Выбрать главу

そして、ジッちゃんはオレを見る

検査官は、こいつだこいつが、君たちの適性を判断する

つまり3人とセックスする徹底的に

そして、その結果をわたしは明日、こいつから聞くこいつの報告と、わたし自身の眼で、君たちの心と身体の状態を見てその後のことは決めたいと思う

それは構いませんが娼婦の仕事というのは、そんなに大変なことなのでしょうか

鷹倉夜見子は、尋ねた

そんなことは無い娼婦というのは、人類最初の職業と言われている女なら誰でもできるだろう

では、なぜこちらの黒森様の適性検査を受けねばならないのでしょう

鷹倉夜見子は手の平だけで、オレを示す

眼はジッちゃんの方を見たままだ

君は家の外で食事をしたことはあるかね

もちろんございます亡くなったお父様のお供でホテルのレストランか、お父様がよく使われていた料亭しか存じ上げませんが

また、少し見えた

鷹倉神社が、どれだけ長い歴史のある神社で

神社の渡り巫女が、ヤクザ組織の仲裁役として、機能してきたとしても

香月家のような大企業の経営者ではない

なのに鷹倉夜見子たちには、お供が付いていた

おそらく学校も関西の超お嬢様校だろうみすずたちの学校並みの

そうでないと、セックスの知識が全く無いままこんな年齢まで、成長できない

だいたい、鷹倉夜見子たちはみすずたちの超お嬢様校に転校することになるだろうことをジッちゃんから聞かされても、全く戸惑っていなかった

普通の家の子ならえ、わたしがあの学校にとなるはずだ

それがああ、そうなんだぐらいで済んでいる

外食はホテルと料亭超高級店のみ

そんな暮らしがただの神社の子にできるのか

幾ら、ヤクザと付き合いがあると言っても仲裁の仕事は、数十年に何回かしか起こらないと言っていたし

つまり、ジッちゃんは、まだ鷹倉家に関して、オレに隠している情報がある

料理の値段というのは、店によって違うということは知っているな

はいわたくしも車で移動している時に、窓からお店の看板なども見ています世の中には、大変お安い食事を提供するお店も多いようですわね

お安いって

お前、今、牛丼は幾らだ

ジッちゃんが、突然、オレに聞く

並みなら280円とか290円とかだよ

数年前だが東京の老舗の料亭で、ある田舎の代議士が牛丼が食べたくなったから、ここの板前に作らせろと無茶を言ったことがあるそうだ

まあ随分と無粋な方ですわね

鷹倉夜見子は、相づちを打つ

その店は、客の要望を聞いたで、一から牛丼を作って、その代議士に出したのだがな

ククッと、ジッちゃんは笑う

特別注文の品ということで、その牛丼一杯に15万円取られたそうだよ

市井の店で食べれば、300円もしない牛丼が料亭では、15万円となるまあ材料の牛肉からして、最高級の和牛を使ったんだろうがそれでも、それだけ値段が変わるのは、食材の差だけではあるまい

ジッちゃんは鷹倉家の娘たちを見る

なぜ、値段に差が出るのか判るかね

その料亭の持つ格ですか

鷹倉夜見子は、即答する

そう一流の店には、一流の格というものがあるだから、市井の普通の店とは、値が変わる

ジッちゃんは、3人の娘たちをジッと見る

娼婦も同じだ格によって、値が変わるわたしは、君たちに多額の投資をしているしかし、君たちの格が低ければ娼婦として働いたとしても、わずかな稼ぎしか得られないだろう同じだけ働いたとしてもだ

その言葉に鷹倉夜見子は

鷹倉家の娘には、格が無いとおっしゃるのですか

初めて不機嫌そうな顔を見せる

わたしが話しているのは、娼婦としての格だ鷹倉家の血筋がどれだけ尊かろうと娼婦という職業とは関係無いぞ

料亭の例に戻るが料亭の格を決めるものは何だね

ジッちゃんが、鋭い眼で鷹倉夜見子に問う

老舗の伝統や、建物の風格ですか

馬鹿なことを言うなあくまでも、料理の味だよ

ジッちゃんは叱りつけるように言った

どれだけ老舗で名の通った料亭だろうが味が落ちれば、店の評価も落ちる料亭は、料理を出すところだろう店に歴史があるとかや、どんな良い建物かとか、どんな皿を使っているかなどは、全て二の次だ

ジッちゃんの迫力に鷹倉夜見子は、黙り込む

そういう答えを述べるようでは、一流の人間とは言えないぞ

も、もうしわけございません

鷹倉家の娘だから、娼婦として成功するわけではない一流の娼婦となるためには、まず一流の娼婦の技術を身に付けるべきだろう違うか

いえ香月様のおっしゃる通りです

しかも、お前たちは鷹倉家の娘だ娼婦になるのであっても、一流を目指すべきではないのか鷹倉家の娘が、世間から三流の娼婦と評価されても良いのかね

それはそんなことは、もちろんできません

ならば、一流になるための努力をしたまえ君たちのような血筋の娘が、一流の技を身に付けるそれで初めて、一流の娼婦と評されるそうなれば、稼ぎの方も一流だ君たちの仕事に、世界中の人間が大金を支払ってくれるだろう

いや、ジッちゃん

これが何かの職人さんとかなら格好いい発言なんだけれど

娼婦なんだよなこの場合、目指しているものが

もう少し、真剣にやってくれないと困るッッ

鷹倉夜見子が、深々と頭を下げる

慌てて、月子さんとルナさんも

さてお前、ここまで見てどう思う

ジッちゃんがオレに振り向く

ここまでの様子を見てお前は、この娘たちが娼婦に向いていると思うかね

無理なんじゃない

鷹倉家の3姉妹が、えという顔でオレを見る

相変わらずお前は、正直者だな

まあ、それだけが取り柄だからさジッちゃん

オレが、ジッちゃんと呼んだことに鷹倉夜見子の顔が、ピクッと反応する

ああ、オレジッちゃんて呼んでいるんだよ

うむこいつには、そう呼ぶことを許している

ジッちゃんは、クスッと笑って自分の隣のみすずと瑠璃子を見る

こいつはみすずと瑠璃子をモノにしたオトコだからな

鷹倉姉妹たちはな顔となる

それは黒森様をご結婚相手にと考えておられるのですか

混乱した表情で鷹倉夜見子は尋ねた

どうだろうなこいつら今すでに結婚しているようなものだからな

ジッちゃんは、トボケてそう言う

あのみすず様、瑠璃子様どちらの方と

両方だ

はい、その通りですわ

わたくしも、お兄様を心の底からお慕いしております

みすずと瑠璃子が鷹倉姉妹たちに宣言する

だからこいつの言葉は、わたしの言葉だと思って従い給えいいな