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お祖父様のお申し付けです鳥井さんと狩野さん、こちらにいらして

みすずが、2人に声を掛けた

それから鞍馬さんたちも

2人はまで泣いている

ちょっと手間をかけさせないでちょうだい

鳥井さんが、姉妹に言う

閣下のご命令ですからさあ

狩野さんは、芝生にしゃがんでいる鞍馬姉の肩を叩く

このまま、ここであなたたちが泣いていると他の家の方に迷惑が掛かるのよ

優しいけれど厳しい声で、そう言った

も、申し訳ございませんみ、みなさん

鞍馬姉は同じテーブルの他のお嬢様たちに言った

そ、そうよ早く、みすず様のテーブルにお行きなさい

わたくしたちのことは気にしなくて良いから

同じテーブルの親・香月グループの娘たちは早く厄介払いをしたいようだった

まあ、あそこまで徹底的に、ジッちゃんに言われたのだから仕方ないか

鞍馬さんのお家の事業が危ないというのは本当だったのね

そんなことを言う人もいる

だからって、こういう場で閣下に直訴なさろうとするなんて

もう、わたくしたちのテーブルに戻っていらっしゃらなくて結構よ

今のことは帰ったら、お父様にご報告致しますわ

鞍馬さんのところ、うちのお父様お取引がないといいのですけど

早く、立てよそれで、こっちへ来い

オレは鞍馬姉妹に言った

とりあえず話を聞かないと、どうすることもできないからな

鞍馬姉が縋るような眼で、オレを見る

オレは、こういう視線が嫌いだ

助けるとはまだ言っていないとにかく話を聞いてからだ

ええ、お話次第では、申し訳ないですけれどお力になれませんわそういうおつもりで、いらして下さい

みすずも、クギを挿す

行こう、お姉様

妹が姉に言った

ありす

お話を聞いていただくしかないよもうこうなっちゃったら

大きく息を吐いて

そして、姉妹は立ち上がる

さあ、鞍馬さん行きましょう

このワインレッドのドレスの狩野さんは、面倒見が良い人みたいだ

鞍馬姉の肩を抱いて、一緒に歩いて来てくれる

もう仕方ありませんわね

鳥居さんも、オレたちのテーブルに来る

それぞれの背後から

無言で気配を消したまま4人の警護役の少女が、主人に付いてくる

瑠璃子さんもあちらへどうぞ

あれれ、いつの間にか屋敷の中から美子さんが来ている

こちらのテーブルの皆様のお相手は、わたくしが致しますから

面倒な親・香月グループの令嬢たちは、自分に任せて

瑠璃子は、オレたちのテーブルに行けというのか

でも美子お姉様

心配そうに、瑠璃子は美子さんを見る

美子さんはずっと、瑠璃子のお付きということになっていた

ジッちゃんの孫娘として認知されたけれど亡くなった長男の隠し子だった人だし

親・香月グループのお嬢様たちとは、まだ微妙なわだかまりがあるのだと思う

大丈夫ですわ

美子さんはテーブルの座っているお嬢様たちを見る

まさか、この期に及んでわたくしを香月家本家の娘と認めないような方が、この場にいらっしゃるとは思えませんもの

ニコッと皆に微笑む

それもまた美子さんが闘って、自分で居場所を確保しないといけないことなんだ

判りました美子お姉様皆様のお相手をお願い致します

瑠璃子は、従姉にそう言うと

皆様もわたくしの大切なお姉様をよろしくお願い致しますわ

テーブルに並ぶお嬢様たちに頭を下げた

一気に春めいてくると、花粉がケホンケホン

年を取るということは、病院へ通うということのようです

844.ハイ・ライフ / 名乗り

ええっとあ、あの、本日はお招きいただきまして、光栄でございますわ

紫のドレスの鳥居まり子さんは、オレたちのテーブルに来るといきなり、みすずと瑠璃子に挨拶した

あの香月家のお二人のご尊顔を拝しこのように親しくしていただけるなんて、光栄の極みにございます

みすずは笑顔で

ご丁寧なご挨拶、ありがとうございますわどうぞ、鳥井さんお座りになって

緊張しながら席に着く、まり子さん

みすずは、さらに

狩野様も、お座り下さいどうぞ

ワインレッドのドレスの狩野桜子さんは、躊躇している

これは、お祖父様からお願いしたことですからお気になさらないであちらのテーブルにいらっしゃる皆様も、このことで狩野様に何か思われるようなことはございませんわ

あちらのテーブル美子さんが相手をしている親・香月グループのお嬢様たち

あのグループに属さず、一人で別のテーブルに座っていたところを見ると狩野さんの家は、香月家とは仲が良くないのかもしれない

みすずは、狩野様と呼んでいるし

そうですわせっかくの機会でございますからどうぞ、お掛けになって下さいませ

遅れて後ろからやって来た瑠璃子も、狩野さんに椅子を勧める

そうですね判りましたでは、失礼させていただきます

狩野さんは、オレたちとテーブルを囲むことを受け入れてくれた

狩野さんのお付きの背が高くて目付きの鋭い警護役の子が、椅子を引く

狩野さんは優雅に音を立てずに座った

何で鳥居さんの警護役は、主人の椅子を引いてあげなかったんだろう

オレは、視線を合わせないように鳥井さんの警護役を見る

ああ、サングラスのせいで良く判らなかったけれど

この人、眼が青いハーフっぽいな黒髪だから、目鼻立ちのクッキリした日本人かと思っていたけれど

鞍馬さんたちもどうぞ

みすずは、オドオドしている鞍馬姉妹にも声を掛ける

怯えている姉

お姉様これが最後のチャンスになるかもしれませんわ

妹は、弱気な姉に声を掛ける

でも、わたくしたちのような者が皆様と同じテーブルに座るなどということは

姉の鞍馬美里さんは、すっかり狼狽している

構いませんわよね狩野様鳥井さん

笑顔で2人に尋ねるみすず

わ、わたくしはみすず様がおよろしいのでしたら

鳥井さんは、必死に作り笑顔でそう言う

わたくしも構いませんわ鞍馬さんたちとお話するのは、これが最後の機会になるでしょうから

狩野さんは、冷たくそう言った

本当に残念ですわ鞍馬さんとは、幼稚部の頃からずっと一緒でございましたから

ということはこの狩野桜子さんは、鞍馬姉妹のお姉さんと同い年なんだな

もっとも、今までも親しくお話したことは一度もございませんでしたわね

みすずたちの学校は、幼稚園からずっと繋がっているから

少なくても10年以上は、一緒に通って来ているのに

話をしたこともないのか

いつまで立っていらっしゃるのあなたたちがそうなさっていると、みすず様たちやわたくしが意地悪をしているように見られますわ