最低限の衣食住さえ保証されていれば何とか堪えて働くという人たちはいる

世に言うブラック企業というのはそこの見極めが上手いのだろう本当にギリギリ生きていける賃金や労働環境を見極める生かさず殺さずの瀬戸際で、雇用者を酷使するのだな

でも確か、会社の人が無理して働いて死んでしまったところもあったろ

そういう企業は、もはや企業ですらない雇用者を生かすのが企業だ自分の会社で働いてくれる人材を死なせてしまうのは恥だ

そもそも、経営者がやたらとマスコミに露出するのを好んだりましてや、選挙に出馬するなんていうのは会社としては2流以下なのだよ

本当に恐ろしい経営者は表に出るのを嫌がる隠れているそういう連中の方がはるかに手強いね

さてギリギリ賃金なら、働く人間もいるという話をしたでは、今度はその正反対の話をしよう

逆に賃金がとても高い人よりもずっと給料がいいただし毎日の仕事は、どうしようもなくつまらない時間をすり減らすだけに感じる世の中にとっても、何の益も無いムダな仕事だと思うそんな職業に就いている人のことを想像してみたまえ

ああ毎日、オフィスに行っても、ろくに仕事が無い

でも、給料だけはメチャメチャ良い

そういう仕事君なら、するかね

オレはできないと思うどれだけ、お金が良くても

そんな生活生きている感じがしないし

君は、そうなんだろうが多くの人間は、そんな仕事に耐えられるものだ

え、そうなんだ

ああどんなにつまらない仕事でもというより、そういう仕事に限って、確実に休日は来るからな仕事時間がどれだけ退屈でも金があれば、他の時間が有意義になる

そういう人間も割と居るのだよ高い給料をもらっている人間が、みんな充実して溌剌と働いているわけではないのだ給料の高さと、仕事内容は比例するものではないのだ

この間、白坂家のテレビ局を手に入れたろ

あ、ああジッちゃんが、白坂本家から経営権を奪い取った

調べてみたらあのテレビ局には、正社員の配車係がいるそうだ

ハイシャガカリ

ああ、テレビ局というのは色々な人が来ては帰るから、タクシーを呼ぶだろそのタクシーを呼ぶのを専門としている社員がいるそうだ

えそんなの普通に連絡したら来てくれるだろ

番組ごとにスタッフが連絡するとか

いや、タレントさんにはマネージャーとかもいるんだろうから自分で呼んだっていい

だが、何故か配車専門の部署があって、正社員が勤めていて、他の社員と同じ高い給料を払っているそうだよ

知らん大きな会社になればなるほど訳の判らない部署や係があるものだよ

せっかくテレビ局の社員になったのに朝から晩まで、タクシーの手配をするなんて面白くないだろうね

だが、正社員で給料が良くて、社会的なステイタスもあるどんなにつまらない仕事だろうと、そいつは辞めんよ

さあ黒森くん君も、いずれは経営者になる君は雇用者の賃金をどう考えるね

最低限の生活ができるギリギリの額しか払わないかねそれとも儲かった金は、全て雇用者の賃金に廻してしまうかね

まあギリギリしか支払わないというのは論外だろうがだからといって、意味も無く給金が高いというのも困りものなのだよ

そうか給料を高くしたから、良い人材が一生懸命働いてくれるとは限らないのか

一応各都道府県は、最低賃金というものを決めているそれ以上の額は、払うそれは当然だが

まずどんなことをしても、最低賃金が支払えるだけは儲けないといけない

パンの価格や、原価の設定もそれを考えないと

働いてくれる人に、ちゃんと賃金が支払えるようにすることだけは絶対に守らないといけないから

では君は、君の事業で働いてくれる雇用者の賃金をどう設定する

オレは儲けが出たら、できる限り働いてくれる人たちに払いたいと思っていた

いいかね雇用者というのは君が示した賃金の額を見て、応募してくるものなんだよもちろん、高ければたくさんの人が応募してくる