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断固としてそう言う

もうダメですわお姉様

諦めようとするありすさん

ありすさんは、まだ13歳ですからきっとご存じないでしょうね

でも、美里さんは、もう18歳でいらっしゃいますからご存じかもしれないと思うんです

何のお話でしょう

床に手をついたままミナホ姉さんを見上げる、美里さん

あたし黒森御名穂と言います

ミナホ姉さんは自己紹介をする

黒い森という組織のこと聞いたことは、ございませんか

ポカンとしてる、鞍馬姉妹

政財界の要職にある高貴な皆様に若くて健康的な女性を提供しております

驚く、美里さん

お、お姉様どういうお話ですの

ああ、ありすさんは性的なサービスをする娼婦の存在を知らないのか

いや、もしかしたらセックスそのものの知識も無いのかもしれない

瑠璃子という前例もある

そういう高級娼館の主をしております

微笑む、ミナホ姉さん

そういうお仕事の方がわたくしたちに何か御用なのですか

毅然として、美里さんは尋ねる

いえお金にお困りでしたら、お売りになられたら良いと思うんですあたしのところは、お客様は皆様裕福な方たちばかりですし

わたくしに娼婦になれとおっしゃるのですか

ムッとする美里さん

そういう選択肢もあるというお話ですわあたし強制するつもりは、ございませんからあなたの方から雇って下さいと頭を下げて来ない限り、あたしの方からお話を進めるつもりはございませんから

ミナホ姉さんは、余裕たっぷりにそう言い切った

感想欄の返信が滞りっぱなしで、済みません

何とか少しずつ、返信していきます

やっと、時間が取れそうなので

次話で何とか鞍馬姉妹を納得させてアニエスの披露で、パーティは終わりですね

で、夜のエロ話の方へ

1人ずつ、やっつけていく感じですか

今日、小耳に挟んだ話

秋葉原で、オモチャ屋さん同士らしい人たちの会話

先週くらいからさ、妖怪**がパタッと売れなくなった

やばいじゃん

うん多分、もう子供が飽きたんだと思う

流行りに火が付く時もハッとするけれど下火になる時も判るよな

うんいつものパターン今が潮目もう多分ダメだね

でも先週とかに、新商品が出たばっかりじゃないプラモとか

だからB社は判ってないんだよ遅いんだってもっと早く出してくれりゃ、飛ぶように売れたのにさ

まあ、小買の言うことは聞いてくんねーもんなあ

ああ妖怪**、そんなことになっているんだ

あくまでも、この人たちの意見なんだろうけれど

873.ハイ・ライフ / 魔改造

お姉様、娼館とか娼婦とかわたくしには、初めて聞きましたそれは、どのようなものなのですか

やっぱり、まだ13歳のお嬢様鞍馬ありすさんは、性的な知識を制限されている

娼婦というのはお金をいただく代わりに、殿方にいかがわしい行為をする仕事のことです

姉の鞍馬美里さんが、答える

いかがわしいそれは具体的には、どのようなことなのですか

それはわたくしにも、よく判りませんっ

18歳の美里さんは、世の中にセックスというものが存在していることは知っているようだ

ただ、その具体的な詳細までは、よく知らないみたいだな

さっきの水島可憐さんもそうだけど

本当に、みんな箱入りの超・お嬢様なんだ

いやきっと

あれだけ余裕たっぷりの雰囲気を醸し出している歌晏さん桃子姉ちゃんだって、性的な知識は疎いんだろう

キョーコさんがジッちゃんに抗議していた通りお嬢様たちの性は、抑圧されたままになっているのかもしれない

でも、お金にはなるわよあたしの娼館のお客様は、皆さん、とってもお金持ちですから

鞍馬美里さんは、ジッちゃんを見て

これは香月様のご命令ですか

キッとして尋ねる

香月様はわたくしたち鞍馬の血を引く娘を、娼婦になさりたいのですか

私は知らんよたまたま、ここに居た御名穂くんが、そういう商売もやっている人間で君たちに、ビジネスを持ち掛けているだけじゃないか

自分の意志とは関係無いと言い切る

そのオファーを受けるか、断るかは君たち自身の問題だ私の関知する問題ではないただ御名穂くんの話は、よく聞いておいた方が良いと思うぞ今の情勢ならば鞍馬家は確実に破産するし、私たちが買い取りを拒否した鞍馬閣グループのホテルや料亭は、経営破綻する確か解雇する従業員に支払う退職金さえ不足していると言っていたね

さっき鞍馬美里さんが、ジッちゃんに資金援助してもらうために言った言葉がブーメランになって跳ね返って来る

鞍馬家のせいで長年働いてくれた従業員たちにまで迷惑を掛けるつもりかね取引先への支払いは、全て終わっているのかね鞍馬閣グループの崩壊の煽りを食らって、よそ様の企業を連鎖倒産させたりしたら大変なことになるぞ

口籠もる美里さん

そう思われるのでしたら、お助け下さいお願い致します、香月様

鞍馬ありすさんが、破れかぶれでジッちゃんに叫ぶ

いい加減にしたまえ

私は、できる限り名家を残したいとは願っているしかし、だからといって私に全ての家を救済するだけの力があると思うかね

でも香月様は鞍馬の家よりも、もっともっと大きなお家のご当主でいらっしゃいますわ

ありすさんは、半泣きで叫ぶ

その通りだ正直に言おう香月グループの財力なら、鞍馬閣グループを吸収し、君たちの全ての負債を帳消しにすることは可能だろう

だが、そんなことは絶対にしてはならないのだ

強い眼で睨む、13歳の美少女にジッちゃんは

名家の当主が舵取りを失敗して、自分の企業体の経営を傾かせてしまったとしても必ず、香月家が救済してくれるなんという噂になっては困るのだそんないい加減なことではなどうせ最後は、香月が尻を拭いてくれると、放漫な経営をする名家が出て来るかもしれないわざと経営を悪化させて、私から資金を引き出そうとするような輩だっている君はさっきの私と水島くんの電話を聞いていただろう

そうだ水島可憐さんの祖父は

香月家にスパイを送り込む不祥事を利用して自分たちの企業を、香月家の力で建て直してもらおうとしていた

名家の当主たちが、みんなああいう甘い考えの人間になってしまったら香月家の財産は、全て、他の家の救済で食い潰されてしまうそういうことは避けないといけない

そもそも、鞍馬の今の当主だって散々、ジッちゃんの忠告を無視した結果、大失敗をしたのに

平気で、ジッちゃんに助けてもらおうとしている、どうしょうもない人だ

だから私は、君たちにビジネスとして成立する以上のことはしてやれなのだ香月グループが買い取る価値のある資産だけは、買ってやる後のことは、知らん君たち自身の力で不足分の資金を調達するか、全てを投げ捨てて夜逃げでもしたまえ