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あ、あたしもそうですわ

旦那様は、あたしを愛して下さっているあたしのことを絶対に見捨てないあたしも旦那様を絶対に裏切らないそれが判っているから身も心も全部丸裸になってあたしの中の一番、淫らなところをお見せできるんですセックスを旦那様と共有できることそれが楽しくて、幸せなんです

あなたたちは、そうなのよねみすずちゃんと瑠璃子ちゃんは

もちろん、そういうのは美子さんには判らないことでしょうし、理解してはもらえないことよ

それは、わたくしが黒森様とセックスしていないからですか

美子さんが克子姉を睨む

違うわ美子さんがこの人のことを信頼していないからよ

そして、この人も美子さんのことを愛してはいない

信頼や愛が無いのにどれだけ、セックスしても何かが生まれることはないわセックスは、魔法では無いから人間関係を構築するための手段の1つではあるけれどセックスだけの関係からは、強い絆は生まれないのよ腐れ縁とかしがらみは生じるけれど

ま、これもあたしの勝手な意見よねとにかく同じ体験をしたって、違う感想を得るのが人間よ人はみんな違うたまたま、あたしや瑠璃子ちゃんやみすずちゃんは、同じ様な意見を感じていてそれは、美子さんの感覚からすれば異常なことに見えているっていうことだと思うのでも、これはどっちが正しいとかじゃなくってそれぞれが違う意見を持っているっていうだけのことだからああ、この人とは意見が違うんだっていうことだけ、判っていればいいのよ

あたしたちは自分の意見ばかりを、美子お姉様にぶつけていたのね

本当に申し訳ございませんでした美子お姉様

瑠璃子も改めて謝罪する

でも、ほらお互いに違うっていうことが判っていたら、共存はできるのよ

自分の意見が正しいと思ってるだけなら、ケンカのままだけどこの人は違う意見の人なんだって判っていたら、意外と上手にやっていけるものよ

意見の違う人を尊重すること

まずはお互いが違うということを違うんだから判らないコトもあるっていうことを受け入れるべきよ美子さんもみすずちゃん、瑠璃子ちゃんたちもね

克子姉は香月家の娘たちに、そう言った

ということであなたたちは、お留守番お願いね

ニコッと克子姉は微笑む

さ、出掛ける子は行くわよ

オレ、ありす、可憐、ミタマ、キヌカか

ほんなら、あたしらはまた、アニエスちゃんとお勉強でもしてますわ

気を付けて出掛けて下さいお兄さん

お姉さんたちは、また仲良うケンカでもしてて下さい

うちらは退散しますほんなら

エリとリエが、食堂から出て行く

じゃあ、オレたちは行くからえっと、夕方までには帰るよ桃子姉ちゃんが来るんだもんな

は、はい旦那様

みすずが返事する

はぁ、今日も予定が詰まっている

じゃあ、それまでにもう少し、美子さんと仲良くしててくれ話し合いでも、ケンカでもいいから

簡単に解決することばかりじゃないから結論を急いではダメだと思うよ1ヶ月でも、半年でも、1年でもゆっくり仲直りしていくしかないんじゃないかな

時間はどれだけ掛けてもいいんだ美子さんは居なくならないずっと、瑠璃子の近くに居るだからそうですよね美子さん

えあ、あのわたくしは

急にオレに声を掛けられて、美子さんは戸惑っている

それでも美子さんは、瑠璃子のことを愛していて下さいますよね

かなりキツい言葉のやり取りもあった

怒鳴り合いも美子さんを臣下と見下すような発言も

美子さんよりオレの方が好きだという瑠璃子の発言もあった

でも、美子さんは

それははいわたくしは、瑠璃子様を変わらずに愛しておりますわ

どんなに瑠璃子様が変わられてしまわれたとしても美子は美子のままでございますから

瑠璃子と美子さんは典完全に関係が決裂してしまうようなことは絶対に無い

それなら幾らでもケンカすればいい本音をブツケ合えばいい

瑠璃子、ほら、パンツ穿いてこいそれで、美子さんともう1ラウンドだ

オレは裸エプロンの瑠璃子に、そう言った

みすずも、よく話せよ美智、みんなのことをよろしくな話し合いがヒートアップしたら、美智が間に入ってくれ

美智が、オレに応えるそして

タマお姉様、キヌカ、ご主人様をよろしくお願い致します

警護役同士美智とミタマ&キヌカ姉妹がうなずき合った

はい車に乗り込むわよーっ

克子姉を先頭に外出組は食堂を出る

美子さんが暴走しちゃった時に、あなた、よく我慢してくれたわよね

廊下をしばらく行くと克子姉が言った

さっきので正解よあなたが一々、細かいことを美子さんに言い返していたら

美子さんのヒートアップが止まらなくなって、取り返しがつかないことになっていたかもしれないから

取り返しがつかない

さっき、あたしがあの子たちに言った血縁があるから、どれだけケンカしても決して離れることはないっていう話あれは嘘だから

血の繋がっている親しい関係子供の頃からずっと一緒に育った兄弟姉妹だって、つまらないことで関係が崩壊することは、よくあるからほんのちょっと、相手の心を傷付ける様なことどんな些細な発言でも、それをキッカケに憎しみ合って断絶なんてことは、よくあることなのよ

知ってるよ血縁だからって強い絆があるわけじゃないんだよね

オレは、実の両親に見捨てられている

でも、あの子たちの場合は香月家っていう、名家の中でもさらに名門の家に囚われてきた子たちだから絆があるっていうことを意識させることで、関係を壊さないように仕向けてあげるしかないのよ

瑠璃子と美子さんの関係

さらに、それにみすずが加わる

あなたが言っていた通り長い時間をかけて、絆を少しずつ強化しないとプツンと切れてしまうかもしれないのよ

元主人とお付きで今は同格のお嬢様ででも、美子さんだけは正妻の娘ではなくて瑠璃子とみすずは、子供の頃から香月家の後継者としてのプレッシャーに耐えて生きてきたけれど、美子さんにはそうじやなくてだけど、いきなりジッちゃんの孫娘として認知されたことで、美子さんには別のプレッシャーが掛かっていて今の美子さんは、みすずや瑠璃子に大きなコンプレックスがあるけれどみすずたちは、それに気付いていなくて

認識のズレと、きっと、自分の気持ちは判ってくれているはずだという誤認が関係を複雑にしてしまっている

だから、今は無礼講ルールでお腹の中に溜まっていることをお互いに吐き出し合えばいいのよ関係が崩壊しないレベルで

行き過ぎてしまわないように、克子姉はみすず、瑠璃子、美子さんがブレーキを意識するように話を持って行った

ま夕方にまた様子を見ましょう