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みすずは瑠璃子と、何やら相談している

あなたの身柄についても最終的には、香月家のお嬢様たちがお決めになることよわたくしは上申はできるけれど、決定権は持っていないの判るわよね

名家のお嬢様たちの警護役の問題はデリケートな問題だ

今のアーデルハイトさんは、お嬢様たちに微妙な眼で見られているんだから

受け入れるかどうかを翔姉ちゃんが、勝手に決めることはできない

さっきも言ったけれどわたくしは、アカデミーの出身者だから、あなたのA-3ライセンスの本当の価値は判っているわでも、わたくしが判っていても意味がないのよあなたが、ここに居るお嬢様たちに自分の価値を示さないといけないししかも、判っていただかないといけないのよ

判っていただく

アーデルハイトさんが復唱する

そうよお嬢様たちに理解していただけないアピールは、無意味なのよ力を示せないのと同じなのよ

どんなに警護役としての能力があってもお嬢様たちのほとんどは、武術のことなんて知らないのよ興味だってないかもしれないわ

だから、先ほどのエキシビション・マッチの後半は

キョーコさん、ミス・コーデリア、レイちゃん、マルゴさんの4人は

徹底的にショーとして魅力たっぷりのバトルを演じた

しかも、それでいて身体能力や戦闘力の高さを、お嬢様たちにアピールできる闘いを

それで、みんなお嬢様たちは、あの闘いを楽しんで観ていたし戦いが終わったあと、4人の大人たちの評価は下がっていない

むしろ、レイちゃんもマルゴさんも大人気だ

おっしゃることの意味、ようやく判りました

アーデルハイトさんが、納得する

この子は、馬鹿ではないまだ子供なだけだ

ちゃんと説明したら、判ってくれる

でわたくしは、どなたと闘えばよろしいのですか

アーデルハイトさんは、翔姉ちゃんを見る

わたくしや麗華はダメよ美智さんやイーディさんたちも香月に関わる警護役と闘って、みすず様に取り入るのは無理ですものね

今、警護に付いていらっしゃる方より、わたくしの方が強いと判っていただければその地位をわたくしに下さるのでは

そういう世界じゃないから

本当にこの子は世間のシステムが判っていない

フーンアンタアタシやミチに勝つ気なのネ

それはあの方でしたら、絶対に負けませんが

アーデルハイトさんは、少し離れた位置に美智といるヨミを見る

さっきは巫女の力は不発だったもんな

そういや、ルナの方は

オレの背中に、ぴったりくっ付いたままだ

あの子たちは特殊技能者ナノネ武術は始めたバカリなのネ

イーディが、そう説明する

冗談です初心者を圧倒しても、わたくしの実力は理解されないでしょうし

確実に、アーデルハイトさんが負けると思う

キョーコさんはスピードが超常な人だから、ヨミが力を出す前に先に仕掛けられたけれど

アーデルハイトさんは、向き合った瞬間にヤられると思う

わたくしが対戦致しましょうか

そう言い出したのは、狩野家の警護役シエさんだった

桜子お嬢様ご許可下さいませ

シエなぜ、あなたが

狩野さんは、驚いている

シエさんは、キッと翔姉ちゃんを見る

関様あの香月セキュリティ・サービスでは、アルバイトの募集はなさっていらっしゃいませんか

シエ、あなた何を言っているの

桜子お嬢様わたくし、学校を退学しようと思っております

何を言うの

わたくしが退学すれば学内での桜子お嬢様の警護は適わなくなりますが桜子お嬢様がお勉強なさっている時間は、わたくしの身体が自由になりますその時間に、香月セキュリティ・サービスのお仕事をさせていただければ

狩野さんが学校に行っている間だけ香月セキュリティ・サービスでアルバイトをする

お昼間にも要人の方々の会合などの警備の仕事があると思いますそういう場で下働きで結構でございます他の方たちと一緒に制服を着て、持ち場に立っているというようなとにかくわたくし、働きたいのです

シエさんは言う

そんなに狩野家は、財政が芳しくないの

瑠璃子と話していたみすずが、シエさんに振り向いて尋ねる

い、いえそういうわけではございませんがわたくしの食い扶持ぐらいは自分で働いて稼ぎたいのです

いや、シエさんは警護役として狩野家に24時間居るんだから

衣食住は、狩野家が保証しないといけないんじゃないのか

いえ、本当は金銭を少々、貯めておきたいのです

驚く狩野さん

いずれお嬢様が、狩野家から独立なさる時のためにわたくしも資金を貯めておきたいのです

狩野さんが家を出る

三井家の雛飾り展というのに行ってきました

家にあった物を展示するだけで美術展になっちゃうんですよね名家は

去年、旧岩崎邸も行きましたし

名家というものについて、少し考えています

で帰りに、ドーナツ店でお茶を飲んだのですが

とても可愛い中学生たちを見ました

それで女子中学生についても色々と考えています

857.ハイ・ライフ / レディ・ゴー

お気持ちは、判りますけれどね

翔姉ちゃんが、シエさんの話に苦笑する

もう少し、よく考えてから話されるべきではありませんか

ギョッとする、シエさん

香月セキュリティ・サービスは、香月家のそれも閣下直属の警護組織ですわそこに狩野家のお嬢様の警護役を、アルバイトとして雇い入れることなどできるわけがないでしょ

狩野家の家格は香月家に匹敵する

そんな家柄のお嬢様を守る警護役が、他家の運営している警護会社でアルバイトするなんてありえない

そんなことをしたら狩野家だけでなく、あなたを受け入れたわたくしたちにとっても恥ずかしい思いをすることなりますわ

それに警護のお仕事に、アルバイトなんてものは存在しないわよあなたの主が学校に行っている時だけの仕事なんてあるわけないでしょ

確かに要人同士の会議が長引いたりした場合に

シエさんだけ、狩野さんのお迎えのために現場から帰るとかありえるはずがない

だいたい、うちの要人警護の制服警護員なんて、コワモテで体格の良い男性の方がいいのよ周りを威圧して、変な人が寄って来ることを避けるのが仕事なんだからあなたみたいな可愛らしい女子校生が制服を着たらかえって、制服マニアのおかしな人たちを呼びこんじゃうわ

ああ、可愛い女の子の制服姿が大好きな男っているもんな

わたくしは可愛くなどございません

シエさんは、そう言う

あら、わたくしたちから見たら、可愛いだけよあなたは

翔姉ちゃんは、笑って言う

わたくしたちが相手をしているのはキョーコ・メッサー級の犯罪者なんですからね