うへジッちゃんに褒められるのは、何か気持ちが悪い
ほら、変なことを言うから会場中の女の子たちが、みんなオレに注目している
だから、みすずのパートナーとして必要なのだ私の孫娘たちもなかなか小賢しい子ばかりだからな
みすずが、頭を下げる
こういう人を受け入れ、話を聞くことのできる男が居てくれると心強いのだそして、経営勘までも身に付けてくれたら言うことはない
お前は今のままバカでいい賢くならなくていい学歴もいらんそのままでいろそして、頼むずっと、みすずたちの側に居てやってくれ
最近、思いっきり嫌なことがあったので
落ち込んでて済みません
まあ、私に何が起ころうとも毎日ほぼ同じ分量をアップしないといけないのがルールなので
しかも、この内容は1ヶ月くらい前に構成を決めた時から同じだという
常に同じ勇気で、同じ歩幅で歩き続けろか
感想欄の方も、全然、眼を通していません
そろそろ何とかしないといけないと思っているのですが
今日、街で聞いたこと
小学校低学年くらいの男の子が、お母さんに
お母さん、ボク、魔法使いになることにした
うんが、がんばれ
高校生くらいの男の子2人の会話
デパートの端っこの子ども向けのカードゲーム機を見て
だからさ、今はああいうアイドルゲームが流行っているんだよ
あれってムシキングより面白いんですか
いや、だってアイドルゲームだぞ
だからムシキングより面白いんですか
865.ハイ・ライフ / ブランデー
オレはだって、家族を守るためには、みんなと上手くやっていくしかないじゃないか
今だって、オレたちはオレたちだけでは、できないことを誰かにやってもらっているんだし毎日、生活していく上では、そういうことがいっぱいあるんだから周りの人たちには、感謝しないといけないしナメた真似をしてはいけない下手に相手をバカにするようなことをしたら、何をやり返されるか判らないんだから
世の中には、オレの家族じゃない人たちの方が遥かに多いんだから
一々、敵対してはいられない
もちろん本当にブッ潰さなければならない敵は、完全に叩きのめすよ世の中には、話し合いとかで和解することができないようなホンモノの悪いヤツラがいるんだから
白坂創介とか
シザーリオ・ヴァイオラとか
でも、世の中にいるのはそんな敵ばかりじゃないだからっていって、オレたちの味方っていうわけでもないどっちでもない、たくさんの人たちがいるわけでさ
例えばオレの学校の生徒たち
みんながみんな、オレに好意的だというわけではない
だからって、何かにつけて嫌がらせをしてくるほど、オレのことを憎んでいるわけでもない
オレのことなんか別にどーでもいいと思っているニュートラルな立場の人たち
そういう普通の人たちにさとりあえず、不用意に嫌われたり、憎まれたりはしたくない別に、好かれる必要は無いけれど、憎まれるのは困るオレ1人なら、何をされても耐えられるし、はね除けられるけれどオレの家族に被害が及んだりするのは嫌だからさ
オレは1人きりで生きているわけじゃないんだから
他の人間たちとの共存を妥協するということかね
ジッちゃんが、オレに問う
妥協とか、そういう偉そうな言葉を使っちゃいけないんだと思うオレたちはオレの家族は、世の中の人たちからすれば異質な変な存在なんだろうからそんなオレたちが、この世界で生きていくことを許してもらうためには支払わなければいけないものがあるんだと思う少なくても、世の中の人たちには敬意を持っていないといけないよねあ、もちろんヤクザとか悪いヤツラには、そんな意識を持っちゃいけないけれど
この少年のこういう発想が今の香月家には必要なのだと、私は考えるのだ
ジッちゃんの声が、少女たちでいっぱいの中庭に響く
みすず今、お前たちが抱えている最大の問題は何だと思う
ジッちゃんの問いに、みすずは
成功体験が無いのに成功者の地位にいることですわ
そう即答した
あたしたちは、生まれながらにして名家の一員ですいつも護衛役に守られ贅沢な暮らしをすることが許されていますしかし、この豊かな生活はあたしたち自身の手で勝ち取ったものではありません
その通りだそれは君たちのような若い世代だけの問題ではない私自身、常にその問題に向き合っている
成功体験を勝ち取る
名家に生まれたというだけで、私たちは恵まれた生活をしている決して、私たち自身が能力が高いからでも、高貴だからでも無いのにだただ偶然に、家柄の良い家に生まれたというだけで幸福な人生を享受させてもらっている本当にこんなことで良いのかといつも、考えているよ
ジッちゃんの言葉にお嬢様たちは、ざわめく
これで、私がまだ香月の分家や、本家でも次男・三男として生まれたのならこんな恵まれ過ぎの生活を放り出すことも許されるだろうみすずお前の父親のように
みすずの父親は、ジッちゃんの三男で香月家を離れて、国のエリート官僚になった
いいえ、お父様は香月グループに属することなく、官僚への道を進みましたが香月の家柄や名は、利用していますわというより香月の家に生まれたことからは、逃げられないのですどうしたって
ああ、国家官僚になったってあの香月一族の本家の三男と、言われ続けるんだな
父は文部科学省の事務方ですがそれでも香月の一族だからこそ、協力して下さる方がたくさんいると話していました政財界だけでなく、京都などの古刹などと交渉する場合でも、香月さんならということで話が通ることが多いそうです
香月家は、大きな企業グループのトップというだけでなくとても古い歴史がある
由緒ある名家なら、色々と知り合いも多いコネも効く無理を聞いてもらえる
官僚になったって、そういう香月家の力を当てにされたり自分から活用していかざるを得ないことはたくさんあるんだろう
それもまた、名家に生まれた者にだけ与えられた幸運でありそして、呪いでもある
特に私のように長男として、当主を継ぐことが決まっていた者にはな長く続いた家系を私の代で潰すわけにはいかないそして、私の家には代々仕えてくれている家臣たちもいる香月の名の付いた多くの企業には、そこで働く多くの労働者たちがいる私は、自分のためだけでなく一族や臣下、企業グループの人々全てのために、香月の家を守り続けないといけないのだ
シンと静まり返る少女たち