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身内同士でも

この子が何で、1人でコウヅキ家に潜入して来たのかを想像したらおのずと答えが出るネ

そうよあたしがここで、見事に死んで見せないとお父ちゃんのメンツが立たないのよっ

天童乙女が叫ぶ

森田の親分さんのために、娘の命を犠牲にしろってお父ちゃん、言われてたんだからっ

父親のために天童乙女は、死を覚悟して潜入して来たのか

でも、あなた本当は死にたくないのよね

月子が、優しく言う

だって、だけど、でもしょうがないじゃないのっ

屋敷の外には天童乙女を回収しようとするヤクザの一派と

香月家をスキャンダルに追い込むために、確実に天童乙女を殺そうとしている一派がいると聞いた

天童乙女を助けたいのは父親の子分たちで

殺そうとしているのは、森田という親分の手下たちか

月子天童さんのお父さんは、どう考えているんだこの人の記憶を見てくれ

月子が、天童乙女の心に入り込む

この方のお父様が死んできてくれとお願いしていますこの方に

つまり天童乙女の父親が

親分の森田からの嫌がらせで

娘を香月家に潜入させて、死なせてこいと命じられて

それを了承して

自分のメンツのために、娘を死なせようとしている

うんだいたい判った

オレは頭の中を整理する

こんなのおかしいし、ダメだ全然ダメだ許せないっていうか、許せる話じゃない

どんな事情だろうと娘の命を犠牲にするなんて

もういいのよっ死なせてよっこれは、あたしとお父ちゃんの約束なんだからっ

大きな声で叫ぶ、天童乙女

うるさい、喚くな

オレは、小さな声でゆっくりと彼女に言った

ヒッと怯える天童乙女

静かにした方がいいノネアタシたちのDarlingは、アンタが思っている何百倍も怖い人ヨ

どうするつもりなの

鳥居さんが、オレに尋ねる

まずは情報収集ていうか、どうせ翔姉ちゃんたちはもう動いてるよだから、その報告を待つ

この香月家の邸宅の周辺に隠れている敵の動向は全て、チェックしているはずだ

今日のお客の中にこの子以外に、もう1人、関西ヤクザと繋がっている子が来ていたんだああ天童さんみたいに本職の子じゃないよただ単に、今日の香月家のパーティであったことを後で教えてくれってだけ言われている子が

その子はわざと見逃して、家に帰した

だからパーティの最中に、天童さんがオレたちに捕らえられたことは、もうそろそろ敵に伝わった頃だと思う

敵の方も少しは、様子を見るんじゃないかな予定通りに天童さんが自殺したのなら、救急車が呼ばれるかあるいは、香月家の車が、こっそりと病院へ向かうだろうから

スキャンダル化するためには敵は、天童乙女の遺体を確保しないといけないだろう

何も動きが無ければ、天童さんが生きているってことだから別の方法を使うと思う

別の方法ですか

鳥居さんが、尋ねる

うちの娘が香月家のパーティに行ったまま、返って来ないって言って警察に捜索させるとかあらためて、この屋敷の中で天童さんが死ぬように、誰か殺し屋を送り込んで来るとか

お父ちゃんが来るわよっあたしを殺しに

あたしが死なないとメンツが立たないんだものっ森田の組長さんが、お父ちゃんにやらせるに決まっているわ

この話はあんまり引っ張らずに、終わらせます多分

ブッシュ息子が、国賓になっていないことに驚きました

ああいう人だから、国賓待遇ではお迎えしないのか

あるいは、ブッシュ家のような上流階級の人は国賓になんてなりたくないのか

オバマの前がクリントンだし

880.夜は楽し / お風呂でドッキリ

カポーン

ああいい湯だな

昼間のガーデン・パーティは、何だかんだで汗をかくようなことがたくさんあったから

こうやって温かいお湯に浸かるのは本当に気持ちがいい

あたしは何をやっているんだ

オレの眼の前では、全裸の天童乙女が呆然として湯に浸かっている

股間と乳首は、必死になって特殊素材の手錠をはめられた手で隠しているが逃げ出すことはできない

オレの隣の月子が、そんな勝手なことは許さないのだから

とりあえずさ、風呂でも入って気分をサッパリさせた方が良いんだよ

オレは、天童乙女にそう言う

ジロジロ見るなっお前みたいな男と同じ湯に浸かってサッパリなんかできるかぁぁッッ

相変わらず大きな声で、ギャンギャン喚くな広い浴室の天井に声が拡散して、ワンワン響く

もおっ、うるさいですのっ

オレの背中に可愛いおっぱいを押し付けながら、アニエスが言う

鳥居さんたちが居ないから、ばけらった語は喋っていない

あんまり騒ぐと、そのお尻を蹴飛ばすネ

褐色の裸身のイーディが、そう言う

ヨミにルナ、コヨミちゃんも一緒に風呂に入っている

香月セキュリティ・サービスの木下さんは、まだ仕事中なので風呂場には来ていない

しかし香月家の本宅に、こんな大浴場があったとはな

総檜造りの、かなり豪華な浴室だった外には、露天風呂まである

昔はよく、お客様をお招きして泊まっていただいていたからですわ

ガラガラと、脱衣所からガラス戸を開けて全裸のみすずが現れる

とりあえず、天童乙女と一緒に風呂に入ろうというのはオレの提案だった

内線電話で、みすずにそう言うと

すでに風呂を沸かしているという話だったので

オレは、大きなお屋敷だから4~5人くらいが一緒に入れるぐらい浴室だろうと想像していたら

20人ぐらいは一度に入れそうな大きな風呂場だったので、驚いた

お風呂付きの客間もあるんですけれどほら、昔は、地方から出て来られた方が、たくさんお供をお連れになられていましたから

えここ、お供の人用の浴室なのか

はい、そうですわ

みすずは、風呂場のタイルに跪き白い肌に掛け湯をする

適度にオレの精液を吸い続けている17歳の柔肌がぷるるんと弾んでいる

それにしちゃあ、造りが豪華なんじゃないのか

ちょっとした高級旅館の大浴場にしか見えない

お供の方用の施設だからこそ、手が抜けないんですわ

香月家の邸宅にお泊まりになった感想を、地元にお戻りになった後に話されるのはその方たちなんですから

ああ主の方は、豪華な部屋に泊まることに慣れているし

香月家の本家に泊まったからといって、内装が豪華だったとか誰かに話したりはしない

色々と噂話をするのはお供の人たちの方だ

見かけは綺麗でも、お供の方用の施設は汚れていたとか施設に不備があったとか言われるのは困りますもの

むしろ、香月家はお供の人たちの宿泊施設まで素晴らしいという感想を持ってもらわないと困る