今は手だけだけど後で、抱き締めてやるから
みすずも手を伸ばしオレの手をギュッと握りしめる
申し訳ございませんあたし旦那様より年上なのに
オレたちに年は関係無いよアニエスが言ってた通りだ寂しがっている子が妹なんだよだから、いいんだ
みすずが寂しいのならオレやみんなで、抱き締めてやる
それでいい
判ったカネアタシたちはこういう家族《ファミリィ》なのネ
イーディが天童乙女とアーデルハイトさんにそう言った
誰かが誰かに従っているんじゃナイのネ愛し合っているノヨみんな、Darlingの前では公平な立場でネ
関西の侠客の娘と、ヨーロッパから来たアカデミー出身の警護役は呆然として、オレたちを見ている
それから鳥居まり子さんも
あなたたち、そろそろ出なさい長湯が過ぎるわよ
ああ、今出るよ
オレは、天井に叫ぶ
もう、いいからほら、身体や髪を洗う子は早く
そういうのは洗いたくなったら、後でまた入るよ
まだ今夜は、終わりじゃないと思うし
オレは、天童乙女を見る
とりあえず、この香月家の邸宅の近所に潜伏しているという天童乙女の父親たち、関西ヤクザの連中たちの問題がある
レイちゃんや、美智とイーディだけでなくヨミやルナにも出動してもらうことになるかもしれない
脱衣所の方に、誰か来た
はいはいはーい、着替えを持って来たようっみんな、早く出てっ
出て下さーい
真緒ちゃんもですの
ヨミとアニエスが、反応する
うん、真緒ちゃんが寂しがってたからマルゴお姉ちゃんと交代で、こっちに来ちゃった
来ちゃったえへへ、パパ
ということはお屋敷の方の警備に、マルゴさんは戻った
ああ天童乙女の父親たちが、オレたちのお屋敷の方を攻撃してくる可能性もあるのか
関西ヤクザの出張組は、嫌がらせだけが目的なんだから
防御の手が薄くなった方へ、矛先を変えてくる可能性もある
みんなで、こっちへ避難して来ても良かったんだけれど愛ちゃんが、新作のパンを作り始めちゃったから
ああ、愛が愛のペースで作業を始めたら終わらない
あっちは渚さんとメグちゃんと雪乃ちゃんも居残っているし使えないけれど、遙花ッチも居るし
工藤遙花は確かに使えないま、居ないよりはマシだろうけれど
でも、アニエスちゃんがこっちだから真緒ちゃんは連れてきた方がいいかなって
うん、寧の言うとおりだな
向こうで遊び相手がいなくて寂しがらせておくよりは
逆に、妊娠中の渚と雪乃は移動させない方が無難だ
メグは香月家の屋敷に来ると、コンプレックスを悪化させるだろうし
白坂家の本家で、イジメられていた頃を思い出して
あれ、そう言えばマナは
マナちゃんは、向こうの部屋で克子お姉ちゃんと冷たい飲み物の準備をしているよっ
さすが瑠璃子と並ぶ、もう一人の幼い主婦
とにかく、早く出て出てっ
ほら、アニエス拭いてやるから
オレは、アニエスをバスタオルで拭いてやる
みすずも拭いてやろうか
さっき落ち込んでいたみすずに、声を掛ける
いや、あたしは先に可憐を拭いてあげますから
みすずは、可憐さんにバスタオルの掛ける
いいのよ拭かせて
12歳の水島可憐さんの裸身を拭いていく
にひひ、ヨミちゃん、ヨミちゃん
真緒ちゃんが、ヨミのロリ巨乳にタオルを当てて、プニプニ感を楽しんでいる
もう、ヨミのおっぱいで遊ばないでっ
笑いながら、そう言うヨミ
ヨミのおっぱいをオモチャにしていいのは先生だけなんだから
アニエス、ルナ、コヨミちゃんの12歳トリオは3人でお互いの背中を拭いている
コヨミちゃんがお掃除フェラに参加したいと発言したことで、アニエスはすっかり打ち解けている
この様子なら、3人で学校へ通うのは問題ないだろう
あ可憐さんもいるのか
むしろ、すでに超お嬢様校の在校生である可憐さんと親しくなれば
アニエスたちが学校に溶け込むのも容易くなるだろう
ほら、拭いてあげるネ
イーディが、アーデルハイトさんに言う
自分じゃ背中はちゃんと老けないネ
そんなことはありませんわたくしは、いつも一人で
自分でするのと人にしてもらうのとの違いを試してみるノネ
イーディは、強引にアーデルハイトさんの背中を拭く
ほら、自分でするより楽なのネ
うつむいて黙るアーデルハイトさん
ちょっと誰か、わたくしを拭いて下さる方はいらっしゃいませんの
鳥居さんが透け透けになった白ビキニで、全身濡れたまま叫ぶ
自分で自分の身体を拭くという考えは無いらしい
ああ家では、誰かに拭いてもらっているんだな
えっとオレが拭こうか
他の人に、鳥居さんの侍女みたいな仕事をさせるのも何だし
ここには使用人はいないんだから
く、黒森さん以外の方でっ
あ男に身体を拭かれるのは、嫌なのか
わたくしがして差し上げますわ
そう声をあげたのは瑠璃子だった
あら、わたくしではお嫌ですの
いえ、あの
畏れ多いとかおっしゃらないで下さいね鳥井さんは名家の娘が、血筋だけで貴ばれている現状にはご不満なのでしょ
瑠璃子が、鳥居さんの背中を拭いていく
コレ、取らないとダメネ濡れているカラ
イーディが、アーデルハイトさんの透け透け白ビキニを引っ張る
ああ、鳥居さんもですわね
瑠璃子も、ビキニの背中を外そうとする
鳥居さんは、慌てて
こ、こっちを見ないでっあっちを見ていて下さいっ
オレに叫んだ
ああそうですね
オレは、鳥居さんが指差した方を見る
壁一面、大鏡だけど
まったく
鏡越しに、鳥居さんが水着のブラを外してぷるるんと可愛いおっぱいが弾け出るのとかピンクの乳首とか丸見えなんですけれど
ああ気にしないんだこの人
アーデルハイトさんの方は、オレに見えないようにイーディの後ろに回って、自分で脱いでいる
お姉ちゃんっ真緒が拭いて上げるっうししっ
真緒ちゃんが、タオルを持って天童乙女に言った
可愛い幼女の申し出に、天童乙女は戸惑っている
お姉ちゃん、寂しそうだからっ
拭いてもらいなさい
月子が、天童乙女にそう言った
真緒ちゃんが拭きやすいように、しゃがみ込む天童乙女
はーい、拭きまーす
真緒ちゃんは、普段、みんなと拭き合いっこをしているから慣れている
この小さい子は、誰なんだい
天童乙女は、月子に尋ねた
オレの子だよ
オレが答える
そうだよ、真緒はパパの可愛い娘なんだよっ
真緒ちゃんが楽しそうに答えた
そんな馬鹿なこと
オレはまだ高校1年生の16歳だ