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ドアをガチャリと開け、ルナが顔を出してオレを見た

今、中庭の翔お姉様から連絡が来てアニエスちゃんを連れて来て下さいって

アニエスのお披露目の予定が早まったのか

何か、パーティの様子が良い感じになっているから今の内にって

うんこのまま天童乙女に会いに行くより

少し考える時間を挟んだ方が良いし

それで最初の予定だとアニエスちゃんの警護役として、ボクとヨミお姉様が付いていく予定だったけれど

あ、桃子姉ちゃんか

そう歌晏様はボクたちが、近付くのは嫌だと思うだろうから

歌晏桃子さんは鷹倉神社の巫女のことを知っている

じゃあ、オレが1人で、アニエスを連れて行けばいいんだな

いえ、私も行きます

部屋から顔を出したのはコヨミちゃんだった

私のことは知らないはずですから

鷹倉神社の3姉妹ならともかく

従姉妹のコヨミちゃんの存在は知られていないだろうと思う

しかも、もし調査されていたとしてもコヨミちゃんは巫女の修行を途中で止めていて力は持っていないことになっているから

ええ、コヨミちゃんを連れて行って1人ぐらいお付きがいないと、アニエスちゃんのイメージが良くならないから

克子姉もやって来てオレに言う

そうだアニエスは

香月家の係累のお嬢様という触れ込みで、皆さんに紹介するのだから

この金髪の自由な性格のハーフ美少女は警護役とかお付きには成りようがない

それからこの子も連れてって

克子姉が、水島可憐さんを連れて来る

みすず様の臣下となりましたことを皆様にご報告させていただきます

可憐さんは、緊張した表情でそう言った

ドレス姿のアニエスが、ムギュッとオレに抱きついて来る

この子ね可憐ちゃんて言うんですの

いや知ってるから

オレが連れてきたんだぞアニエス

なかなか可愛い子ですのアニエス、気に入りました

そうかみすずのところの子になるから、これからずっと一緒に住むことになるからな

みすずは、もうオレたちと同居しているんだから臣下の可憐さんもお屋敷に住むことになるだろう

えっと、可憐さん仲良くして下さいアニエスは、可憐さんとも同い年ですし

アニエスが学校に通うようになったら、可憐さんも一緒になるんだな

あのどういう方なのでございますか

可憐さんは、不思議そうにオレとアニエスを見ている

ま、そうだよな

アニエスは金髪碧眼で見た目は白人でとんでもなく美少女過ぎる

アニエスはパパの娘ですのっ

オレを抱き締めたまま、ニカッと笑う

うーんと遠縁ということです

オレは、そう言って誤魔化した

パパトウエンて何ですの

アニエスのことが大好きってことだ

アニエスもパパのことがだーぁい好きですのっ

おいおい、あんまり可愛いおっぱいをオレに擦り付けるな

アニエス、これから外の皆さんの所にご挨拶に行くけれどお前、変なこと言うなよ

名家のお嬢様たちの前でパパとか言われたら

どう釈明すればいいのか

変なこと

あ、大丈夫です黒森さんそれについては寧さんから、指示をいただいていますから

コヨミちゃんがオレに言う

えヤッちゃんが

本当なら、わたくしとルナが担当するはずでしたのに

悔しそうに、ヨミが言う

そう言わないでヨミお姉様ここは、コヨミちゃんにお願いしよう

ルナが、そう2歳年上の姉に微笑んだ

アニエスちゃんも大丈夫だよねちゃんとできたら、寧お姉様が美味しいケーキを買ってきて下さるっていう約束したんだから

判ってますのアニエスは、ちゃんとできますのっ

寧の指示って何か、ちょっと怖いが

まあ、ハチャメチャなことにはならないだろう

寧はイタズラ好きではあるけれどオレたち家族を苦況に陥らせるようなことは、絶対にしない

よし、行くぞ可憐さんも付いて来て下さい

可憐さんは、そう返事をする

中庭のパーティ会場に戻るのは、オレとアニエスとコヨミちゃんと可憐さんの4人だけだ

アニエスちゃん、頑張ってね

ルナの応援に、アニエスは笑顔で応える

コヨミちゃん、頼むわよ

ヨミの言葉に、コヨミたちゃんが返事した

オレは部屋の奥の月子を呼ぶ

うんオレが帰って来るまで、余計なことはしないでくれよ

天童乙女の性格改造とかを、オレが知らないところでやられたら困る

そういうのは、戻って来てからみんなが居るところで、一緒にやるからな

もし天童乙女を、実験動物として精神改造するとしても

その場には、月子だけでなくヨミも、ルナも、コヨミちゃんも、全員揃っていないといけない

そうでないと天童乙女をモルモットにする実体験が、共有できない

ちゃんと人の心に手を入れるということが、どんなことなのか自分自身で理解させないと

だから、オレが居ないうちに月子が気を廻して、天童乙女の精神をこっそり作り替えるようなことは避けないといけない

月子はそういうことをしそうな気がした

月子は、スッとオレに頭を下げた

身勝手な振る舞いは、絶対に致しません

それなら、いいんだけれど

公様のお望み通りにするのが月子の歓びでございますから

そうよあなたには、この子の心を覗いてこの子の望みが見えるんでしょうけれどいつの間にか、自分の知らないうちに望みが実現しているというのは、気持ち悪いだけですからね

ミナホ姉さんが、そう付け足した

ああ月子が、勝手に天童乙女を、オレの好みのタイプの性格の女の子にしないようにか

うんもしそうするしか手が無いのだとしても、オレはオレの意志でそうしろと月子に命令するから

天童乙女の精神改造は、やるしかないことだとしてもその罪は、ちゃんとオレが背負いたい

はい勝手なことは決して致しません

ヨミやルナのことも、月子が見ていてくれよ

よし取りあえずは、これでいい

◇ ◇ ◇

わたくしまだよく判らないのですが

中庭に戻る途上で、可憐さんがオレに尋ねた

さっきのお部屋の方々はみすず様のどういうお立場の方々なのでしょうか

水島可憐さんは、公式な香月家の家系しか知らない

みんな家族ですのっ

オレに抱きついたまま、アニエスが笑顔でそう応えた

そしてきっと可憐ちゃんも家族になりますのっねっ、パパ

アニエスにとって家族とはオレがセックスをする相手のことを指す

きっと可憐ちゃんの方が、コヨミちゃんよりも先に家族になりますのだからコヨミちゃんは、もっとたくさんご飯を食べて、運動して、いっぱい眠って早く大人の身体にならないとダメですのっ

アニエスは、コヨミちゃんがオレとセックスをしないのは