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どうもなりませんわ人の記憶は、脳に定着するまで一定の時間を必要としますですから今でしたら、お二人がご覧になった記憶を綺麗に消すことはできますわお二人の心を深くかき混ぜることなく上辺だけ掬い上げるように

わ、わたくしたちの記憶を消せるっていうの

はいわたくしには、そういう力がございますですからあなたも、そんなに怖がらなくてもいいのですよあなたがお嫌なのなら全て、消してしまいますから

月子は、アーデルハイトさんに言う

そうですわねその場合は、今日1日の記憶を丸まる消すことになりますけれど

ああ、オレたちの都合良く残す記憶と消す記憶を選択することはできないんだ

そういう面倒なことをしたら、アーデルハイトさんの心が壊れてしまう

心に大きな傷跡を残さないように記憶を消すのなら、ザッパリと大きく削り取るしかない

そ、それは嫌ですわたくし、今日1日で色々と学んだことが多いですから

では、このまま記憶を持ち続けますか

それはオレたちの裏の仕事に荷担するということだ

これから先、オレたちはそういう話をし行動に移るのだから

13歳の警護役少女がミナホ姉さんに答える

わ、わたくしは、腹を括ります

心配はいらないわあなたを犯罪に巻き込むつもりはないからただ、これから起こる非合法な事柄については、一生、誰にも言わないと誓ってもらうわよ

誓うも何もその方の力で、そういう風になさるのでしょ

アーデルハイトさんは、月子を見る

だから、そうなる前に選択する機会をあげているんだけれど

ミナホ姉さんは、フフンと笑う

でもその人の力なら、結局、わたくしのことをどうにでもできるじゃないですかわ、わたくし信用していいのか、よく判りません

アーデルハイトさんが、そう思うのも当然だ

月子の力なら今日1日の記憶を消すと言って、実際にはアーデルハイトさんを奴隷化してしまうこともできる

ここで立ち去るを選択してもそれで安全だとは思えない

馬鹿ね、ハイジそんなの信用していいに決まっているでしょ

何のために、この場にみすず様、瑠璃子様が立ち合っていらっしゃると思っているのこの胡散臭い方が不正を働かないようにという保証としてでしょ

ミナホ姉さん胡散臭いとか言われちゃったよ

でも、この胡散臭い方みすず様や瑠璃子様にだって記憶操作するかもしれないじゃないですか

アーデルハイトさんもそう言う

あのね、ハイジ良く判らない力を持っているのは、この胡散臭い人じゃなくってそちらの女性

鳥居さんは、月子を指差す

あるいはこの子多分、あっちの子も

ヨミとルナたちのことも指差す

そして、この人たちはこっちの黒森さんの言うことしか聞かないわ

最後に、オレを指差す

だけど、この方がこっちの胡散臭い方の命令に従ってしまったら

アーデルハイトさんは、オレとミナホ姉さんを指差す

だーかーらあなた、今まで何を見てきたわけ

この人は何かよく判らない殿方だし、変わった人だと思うけれどとにかく、今まで何でもオープンに、フェアな状態でわたくしたちに何でも見せて下さっていますわ隠し事ゼロでしょ

そりゃオレはセックスから、射精の瞬間まで見せている

この方がわたくしたちを陥れるつもりならとっくにやっているわよそれだけの人材は揃っているんだしそれに

みすず様、瑠璃子様、それに香月セキュリティ・サービスの関さんや藤宮さんまでが、この方に信頼を寄せているわけでしょ他の子もそうよね可愛い子ばっかり小さな子まで、この人に信頼しきっているわこんなのさよほど、頭が良くて狡く立ち回れる人か、よほどの馬鹿かどっちかでないとあり得ないわよ

馬鹿の方ネ、モチロン

うん、ヨッちゃんすっごい馬鹿だから

でもだから好きなんですわ

イーディ、寧、みすず

だ、そうよまあわたくしは何でもいいんですけれど

鳥居さんは、ミナホ姉さんに振り向く

ここまで来たら、非合法な手段を使わさざるを得ないということは納得しますそういうご事情があるんでしょうから裏の方に出て来ていただくしかないんでしょうね

そして天童乙女に

もういい加減、話して下さる誰が人質になっているんですか

鳥居さんの言葉に、ギョッとする天童乙女

さっき、お風呂場の脱衣所であなたが、黒森さんのお姉さんの方と話していたのはつまり、そういうことですわよね

寧と天童乙女の会話

寧は天童乙女の姉妹がどうだかと話していた

その方たちを救うためには、非合法な方たちが必要だとそういう判断になったのでしょオモテの香月セキュリティ・サービスが全面に出ると、その方たちに危険が及ぶと

あなたも見てきて判っているでしょとにかく、この方たちはあはん、うふんて、とても変なことばかりしていらっしゃるけれどとにかく、どんなことでもわたくしたちにさらけ出して下さったわ隠し事抜きでわたくしには、到底理解できない生活をなさっているみたいですけれど信頼はできる方たちだと思うわ

そりゃあ、まああんなにセックスばかりして

鳥居さんには、納得できない生活なんだろうけれど

どういう関係でいらっしゃるのか、本当にワケがわからないですけれどみすず様たちから、小さい子たちまで、みんなで助け合って仲良くしていてみんな、ニコニコ笑っているわ

美智の漏らしたオシッコを全員で笑いながら掃除したりもしたし

ここで急に胡散臭い人が増えたとしてもこの人たちの集団に対するわたくしの評価は変わりませんわ鳥居まり子はこの方たちを信用致します

鳥居さんは、そう宣言した

あたし、そんなに胡散臭い

ミナホ姉さんが、少しゲッソリした表情でオレに尋ねる

うん、まあカンバレ

イーディが、ポンとミナホ姉さんの肩を叩いた

さすが、鳥居さん場の雰囲気を考えずに、ご自分の言いたいことをお話になれるのは感服するわ

みすずが、鳥居さんにそう言う

ええ、それがわたくしの長所ですから

鳥居さんは、胸を張るが

まり子お嬢様そこは、威張るところじゃないですから

アーデルハイトさんが、ハァと溜息を吐く

もう、いいです何でも好きにして下さい

アーデルハイトさんは、オレを見る

このまま、仲間にしていただいた方がわたくしにとって得な気もしてきましたし

アンタ、Darlingとセックスできるノカ

Darlingを歓ばすことのできないオンナは、必要ないノネ

顔を真っ赤にするアーデルハイトさん

イーディ、止せよ

オレは、イーディを制す

アーデルハイトさん損得勘定だけで考えているうちは、オレたちのことは判らないよ

そう言うオレを、アーデルハイトさんは見る