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ニコニコしながら、木下さんは言う

でも、いっぺんに10人以上の人が飛び出して来るわけですよね

でも皆さん、当然、逃げ出してくるスピードに個人差がありますから1人ずつバラバラになったところで幕末オープンゲットです

何だそれは

それで1人1人、力尽くで幕末ゲッターチェンジで退治します若い血潮が真っ赤に燃えますよっ

木下さんは、粉砕フレイルをガチャガチャと鳴らす

良く判らないけれど技の名前か何かなんだろう

ということですんであなたはもういいです

ビシッと、天童乙女を指差す木下さん

ちょっ、ちょっと待ちなさいよあ、あたしも、行くわよ園子たちを助けたいもの

いえ、結構です足手まといになります

ニコニコ笑顔で、木下さんは言う

木下さんあなたのプランは、却下よ

スピーカーから、翔姉ちゃんの声がする

えー、何でですかぁ

あのねぇ敵が潜伏しているカラオケボックスは、大通りにあるのよ催涙弾とか、発煙筒とか使えないわよっ通行人がいっぱいいるんだからっ

ああ確かにオオゴトになる

幕末ゲッターチェンジもですかぁ

それが一番ダメっ却下

うううー、残念ですぅ

オレたちは、そんなに残念では無い

御名穂さん、月子さんご配慮ありがとうございます

みすず様や瑠璃子様にはあまりお聞かせしたくないお話でしたから

ああ親が娘たちを食い物にしているって話だもんな

特に、瑠璃子様はセックスというモノの、暗い側面については全くご存じありませんから

こういうゲンジツがあることを瑠璃子には知って欲しくない

それからアニエスにも

あいつらには、永遠にセックスが幸せいっぱいなものだと信じていて欲しい

ありがとう、月子ミナホ姉さんも

オレは2人に礼を言った

確かにこういうことはオレたちだけで処理するしかないもんな

それだけじゃないわよ公

もし、無事に助けられたとしても徳大寺園子さんと7人のヤクザの娘さんたちは、あたしたちの家族とは接触させませんからね

年が近い子が居たりしたらアニエスは友達になりたがると思うから

そして、ヤクザの娘さんたちと交流した結果

アニエスが、恐ろしい親による性的虐待について見聞きしてしまったら

アニエスから真緒ちゃんや、他の子たちに伝わってしまうわそれは、よくないことだと思うのあの子たちの成長にとって

何だよ、あたしたちは毒かバイキンだって言うのかいっ

天童乙女が、また喚く

違うよっアニエスは

アニエス自身が父親の性的虐待のために生まれて来た子なんだよっ

あたしたちは、絶対にアニエスにそのことを気付かせちゃいけないんだよっ

自分が父親にセックスのオモチャされるために産み出されたと知ったら

そんなの辛すぎるし、悲しすぎる

そうよだから公天童乙女さんとそのお仲間とは、仲良くなれないことを覚悟しておいてちょうだいね

あなたは、これからもたくさんの人たちに出会うわでも、今いる子たちのことを考えたらどんなに可哀相でも、それだけでは家族にしてはいけない子のよいいわね

うん、ヨッちゃん助けてあげることと、家族にすることは別だからね

そうだこれからは、ちゃんと考えて行動していかないといけないんだ

とにかく、天童乙女の仲間たちはアニエスや瑠璃子たちには会わせてはいけないんだ

だからあたしは、話をする場所を移動したのよ

そうだったのか

900話っていや、1000話までは続けることにしました

やっぱり、毎日更新で1000話とならないと、へえとはならないと思うので

別の作品も書きたいんですけどねえ企画はあるのに

今のエピソードは、そろそろ家族は増やさないよーということをテーマなしています

今までの子は共存できましたけれど天童乙女の仲間たちは、無理だということです

良信くんは誰でも受け入れられても、家族たちは違うということです

ここで8人増えるのもちょっとね

901.夜は楽し / わたしの知らない世界

あんたのことをよく知らないのにグダグダ文句を言ったのは、悪かったよ

天童乙女は、ミナホ姉さんに謝る

でもやっぱり違うのさあんたたちと、あたしたちはさ

ミナホ姉さんは、ニコッと微笑み

だってさ確かに、園子たちがオヤジたちにヤられまくっていてサポもヤらされてたのは本当だよあたしがヒロミさんにレズられてたのもさでも、あたしがあたしだって、売春宿のオンナぐらい勤まるはずだって思ったのはね

少しずつ、言葉を紡いでいく

あたしはいや、あたしたちは、親がヤクザだそれも頭が廻るインテリ・ヤクザじゃなくって頭が悪いだけのつーか、頭が悪いだけの馬鹿ヤクザの娘さ

ミナホ姉さんは、彼女に好きに喋らせることにしたらしい

みんな、マトモに高校だって通っていないんだよサボりまくってても、何とか卒業証書を貰ったなんていうんなら良い方さほとんどの親は、高校中退で男はヤクザ、オンナはお水の世界に進んでいるんだよ

あなたたちのご両親はそうなのね

あたしたちだって、そうだよ馬鹿の子は馬鹿なんだよあたしは、まだ学校に籍は残っているけれど今回、一緒に東京へ来た子の半分は、もう中退しているつーか、中学すらまとも通っていないし入学試験の答案用紙に名前を書いただけで合格できるはずのサイテイの馬鹿高校にも落ちた子もいる自分の名前を書けなかったんだよ漢字を間違えたんじゃないよ、ひらがなが書けなかったんだあだかおだか判んないんだよあの子の字は

園子と一緒にヤられてる子だけどさおがわ・しげよっていう名前なのにあかゆ・つけ♪って書くんだよ濁点を忘れるんだよわがゆにしか読めないんだよよの代わりに♪を書いちゃうんだよもちろん数字もいい加減に書くから、受験番号も読めないんだよそんなの落ちるに決まっているだろ

そりゃ誰の答案用紙か、全く判別できないんなら

だからさシゲヨなんて、どうせ水商売へ行くんだよオトコに騙されて、ソープに沈められるんだよいや、その前にシゲヨのオヤジが売っちまうかもしんないけれどとにかく行き着く先は、判っているんだよ

あたしだってさ武術を習ったから、無茶されないだけのことでさいずれは、ヤクザのオンナになるしかないのさあるいはレズっ子の姐さんに飼われるかだって、しょうがないだろホンモノの筋モノの娘なんてさどうやって、世の中を生きていけるってのさあたしらのオヤジたちは、ただのチンピラ・ヤクザじゃないからねもっともっとタチの悪い、クソ野郎たちさみんな、前科何犯て感じなんだからさ

そうね法に触れるようなことをして稼いでいて一々、警察に捕まるなんていうのはどうしようもないわね