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小学校高学年から、高校生までの女の子だけが対象だ

ああ、だから警護役を2人連れている人は、幼い妹がいる人なんだな

レクチャーを受けに、警護役だけが来てくれたんだ

それで今、ちょっとそちらで揉めていたでしょ警護の人同士で皆さん、聞いていらっしゃいましたよね

レイちゃんは、オレたちのテーブルの方を指す

わたくしも、こちらで聞いていましたけれどとても、面白い議論でした今日のレクチャーにも関係ある話なんです

オレたちの話

美智とイーディにシエさんたちが怖さを感じないということか

本当に強い人を前にするとああ、この人は強いなっていう気を感じることがありますこれは、警護役としての修行をした人は、みんな感じていることですしもしかしたら、お嬢様たちの中でもそういう気を感じられている方がいるかもしれません

わ、わたくし判ります

ええ、あっ、この方怖いっていう感じですよね

レイちゃんファンのお嬢様が、大きな声で返答する

そうです、そういう感覚です人間は元々は自然界の中で、危険と隣り合わせで生活してきましたから危険な物に対して、勘が働きますあ、ここは危ない、何かが起こるかもしれない、この人は危ない人かもと感じたらすぐに、その場から離れて、安全な場所へ行くべきです危険かもと勘が教えてくれるのにそんなはずがないきっと平気だろうと心の不安感を押し切ったために、悲惨な思いをなされた方はたくさんいますいや、そういう場合は皆さん自身でなく、皆さんのお父様やお母様親族の皆様までも悲しませてしまうようなことにもなりかねません

うん、わたくしが酷い目に合ったらお母様が悲しまれるわ

ええ、わたくしも

ですからまずは、危険なものに対する感覚を普段から研ぎ澄ませておくことそして、危ないと感じたら、すぐに立ち去る勇気を忘れないで下さい

はい、麗華様

わたくしも、お約束致します

レイちゃんファンは、盛り上がっているけれど

3分の1ぐらいの人は、冷ややかな眼で見ている

そんなことは、今更言われなくても、もう判っているという眼で

特に、警護役の子たちは

しかしそれだけでは、まだ不十分なんですよ

レイちゃんは、ニコッと笑う

わたくしはプロの警護人ですから、ご主人様に悪い人が近付かないように、常に強い気を放っているようにしています警報ですねあ、こいつが居るのなら、悪いことはできないぞと思わせるようにしているんです

そうだレイちゃんは

わたくしは、そうしていますしここにいる香月セキュリティ・サービスの関もそうですさきほど、皆さんがご覧になった閣下の専任警護人、大徳、張本の二人もとても強い気を放っていました

ええ、とっても怖かったです

あたし、ブルッと震えちゃいました

このお嬢様たちに大徳さんたちが、女の子っぽいことが大好きな同性愛コンビだと伝えたら、どうなるだろう

いや、もちろんそんなことは言わないけれど

でも、わたくしたちがそうしているのはわたくしたちが、日頃から誰からも警護人だと知られている存在だからです

わたくしはこの通り制服を着ています関や大徳たちは、スーツですけれど要人の側に居れば、警護担当者だということは誰にでも判りますそういう立場だからこそ、常に強さを見せつけなければなりませんわたくしたちが弱いと感じたら、悪人たちが躊躇せずに要人を襲って来るかもしれないからです

だから強さを示し続けなければならない

大徳たちは、あのように立派な体格をしています誰が見ても強い人だと感じますわたくしは、この通りですから制服で強そうに見せてみたり、こうやって武器を常に誇示したりしなくてはいけません

そんな麗華様は、とてもお強いですわ

ファンの子が叫ぶ

レイちゃんは、その子にニコッと微笑む

強い気を放ち続けるのもそういう強さの誇示の一環でしかありませんそこでわたくしたちのような職業としてのプロ警護人ではなく、皆さんの警護役の方たちのことを考えてみましょう

レイちゃんの言葉に、お嬢様たちはそれぞれの警護役の少女を見る

皆さんの警護役は普段の生活も一緒に行い、同じ学校にも通っていらっしゃいます皆さんのご学友として、また学校生活や登下校の間も安全を保つためにも、警護役の皆さんは必要なのですが

オレはちょっと、やり過ぎだと思うけれど

でも、名家のお嬢様というのはこういうものなんだろう

いや、ジッちゃんから聞いた話だと

名家の子供が、自分の警護役を学校に連れて来る前は深刻なイジメが多かったらしい

外国では、王子様が寄宿学校で、他の生徒たちにイジメられ酷いトラウマになって、後々、問題が起きた例もあるという

伝統があり、資産もあり、権力者である名家の子供だからこそ嫉妬されたりして、嫌がらせをされることも多いという

だから、個別に警護役を連れて学校に行くのは自衛のために必要なことなんだそうだ

皆さんの警護役が、わたくしたちのように普段から強い気を発しているというのはどうなんでしょうか確かに悪い人は近付いて来ませんがなかなか、新しいお友達はできにくくなるのではありませんか

警護役が怖くて

また警護役の方たちも、女学生なのですしいつも怖い顔ばかりしているのは、決して良いことではないと思います

オレは自分のテーブルのお嬢様たちの後ろに立つ警護役たちを見る

シエさん、ハイジさん、ミタマさん、キヌカさんみんな、無表情で怖い顔をしている

うちの美智も

イーディだけは、派手なトンボメガネの下でニコニコ笑っているけれど

確かに怖い顔ばかりしているのもねえ

お嬢様の1人が、そう言った

しかし、我々もまた主を守るために、気を張り続けているのです

シエさんが、強い口調でレイちゃんに言った

あなたがプロならば、我々も警護のプロだそんなことまで口出ししていただく義理はございませぬっ

この人は武士だな考え方や態度が

ああ、昔の美智もこんなだったっけ

きっとシエさんの家系も、親子代々、警護役をやっているんだろうな

それは、ごめんなさいお気を悪くしたのなら、謝ります

レイちゃんは、笑顔でそう言う

では、ちょっと別の視点から話をします

別の視点

わたくしたちはつまり警護の人間は、悪い人たちを寄せ付けないために強い気を発していますが

では、悪い人たちの方はどうなんでしょう

悪い人たちは皆さんに近付いて来る時に、わたしは危険な人間ですよという気を発してくるでしょうか

もちろん、悪い人たちにも色々なレベルの人がいます普通の悪い人ならばさっきお話した通り、勘で判りますあ、この人は危ない人だって心を研ぎ澄ませていたら、誰にでも判りますしかし