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いや、後でもガバマンて何だろう

結局、ソイツはあたしたちの組を助けてくれなくてアイツのアニキは責任を取って、首を吊って死んだよ良い人だったアイツなんかとは比べ物にはならない、本物の渡世人だったんだよ

アイツ自分の父親を、そう呼ぶんだ

そしてママはヤラレ損でしかも、あのクズオトコが、あちこちに天童のカミサンはガバマンだった緩かったぜって言いやがったから関西にもいられなくなって

酷い話だ

ある日、あたしが学校から帰ってきたらいなくなってたどこへ行ったのかも判らないアイツも探そうとしないんだよあんな恥ずかしいところを夫と娘に見られたら、一緒に住めなくなるのは当たり前だなんて言いやがって

天童乙女の母親は家を出たんだ1人だけ

娘を連れて行かなかったのは母娘だけで生活する自信がなかったからですよ

月子が、そう言うが

あたしだって、そう思いたいよっでもママは、あたしにも見られたことを苦に思っているんだきっと、そうなんだよ

そうやって、自分を責めてはいけませんよ

興奮気味の天童乙女の身体を、月子が優しく撫で擦る

だから、あたしは今度だって

アイツがあたしに死んで来いって言うのさ組織のお偉いさんがみんなを集めて誰か娘を鉄砲玉にできるヤツはいないかって言うから、自分が手を上げたって

今回、スパイとして香月家のパーティに潜り込んだことか

何が誰かだよっ向こうはアイツにあたしっていう娘がいるってことを知ってて、わざとみんなの前でそう言ったのに決まっているだろっ

天童乙女は、荒々しく喚く

判っているよあたしだってずっと逃げられなかったんだから親父が、どっぷりヤクザの世界に全身浸かっているんだだから、あたしだって、この世界に捕まっちゃってさ子供の頃から、必死に武術を習い覚えたからそんで、誰にでも嚙み付いて、半死半生にして天童乙女は狂犬みたいなオンナだって評判を作ったのさそうでないと弱いままだと、ママみたいにオトコに犯されるから

眼の前で母を犯されたトラウマが戦闘的な天童乙女の人格を作った

オトコなんて、みんな大ッ嫌いさこの世から、1人もいなくなればいいあたしは、そう思っているよだって

彼女は言う

組のためだから渡世の義理だから、悪いが東京へ行って死んできてくれって言うんだよアイツは、あたしに

父親天童貞男に、そう言われたのか

ああ、判ったよそれなら華々しく死んできてやるよこれでようやく、アイツやヤクザやオトコたちから逃れられるそう思って、あたしは来たのさここへ

なるほど今考えると

今日のパーティで、天童乙女がやって来たことは全て、ヤケクソ気味だった

ヤクザの娘でも女子高生1人で香月家と渡り合えるはずがない

オーケー、これで確信が持てたわ状況が

やっぱり、この子はオトリの捨て駒ねこの子を使って、屋敷の中で騒ぎを起こしておいて外で別働隊が動いているのよ

サバッと、浴槽から出る

みすず様わたくしは、香月セキュリティ・サービスの指揮に戻ります麗華は、最後まで付いていて

レイちゃんが返事すると、翔姉ちゃんはオレたちに

心配しなくて平気よそういう想定で、すでに各部隊を展開しているからわたくしは、確証が欲しくて、ここへ来ていただけです

翔姉ちゃんにとっては事情聴取だったんだ

そう言って、早歩きで脱衣所の中へ入っていく

ちくしょうっどいつもこいつも、あたしを馬鹿にしやがって殺すなり嬲るなり、とっととしろよっそうでないんなら死なせろよテメエらぁぁっ

天童乙女が、大声で喚く

死ぬ気なんてないのにそういうことを言うのは、よくないと思うよ

な、何だとこのおっ

月子が力の支配を強化する

あなたは世の中というものが、もっと広大だということをお知りになるべきですわ

な、何のことだよっ

わたくしもかつてはそうでした鷹倉神社とそれにまつわるヤクザ世界だけが世の中の全てだと思っておりましたそれは、今からして見ればとても小さくて狭い世界でしたのに、あの頃のわたくしにはとてつもなく強大でわたくしたちは一生、あの世界の支配から逃れられないのではないかと思い込んでおりました

そうだ鷹倉神社から東京へ来たばかりの頃の月子は

今の天童乙女と同じで絶望し、諦めの心境に浸っていた

でも、違ったんですわあんな狭い世界が、この世の全てではありませんわたくしたちは逃れることができました

な、何言ってるんだい鷹倉神社の娘たちは今でも、あたしたちの関西の組織の人間から狙われているんだよあんたたちは、全然、自由なんかじゃないあたしたちの組織に囚われていたのが香月家に変わったってだけのことじゃないか

今だって、月子たちに自由は無い

どこでも好きな場所へ行って、気ままに生きることは許されていない

何をするにも香月セキュリティ・サービスの監視と保護を受けることになる

あら、香月家ではございませんわわたくしたち公様に捕らえていただいているんですわ

月子は、ニッコリと笑ってそう言う

それの何が違うっていうのさ

ギッと強い眼で睨む天童乙女に月子は

何もかも違いますわわたくしたち今は毎日が楽しいですし、幸せですから愛していますし、愛していただいておりますもの

な、何が言いたいのか、あたしには判らないよ

天童乙女は、そう突っぱねる

よく見て下さいわたくしたちみんなとっても、幸せそうではありませんこと

月子は、そう言う

公様とみすず様、アニエスさん、ルナとのセックスあなたが、ずっと思い込んでいらっしゃった男女の交わりとは、全く違いましたでしょ

オレたちのセックス

公様が男の方が、暴力的でしたかいいえ、違います女性が嫌がっていましたかいいえみな、女の子の方から求めていましたわ公様に愛されることを

わたくしずっと、みすず様たちの心の動きも、あなたにお伝えしてきましたわみんな、公様のことを信頼なさっていて公様が、絶対に女の子の身体や心を傷つけたりはしないということに確信を持っていますだからただただ、交わりをセックスを楽しんでいますそうでしたわね

天童乙女が、オレを見る

世の中にはこんな男性もいらっしゃるんですわいつも開けっぴろげで、女を騙したり、嘘を付いたりしない方が公様が、わたくしたちとセックスなさるのはわたくしたちに性的な欲求を感じられるからでわたくしたちの持つ力をご自分のものにしようとか、あるいは香月家の財産を手中に納めたいとかそういう野心は全くお持ちでありません

うんアニエスパパが、アニエスのことエッチな眼で見る時が好きですのっ

パパ、アニエスを裸にして、アニエスとセックスしてアニエスのお腹の中にピュッピュッしたいってそれだけを考えていますのアニエスのこと、欲しがっていますのそういうパパに、はい、どうぞってするの大好きっ