乳首はピンク色だ
すでに髪の中に隠していたカプセルと一緒に、別室に移送してあります
ニコニコした笑顔のままそう言う
そんなことはいいから隠しなさいよ男の人の眼があるのよ
鳥居さんが喚く
キョトンとしている木下さん
この人は、元、お下品集団バンバルビー3のメンバーだから
こういうデリカシーは、完全に崩壊している
ハンバルビーのルビーさんは、常におっぱい丸出しだったもんなあ
いいから、隠して早く
その人のおっぱいよ
鳥居さんが叫ぶ
ああ、そうですね出しっ放しだと、冷えて風邪を引いてしまうかもしれませんよね
木下さんは、天童乙女の生乳を服の下に隠す
そ、それと
ああのし、下の方も
真っ赤な顔で、鳥居さんは叫ぶ
いや、これは無理ですよこういう、M字開脚用の拘束具を持って来たので
平然と木下さんは言う
何で、わざわざ、こんなのを持って来たのよ
さあわたくしは指示されただけですから
ミナホ姉さんがジッちゃんか
とにかく、天童乙女が再び眼を覚ました時に屈辱的なポーズでいるように、指示したんだな
アタシ理由、判るネ
尋ねる鳥居さん
テンドウ・オトメがホントにオトメなのか、確認するためネ
イッシッシとイーディは、笑う
ば、馬鹿なことを言わないでっあ、あなたも何をジロジロ見ているのよ
あオレか
いやつい
ついじゃないでしょついじゃ
鳥居さんが、オレに突っ込む
Darlingは、どう思うネ
テンドウ・オトメはVirginだと思うカ
処女だろこれだけ大きく股を拡げられているのにぴったり閉じてるしさ
天童乙女の割れ目は、スーッと切れ込みを入れたような一本筋だった
普段から使ってたらもっとカパッと開いているだろ
そんな具体的なことを言わないでよっ
鳥居さんが、真っ赤な顔でオレを叱る
ああごめんなさいいやでも
あれがカパッといや、その
兄さんマンコ・カパックって何
ルナがオレの心を読んで、尋ねる
マンコ・カパックつていうのは、インカ帝国の最後の皇帝の名前です
アーデルハイトさんが、答える
え何何でここで、マンコ・カパックが出て来るのよ
鳥居さんには、意味が判らないらしい
この人もお嬢様育ちだから
あああ、ルナオレの心の中に浮かんだダジャレまで読み取るなっ
慌てて、オレは心の中からマンコ・カパックを消そうとするが
だから、何なのよマンコ・カパックって
鳥居さんが、さらに喚き出す
ああそういうことなんですね
ええっと女の子のここがマンコです
自分の股間を指して、そう言う
それが両脚を大きく拡げて、カパッと開いているわけですから
ああ、だからマンコ・カパックなのかぁ
なるほどねぇ
ルナ、ヨミこんな下らないダジャレに感心するな
ああし、死にたい気分だ
公様こんなことで死なれることはありませんわ
本気で月子が心配している
あああ心を読む人間が、周りにたくさん居るのは
で結局見たいデショテンドウ・オトメのマンコ・カパック
イーディがオレに微笑む
マンコ・カパックじゃなくって処女膜でしょ
ごく当たり前に、ルナが言う
な、何言っているのよあなた
12歳の少女の発言に、驚く鳥居さん
だってほら兄さんに処女膜見てもらうのは当たり前のことだから
うんそうだわ
ソウソウ、ソウネ
ルナ月子ヨミイーディアニエス
木下さんまで
当たり前のコトネ
イーディが断言する
鳥居さんとアーデルハイトさんは、呆気に取られている
でも、やはりそういうものは、本人の許可を得てから拝見するべきものですわね
今、目覚めさせますから少々、お待ち下さい
うーん、何をやっているんだろう
月子が以外とボケ役で使えることが判った
舞台の仕事をしていた時に、ある有名な新派の俳優さんの評伝を読んでいて
え、これ違うんじゃないかと思うところがあったので年輩の演出家の先生に聞いてみたことがある
するとボクもその本は読んだけれど、実際にその俳優さんが生きていた時期を知っているボクから見ておかしいと思うことが何カ所もあったその評伝の作家は、現在の眼で当時のことを書きすぎていると思うとおっしゃった
そういうことはよくあると思う
昨夜、とある掲示板でファミコンで信長の野望が流行る前までは、織田信長なんて人気が無かったし、世間の人は信長なんて知らなかったと主張している恐ろしい書き込みを見た
いやファミコン以前に
信長を主人公にした小説も、映画も、歌舞伎もあったわけで
そう言えば、現代アートの人が主張していた
秋葉原は、昌平小学校があったから風俗産業が興らず、オタクの街になったというのも凄かった
秋葉原に風俗産業が根付かなかったのは、すぐ先に上野や鶯谷があるからです
それと秋葉原という地名は最近のもので
昌平小学校の辺りは、神田明神下です
神田明神の存在とかを無視するのはなあ
ちゃんと下調べもしないで、おかしな自説を喚くのが流行っているのだろか
879.夜は楽し / 父が来る
目覚めなさい
月子が、天童乙女にそう告げると
はい、ゆっくり眼を開いて
ソファの上に革の拘束具でM字開脚させられている天童乙女が、ゆっくりと眼を開ける
裸の股間を丸出しのままで
すぐに自分の状況と、秘部を露出させたままだということに気付く天童乙女
ハーイ、オハヨウさんネ
イーディが、笑顔で彼女に言う
何て破廉恥なんだいっ
ギロッと、オレたちを睨む天童乙女
ハン香月家は、捕虜にこのような虐待をするようなゲスな家だったみたいだね
わざと男口調のドスの効いた声で答える
まあ、この人は同性愛者だから普段は、こういう男の子っぽい感じなんだな
そんなのアンタがアンダーウェアに毒薬のカプセルを隠していたのがいけないノネ
笑顔で、イーディが言い返す
人様の家に毒物を持ち込むようなデリカシーの無いヒトが、他人をゲスとか言っちゃダメネお里が知れるヨ
それとそれは、わたくしたちの勝手な判断でやっていますので、香月の家の方とは何も関係ありませんから
香月セキュリティ・サービスの木下さんが言う
下着を剥ぎ取ったのも、そんなポーズに拘束したのも、あんまり意味は無いですたまたまっていうかちょっと、カピーンと閃いちゃったというか
この人も、頭のネジが何本も飛んでる人だからなあ
あたしが意識をなくしている隙に、身体検査をされたのは納得できるけどさそんな男の眼に晒して嬲るのは、ちょっと違うんじゃないのかいっ