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そういう巫女だからもの凄く早く結婚して、子供も若くして産んでいるんだ

そして、娘たちの巫女のセックス修行はできる限り先延ばしにしてあげたかった

それが裏目に出た

確か、一番幼い女の子が12歳だよな

結局、母親と同じ年齢で巫女になるのか

ジッちゃん、質問がもう一つある

オレはジッちゃんの眼を見る

あの子らの母親は1人で巫女の仕事をしていたんだろうてことはあの子たち、3人全員を巫女にする必要は無いじゃないか

巫女になるのは1人で充分のはずだ

ああ、実際問題として巫女が仲裁に出張らないといけないような事件は、そうは無いからなあの子たちの母親だって、巫女として神託を下したのは、1度か2度しか無いはずだ

抗争している双方の人間とセックスして神のお告げを下したのは

だが、巫女は常に存在していないといけないのだ何か大きな事件が起これば鷹倉家の巫女の仲裁を仰ぐというルールが、裏の世界を安定させているのだから

だから1人居ればいいんだろ

ああ、巫女は1人でいいしかし、残りの2人もわたしたちの管理下に置かねばならない

よく考えて見ろ残りの2人を解放して彼女たちが、別のヤクザ組織に拉致されたらそして、そいつらが拉致した娘を巫女として使ったら

鷹倉家の巫女が増えてしまう

仲裁者が増えればしかも、巫女を抑えている勢力がバラバラなら

それぞれが勝手な神託を下すことになる

裏社会がメチャクチャになるぞそしてそれでもいいから、何としても巫女を手に入れろという短絡的なヤクザも居る

そうかお嬢さんたちを追って来ているヤクザグループは、複数あるんだっけ

いっそのこと、鷹倉家の娘たちは全員皆殺しにして巫女による仲裁ルールなんて止めてしまおうという過激派もいるしな

あなたたちが会った巫女の正体を知らずに、お嬢さんたちを娼婦にさせるもんかっていうグループもいるしね

ああ、オレたちがお屋敷の正門前で会った

今話した、鷹倉家の巫女が娼婦としての側面も持つということは、下部組織のヤクザたちは知らないからな

ジッちゃんは苦笑する

お前と同じで最近の若いやつらは、日本の巫女は処女だと決めつけているからな

ああ、何て言ったっけあのヤクザ

お嬢様たちのことをアイドルみたいに思っているのかもしれない

部屋のドアがノックされる

ジッちゃんが指示を出す

レイちゃんが、ドアを開けた

翔姉ちゃんが立っている

鷹倉様をお連れ致しました

うむ入っていただきなさい

ジッちゃんの言葉に翔姉ちゃんが

3人の美少女が入って来る

一番の年長は確か17歳だっけ

長身で黒くて長い髪のセーラー服

肌は透けるように白い

黒髪は、首の後ろで束ねている

切れ長の涼しい眼

ああ、本当に巫女の衣装が似合うだろうな

前髪は眉のところで切り揃えられている

緊張しているというよりちょっと不機嫌だ様子だった

部屋の中を、ぐるりと見渡している

でも人の眼は見ない人だな

ああみすずが、困った顔をしている

そう言えばみすずは、鷹倉家のお嬢様はカリスマ性があると言っていた

だから、苦手だと

うんカリスマ性って、この神経質そうな感じのことかな

この人、眼を合わせるのが苦手そうだし

やがて、黒髪長身の少女は

問題ないようですわどうぞ

その美少女が次の少女に告げる

次の子は14歳だよな

元気よく入って来る

背は普通かマナと同じぐらいだな

やっぱり黒髪だけれど大きな紅いリボンで、綺麗にまとめられている

眼が大きい

服はセーラー服だけど、17歳の子とは学校は違うらしい

当たり前か、中学生と高校生なんだろうし

17歳の子とは対象的に、にっこりと機嫌良さそうに笑っている

お招きいただき、ありがとうございます

14歳の少女はそうジッちゃんだけに挨拶する

オレや、ミナホ姉さんのことは全く気にしていないようだった

あなたもお入りなさい、ルナ

14歳の少女が廊下に居る妹を呼ぶ

最後は12歳の子か

おどおどとした様子で小柄な女の子が、入って来る

髪の毛はショートカットだ

でも眼は大きくて可愛いから、男の子っぽくは無い

彼女はセーラー服、と言っても学校の制服でなく

本物の水兵さんを模した子供用のセーラー服を着ていた

白い水兵帽付きで足は短パンだ

昔のイギリスの貴族の子女みたいな白っぽいセーラー服姿だった

昨日はありがとうございました

12歳の子はまず、ジッちゃんに頭を下げて

それからみすずと瑠璃子にも会釈する

さらに、ミナホ姉さんにも

真っ正面の校長の机に座っているオレは無視だ

君たちはそちらに座り給え

ジッちゃんは、彼女たちにここを法廷に見立てるなら、被告席に当たる椅子と机を示した

明るく14歳の子が、席に向かう

その後に17歳と12歳が従う

どういう関係なんだ

お茶を入れましょう

瑠璃子が立ち上がろうとするが

いや、今はいい座っていなさい

ジッちゃんは瑠璃子を制する

お前たち廊下で待機してくれここの警護は、関くんと藤宮くんで充分だ

後ろに控えていた大徳さんたちにそう言う

2人の大男の警護人がコツコツと足音を立てて、ドアへと向かう

関くん、頼むぞ

大徳さんは、入り口の前に居た翔姉ちゃんにそう言って張本さんと廊下の外へ

藤宮くんドアを閉めろ

レイちゃんがパタンとドアを閉める

そして君も、あっち側だな

ジッちゃんは、みすずの後ろに立っていた美智にレイちゃんと翔姉ちゃんの方へ行くよう指示する

美智は自分と翔姉ちゃん用の椅子、2つを引きずってドアの方へ

ああ、平気よわたくしのは自分で持つわ

あわてて翔姉ちゃんが、美智の引きずる椅子の片方を受け取りに行く

こちらこそ気を遣ってくれて、ありがとうよ

ドアの前レイちゃんの並びに、翔姉ちゃんと美智も椅子を置いて座る

これでどうなる

まるで法廷のように机と椅子が並べられた室内

出入り口のドアの前に警護人の3人

検事席側にジッちゃん、みすず、瑠璃子の3人

弁護士側もミナホ姉さん、寧、マナの3人

被告席にも鷹倉家のお嬢さんたちが3人

裁判長席にはオレ1人きりだ

では紹介しよう

ジッちゃんが、オレにお嬢さんたちを示す

まずは鷹倉夜見子さんだ

すると1番年長の17歳の子ではなく

14歳の子が、オレにニコッと微笑んだ