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アカデミーの短期講座を受けてA-3を取る人は上昇志向のある人ばかりだということは知っているわ特に、あなたのような中学生にはA-3のライセンスだって取得するのは大変だったでしょうねでも、このライセンスなら欧米や中東のお金持ちのお子様たちの警護役になるのが普通でしょ日本でも名家でなく、普通のお金持ちの皆さんに売り込んでみたらどうかしら

真面目な顔で、翔姉ちゃんはそう言う

日本の名家はとても特殊なのよ歴史と伝統があるから今後、わたくしのように日本からアカデミーに留学するというケースは増えていくと思うけれど、アカデミー出身の外国の警護人が日本の名家の警護役になるということは無いと思うわ

それは日本の名家の世界が排他的ということですか

アーデルハイトさんは、ムッとしてそう尋ねる

違うわ名家は日本独自の歴史文化を背景とした独特の世界なのよそこに国際基準は、通用しないわグローバル・スタンダードで押し切ろうとしたら、潰されるわよ

しかし、先ほど日本の名家を守る警護役たちの家系も、少子化で弱体化しつつあるとおっしゃっていたようですが

その通りよだからわたくしたち、香月セキュリティ・サービスがこの国にはあるのよ

翔姉ちゃんは、キッパリとそう言い切った

わたくしたちの基盤は香月家という、日本の伝統を守る側の名家よわたくしたちは、閣下の理念によって行動しているわそれぞれのお家の警護役が弱くなった分は、わたくしたちが守ります

その翔姉ちゃんの言葉に、みすずは

今日、皆様にお集まりいただいたことで色々な問題点が見えて参りましたわ例えば今は、ご縁戚同士で警護役を融通し合っていたり、この子みたいに外国から警護役を雇い入れているということもあるようですね警護役が見つからない家のことも

結局警護役の市場が流動的でないんだな

基本はそれぞれの家が、独自に警護役を抱えていただけだから

いる家にはいるし見つけられない家にはいない

今、困惑した顔をしている警護役の子たちみたいに今の主家に不満で、他の家に移籍したがっている子たちもいる

どうでしょう今後は香月セキュリティ・サービスが仲介に入るというのは例えば、どちらかの家で警護役の子が余っていれば、他の家にお知らせできますし外国の情報も、今の関さんのように皆様にお知らせできますわ

そうだわ香月セキュリティ・サービスに、若い警護役の育成もさせますわそして、わたくしたちが推奨できる高い能力と、性格の良さを持つ警護役を皆様にご紹介致しますわ

そ、それでは警護役ビジネスを、全て香月家が支配することになってしまうではありませんか

大声で文句を言うのは天童乙女にそそのかされている例のお嬢様だった

ビジネスまた、とても面白いことをおっしゃいますのね

名家のお嬢様たちのための警護役の育成なんてビジネスとしては成立致しませんわむしろ、とても面倒で損なことばかりですわ

だからこそこれはわたくしたち香月の家の仕事だと思うのです

フフッと、美しくみすずは微笑む

日本の名家と伝統を守る香月家でございますから

文句を言った少女は沈黙する

それと場合によっては、警護役の交代も考えないといけませんわね

今はとにかくどの家も、縁のある子に警護役をしていただいていますから例えば、あたしの場合でも2歳年下の美智に、警護を任せています

みすずは鞍馬・安城姉妹を見る

やはり、本来は鞍馬さんのように、警護役が同じ年齢の子の方が何かと都合がいいはずですし

それから主に不満を持っている警護役の方を見る

警護の方たちにとっても、なるべく警護しやすい環境を作って差し上げるべきだと思うんです

つまり今の主従関係をバラバラにして

警護役にとっても、納得できる主従に組み直すという可能性を示す

それともう1つ、みすず様お嬢様専属の警護役は、将来の問題もございます

ああ、そうねあたしたちは高校を卒業したら、男性のプロの警護人が付いて下さるようになるものね

そうか主の卒業とともに、お払い箱になる子もいるのか

わたくしは一生、美智に仕えてもらうつもりですけれどお家によっては、そういうことができないこともありますわよねそうね関さん

もし、警護役の方でご卒業後にご希望があられるのでしたら、香月セキュリティ・サービスに入社していただくということはできますか

わたくしから、閣下に上申致します

頼みますわ

みすずは、再び全員に向かい

もちろん、強制ではございませんご希望の方だけですわ小さな頃より、主を守り続けて来た技能と経験を今後も生かしていくお仕事に就かれたいのなら、ということです

現状に不満のある警護役の子たちには悪くない話だ

みんな中高生なんだから、もう何年かしたら卒業する

今は先祖代々の繋がりで、特定の家の警護の任に縛られているが

香月セキュリティ・サービスに入社すれば、そういう束縛から抜けられる

その他ご提案があれば、どうぞ、わたくしにお話下さいませ

警護の皆様は関さんの方へ色々とご相談に乗れることもあると思いますし

ええ、わたくしがお伺いするわ

翔姉ちゃんが、ニコッと微笑む

なし崩し的に名家の警護役たちの問題は全て、香月家が預かるという流れになっていく

でもどうなるのかしら、あの子

1人のお嬢様が、呆然としているアーデルハイトさんを見て言った

うんどの名家も、あの子は雇わないわよね

関さんがおっしゃっていた通り名家ではない、その辺のお金持ちの家で警護役をやっていればいいのよ

何よそれなら、今と変わらないじゃない

鳥居さんの家は名家じゃないんですから

今日、コンビニに行ったら

隣のレジで、女性が税金を支払っていました

今はコンビニで、税金とか支払えるんですよね

あの、ピッとバーコードを読み取らせて

そんなの、別に珍しいことではないのですが

私が、100円の缶コーヒーを買っている横で

えー、56万円です

コンビニで56万円払っている人を、初めて見ました

バイトの店員さんが、札束を数えていました

でも、あのお金は

右から左で国に行くお金なんですよね

レジの中では+56万円の売り上げだけど

そんなことを考えながら寂しく家に帰りました

856.ハイ・ライフ / イミテーション・ゴールド

鳥居さんの家は名家じゃない

みすずたちの学校で、個人の警護役を連れてきても良いのは名家中の名家超一流のお嬢様たちだけだと聞いたけれど

鳥居の家は決して皆様にひけを取る様な家柄ではございませんわ

鳥居さんは、お嬢様たちに言い返す