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しかし、時代が変わり今では、どの名家にもそういう臣下がいるということもなくなりました鳥居さんのように、新規で能力のある警護役を雇用なさっているお家もございます

鳥居さんは、フンと胸を張る

アーデルハイトさんは、相変わらず無表情のままだ

うちの美智は美智のお父様の代から香月家に仕えていただいております元々の古くから香月家を警護していた家系は、すでに断絶してしまっていますのでお祖父様が、香月セキュリティ・サービスを設立したのには、そういう経緯もございます

わたくしの家もそうですわ

わたくしのところも

ああ、シエさんみたいに同じ家系が警護役を続けられないこともあるのか

このような時代にあってはあたしたちの警護役も、システムを変えた方が良いのではないかと思うのです

システム、ですか

ええ例えば、あたしたちの学校の前で、もしあたしが暴漢に襲われたとしたら美智があたしを守ります

うんみすずの警護役なんだからな

でも、その時たまたまあたしの隣に、狩野様がいらしたら

みすずが、狩野さんを見る

わたくしの安全はシエが守りますわ

当然、そうなりますわよねでも、そうなった場合美智とシエさんが上手に連携し合えなければ、あたしも狩野様もとても危険なことになってしまうかもしれません

シエは上手くやりますわ

狩野さんは、ムッとしてみすずを見上げる

そうでしょうねでもちゃんとお互いの技量を知っていて、フォローし合える方が、より良いと思われませんか

シエはわたくしのことだけは完璧に守りますわ

みすずは、クスッと笑う

では状況を変えますあたしと狩野様と学校の警護役を連れて来ていない生徒たち15名が、20人の暴漢に襲われるとします

グッと狩野さんを見る

敵が何人いようとシエはわたくしを

他の生徒たちのことは、どうでも良いのですか

わたくしたちの学校は名家の子女しか通うことができませんどんなお金持ちでも、由緒ある家の子でなければ、入学を許されませんわたくしたちは、そういう名家の娘たちの中でさらに自分のためだけの警護役を学校に連れて来ることが許されています

ズワッと会場中の少女たちを見渡す

高貴なるものの義務としてわたくしたちには、警護役を持たない生徒たちまでを守って差し上げなければならないとは思いませんか

みすずの言葉が、浸透していく

警護役同士が、連携することができればどんな事態が起きても、対処できるはずですわ

みすずはシエさんを見る

しかし、これまでの警護役はそれぞれの家に従うばかりで、警護役同士での交流を断っていました

それは他の家に、引き抜かれないためですわ

さっきみすずに話しかけたお嬢様が言う

変に警護役同士が仲良くなったらそれぞれの家の事情が筒抜けになってしまうかもしれませんし

また、わざとみんなが不安になるようなことを言う

それは、あたしたち主の心がけの問題ですわ

臣下だと思って、警護役に辛く当たったり平気でだらしないところを見せたりすれば、評判が悪くなるのは当たり前のことですわ

例のお嬢様は、また天童乙女を見るが

今度は、何のサインも出ない

大事なことは交流することです警護役同士が、普段からもっと仲良くなっておくことです

それは、困ります

発言したのは

みすずたちと同じテーブルに居るのにずっと、小さくなったままの

鞍馬美里さんありすさん姉妹の警護役

安城ミタマさん

わたくしたちにはそれぞれ、絶対に誰にも教えることのできぬ奥義や秘技がございます

交流というのは名ばかりで他家の秘技を狙っている不届き者がきっと現れます

妹のキヌカさんが、ウンウン大きくうなずいている

例え、みすず様のお言葉であろうとも他家の警護役に、我が安城一族の秘技、どんなことがあろうとも盗まれるわけにはございません

さっき、スカイラブ・ハリケーン・ミキサーをやらかした本人が

そんなことを言うのかよ

狩野さんたちの説明が少しはできたので登場人物リストは、これから書きます

なぜか、家のポストが壊れたので修理

父それは、こうした方がいいんじゃないか

私そんなことないから

父これは、こうだろ

私それだと無理

父何でこうしないんだ

私そういう風にできていないから

子供の頃は、とても頼りになる父親だったんだけれどなあ

今はうーん

父これは、こうする方がいいだろ

私だから、それじゃダメだっての

854.ハイ・ライフ / 忠臣

エピソードハイ・ライフからの新登場人物

お嬢様とその警護役

・狩野桜子/16歳香月家と並ぶ長い歴史を持つ名家、狩野家のお嬢様

・不知火シエ/17歳桜子の警護役代々狩野家に仕える警護役一族の娘

・鳥居まり子/16歳トリイ電子のお嬢様なぜか他の子たちから浮いている、空気が読めない

・ハイジ鹿取/13歳まり子の警護役ただし最近、雇用契約された娘ハーフ

・鞍馬美里/18歳家が傾いている鞍馬家のお嬢様娼婦に堕とされる予定

・鞍馬ありす/13歳美里の妹姉をいつもかばっている

・安城ミタマ/18歳美里の警護役空から攻撃するが口癖無口

・安城キヌカ/13歳ありすの警護役肝っ玉が太い

関西ヤクザのスパイ

・天童乙女/17歳ミズシマ・ホールディングスの会長の孫娘の警護役として潜り込んで来ている

そういうものは人様に盗まれないように、自分でしっかりと隠しておくものなんじゃないんですの

相変わらず空気を読まない鳥居さんが大きな声で、そう言う

ハイジ警護役の世界では、そういうのはどうなっているの

主に質問されたアーデルハイトさんは

わたくしたちの世界ではお互いに技を盗み合うのが普通です他人に盗まれたくない秘技は人目に触れないように秘匿しておくというのも、警護役の心得の1つでございます

つまり技を盗まれる方が悪いってことですわよね

鳥居さんの言葉はキツイ

おっしゃる通りでございますそしてわたくしたち姉妹は、家の秘技を守り通したいと考えておりますから、他の家の警護役との交流は一切お断り致します

致します

姉の安城ミタマさんに続いて、妹のキヌカさんも無表情でそう言った

隠さなければナラナイ技なんて、ホントにあるのカネ

イーディが、ニッコリと笑ってそう言う

安城家拳法には350年の歴史がございますが

無表情ながらも、ミタマさんがムッとしているのが伝わって来る

歴史は関係無いネ強いか弱いか使えるかデショ

イーディは、ミタマさんたちを挑発する

今の時代でもホントに使えるのカネその秘技とかいうノハ