アンタは全ての判断間基準が自分ナノネソシテ自分で自分のコトを高く評価していて、それが当然だと思っているネ
何がいけないのですわたくしは、一流の警護役ですわ
アーデルハイトさんのその言葉に、イーデイは笑う
アンタは、そう思っているノネそして、ソレは本当カモしれないノネアンタは強いのカモ
判りましたそこまで、おっしゃるなら勝負致しましょう
スッと、構えるアーデルハイトさん
まだ早いネミンナ、食べ始めたばかりネ余興はもう少し後でないとネ
わたくしの武は、余興ではございませんっ
そう彼女が言った瞬間イーディが強い気を放つ
気に圧せられて、動けなくなるアーデルハイトさん
イイカラ、アタシの話をよく聞くネ
アーデルハイトさんは、イーディを睨み付けたままだ
アンタは、本当は強いのカモシレナイ少なくとも、アンタ自身は自分には能力があると考えているシカシ
一方、イーディの方は、笑顔を崩さないで言う
ソンナコト、他のミンナは知らないノネアンタが自分をどれだけ高く評価していても他の人には、ハァ、何ソレなのネ
わたくしはアカデミーのA級ライセンス保持者です
アーデルハイトさんは、身動きできないまま反論する
ダ・カ・ラ何ソレなのネ
日本という国はね実績主義なのよどんなに著名なアカデミーの出身者でも実務経験が乏しければ、初心者と同じ扱いにされちゃうのよ
大切なのは、現場で何年働いたかってことだけそれも、できれば良い現場をねわたくしもアカデミーのS級を持っているけれど、この国ではそんなライセンスより、閣下の身辺警護を勤めてきたことで評価されているわこの国の重要人物のお一人であり、お会いになられる方々も内外の政財界の重鎮ばかりですからね閣下に関わる現場を仕切ってきたということが、わたくしの評価なの
ジッちゃんの警護人は、大徳さんと張本さんもいるけれど
あの二人は、肉体派のボディガードだからな
ジッちゃんが会う色んな人たちの事前調整とか、警護態勢全体の仕切りなんかは翔姉ちゃんか谷沢チーフでないとできない
警護計画の立案、人員の選定、運営、相手方の交渉外国の賓客が相手なら、語学にも堪能じゃないといけないし
わたくしにとってS級のライセンスは、わたくしの能力を飾るものの1つでしかないわ欧米の方たちと交渉する時には、多少は役に立つからS級ライセンスを持っているっていうだけで、仕事にはならないのよ
翔姉ちゃんはオレを見て
実務経験を重視することが、日本の良いところであり悪いところでもあるんだけれどね例えば欧米なら、アーティストというのは全員、アート・スクールを出た人を指すわプロとアマチュアの違いは、専門教育を受けているかどうかだけよだから、欧米のアーティストは、プロフィールにどこのアート・スクールを卒業したか必ず書いてあるわ卒業証書がなければ、プロのアーティストだと認めてもらえないのよ専門教育を受けていない人がどれだけ面白い作品を作っても、それはアマチュアの作品だということでアートの本流としては認めてもらえないの
でも、日本ではどこの学校も出ていないアーティストなんてたくさんいるでしょそりゃ、美大によって派閥みたいのはあるけれど結局、その人がどんなアートを作っているかの方が大切なのよ良い物なのか、面白い物なのかそっちの方が重視されるわけ美大とかアート・スクールを卒業していないのに、活躍していて評価の高い画家やイラストレーターとか、いっぱいいるでしょ日本には
オレはそういうのは、あんまり詳しくないけれど
ただ、問題なのはアート全体に対する社会的評価や金銭面が弱いのよね外国よりアマチュアだった人でも、才能があれば評価されるっていうことが安く使われちゃう原因でもあるのよねでも、一部某国立美術大学出身の現代アートの人が主張しているみたいに日本のアート界も欧米化しようっていうのも間違っていると思うわそうなったら、アートの専門教育を受けている人だけがアーティストで、国家の補助も民間の資金もみんなそういう人たちに任せるべきだってことになっちゃうからあのオジサンの主張は、自分が楽になるためだけのことだからね
何にしたってねまあ、日本人だって色んな免許を取得するのが趣味な人はいるし、ライセンスが無ければできない仕事もあるわよでもライセンスだけでもダメなのよ
アーデルハイトさんに、微笑む
わたくしが、どんな思いをしてA級ライセンスを取得したのか、あなたには判らないのでしょうね
アーデルハイトさんは、暗い顔で言う
あら、判るわよわたくしもあのアカデミーに在籍していたんだからあなたは確か、まだ13歳よね13歳でA-3のライセンスを取るのがどれだけ困難なことかだって知っているわ相当、スバ抜けた能力がなければ無理なことはねあなたは、学校も飛び級して済ませているんでしょ13歳でもう、高校は卒業しているのよね
香月セキュリティ・サービスは、今日来ているお嬢様の警護役たちのプロフィールは、全て調査して把握している
翔姉ちゃんは、そのトップだ知らないはずがない
それをご存じでしたら、なぜ、先ほどわたくしを貶めるような発言をなさったのですか
アーデルハイトさんは、強く抗議をする
大人のビジネスに割り込もうとする子供は、蹴飛ばされてもしょうがないわよ
香月セキュリティ・サービスは日本の名家専門の警護会社なのよその会社の人間であるわたくしや麗華が居るのに、あなたの乱暴なビジネスを見逃すと思う
アーデルハイトさんは、自分の売り込みだけでなくアカデミーの他のA級ライセンス保持者を紹介すると、名家のお嬢様たちに言った
ホント、乱暴で粗雑で相手のことを何も考えていない売り込みだったわねお嬢様たちは、みんな楽しそうにあなたの話を聞いて下さっていたけれど実際にあなたを雇ったり、あなたにアカデミーの卒業生を紹介してもらおうとする方はいませんからねこの日本では
アーデルハイトさんは、真顔で聞く
わたくしは能力があります警護役としては、完璧に働けますそれに、わたくしが紹介する人間も、みんなアカデミーのライセンスを持っているのですから
この中庭にいる警護役の少女たちを、アーデルハイトさんは見る
ビシッと主の後ろに付き従っている子たちが多いが
友達感覚で、主と仲良く食事をとっている子もいる
主から離れてレイちゃんやマルゴさんに張り付いている子も
少なくともこの場にいる警護役の大部分よりは、皆、優秀です
そう言い切るアーデルハイトさん
ダカラソレハ、アンタの評価なのネ
イーディが、苦笑して言う
アンタは、この国では何の実績もナイのネアカデミーの人間が優秀かどうかも、あのLADYたちは知らないのネ