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その時はわ、わたくし、桃子お姉様の臣下にしていただきますわ

そういう鳥居さんに、桃子姉ちゃんは

嫌よまり子みたいな生意気な娘はわたくしの臣下には要りません

そんな、お姉様ぁぁ

道化役と王女のそんなお遊びの会話が続いていると

あのよろしいでしょうか

狩野さんが、オレを見る

オレは、思わず掴んでいたアニエスのお尻に、ギュッと力を込めてしまった

あ、ごめんごめんアニエス

アニエスを軽く抱く締めてやると

鞍馬さんたちはあのご姉妹は、どうなりましたか

狩野さんはずっと鞍馬姉妹のことを心配していたんだ

水島可憐さんの方は、何となく救われそうな道が示されたけれど

鞍馬姉妹は

ジッちゃんはこう言ってました

先祖から受け継ぎ、子孫に繋げるものを持っているのが名家だでも、鞍馬家は受け継ぎ、受け渡すべき物を失ってしまったって

鞍馬閣という由緒ある建物と庭園

それを鞍馬姉妹の父親が、ジッちゃんたちの再三の忠告を無視して完全に破壊してしまったことは、ここに居る全てのお嬢様が知っているはずだ

だから、もう鞍馬家は名家ではないってそう言ってました

暗い顔で、狩野さんはうつむく

それで今鞍馬さんのご姉妹は

そこの屋敷の中にいますこの中庭の様子を、きっと見ていると思いますこちらの会場に居る皆さんより先に、ここの屋敷から退出するということもできないので

そうですわねわたくしたちが立ち去るのを待っているんでしょうね

本当は、娼婦になることを強要されているから帰りたくても帰れないのだけれど

狩野さんは、名家の令嬢としての恥辱やプライドの問題として理解してくれた

そうですの香月様が、そこまでおっしゃるのなら、わたくしにもお助けすることはできないわね

鞍馬閣の破壊は、わたくしのお祖父様もお心を痛めていらっしゃったから桜子のお父様は、何ておっしゃっていた

絶対に許すことのできない暴挙だと

狩野家の当主は、桜子さんのお父さんだ

つまり、ジッちゃんと桃子姉ちゃんのお祖父さん、桜子さんのお父さん

3大名家の全ての当主が、鞍馬姉妹の父親のしたことに怒りを感じている

伝統文化財に指定されるべき建物とお庭だから工事を行わないように、申し入れをしていたのよそれなのに約束していた協議期間が終わらないうちに、鞍馬様が取り壊しの工事を強硬なさったから

鞍馬家の父親からすれば、鞍馬閣は自分を縛り付けている古い物の象徴だから

何一つ残さず、徹底的に破壊してしまった

高層ホテルを建てるために、庭も深く掘り返してしまったというし

あのご姉妹だけでも、わたくしの臣下にして庇護するというわけにはにかないわよね

そういう桃子姉ちゃんに、みすずが

歌晏様のお家で、鞍馬様のご負債も負担なさるのでしたら

そうねそれもあるのねちょっと無理だわ鞍馬閣グループの負債は、回収できる見込みが全く無いですものね完全に、外国の投資ファンドに騙されているから

桃子姉ちゃんは、鳥居さんを見る

まり子の家で助けてあげたらトリイ電子は、業績良好でしょ

わたくしのお父様は、儲けの出ないビジネスは絶対に致しませんわ元の鞍馬閣が残っているんでしたら、喜んで投資したかもしれませんけれど工事が途中でストップした建てかけの超高層ホテルに、何の特色も無い普通のホテルと料亭だけしかない企業グループでは、ちょっと手が出せませんわ

それが、鞍馬閣グループの正当な評価なんだろうな

せめて、どちらかの家にあのご姉妹が、お嫁入りすればそれでお子さんを何人か産んで、鞍馬家を継がせることはできるでしょうけれど

あの子たちと結婚するのは鞍馬家の負債も一緒に引き受けるということになるわよねそんな罰ゲームみたいなことをする名家は無いわよね

そんなことをしようとしたら家の人間が許さないでしょうし

名家の結婚は親や祖父たちだけでなく、分家たち一族や臣下、傘下の企業の重役たちに納得させないといけないから

オレは、そういう名家の構造をよく知っている

もし、どこかの名家の御曹司が、鞍馬美里さんやありすさんを気に入って自分の嫁にしようとしても

鞍馬家に負債があり、他の名家に睨まれているという事情から家の人間たちに猛反発される

自分たちも、他の名家たちから責められるようなことになっては、大変だし

でもわたくしに何かしてあげられることはないかって、思うんですの

そうねわたくしも、そうは感じるけれど

今は香月様たち大人の方にお任せするしかないわわたくしたち娘にはどうすることもできない問題ですもの

ありがとうございましたとっても楽しかったですわ

ようやくみすずのパーティが終わった

オレとみすずは、中庭の出口に並んでお客様をお見送りする

美子さんも一緒だ

瑠璃子はアニエスを連れて、オレたちの後ろに立っている

色々と勉強をさせていただきました

武闘派お嬢様の栗宮さんが、オレたちにそう言った

香月様での鍛錬楽しみにしておりますわ

みすずが、微笑むと栗宮さんは、ツカツカと美智の前に行き

無表情のまま、驚く美智

みすず様の臣下でいらしても技を教えていただく以上は、わたくしの師でございますから

ああ、そういう考えの人なのか

そういうことは、警護役の方たちとトレーニングする時にそちらの会場でなさって下さい

鳥居さんが、栗宮さんに言う

いついかなる場所も、我が武の鍛錬の場だと考えておりますが

そういう考えは、あなただけですわもう自分が特殊な人間だっていうこと、お判りになっていらっしゃらないみたいね

あなたにだけは、そうは言われたくありませんが

ヤバっ

マズい空気になった

ちょっと、ハイジわたくしの前に出なさいよこの人が少し危ない人だっていうことは、あなたも知っているでしょ

はい、知っていますからまり子お嬢様の前には出ておりません

ちょっとあなた、それでもあたしの警護役

あの警護役でしたら解雇されましたし、まだもう一度雇用していただけるという話にはまだなっておりませんが

だからまた雇ってあげると言ったでしょ

わたくしの条件提示がまだでございます

条件提示って

再雇用していただけるのなら前よりも、良い雇用条件でないと

ちょっとハイジ

わたくしは、アーデルハイトでございますっ

だから、ハイジでしょ

このコントは、いつまで続くのだろう

でもみんな良い感じでまとまったわね感謝しているわよ、みすず

桃子姉ちゃんが、オレたちに言う