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毎日更新というのは、本当に毎日書き続けないといけないわけで

とりあえず書いちゃって、後で困ることがいっぱいあります

天童貞男なんて、名前だけでつい出しちゃったのに

ガンダムエースが創刊13周年だそうです

ガンダムという作品の凄さはそのスケール感の大きさで

昔のアニメはよくこの世界には、画面に登場する10人ぐらいしか存在しないのかなどと言われるぐらい世界感が狭かったのですが

ロボットアニメとか、平気で主人公チームと敵の将軍たちしか存在しないとか

最初は、悪のロボに壊される町とか逃げ惑う人々とか

主人公ロボを応援する子供たちも居たりするのですが

そのうち、敵の本拠地とロボの研究所の周囲しか出て来なくなり

いつも同じメンツでドツキ合っているだけの話が続いたり

ガンダムの世界は主人公たち以外も、地球の裏側では別の部隊が闘っているんだろうなあとか

同じ戦場に居ても、主人公たちが見えないところで色んなコトが起きているんだろうなあということを想像させるだけの深さがありました

実際戦争の勝敗を左右する、ソーラーレイやギレンの暗殺には、アムロとガンダムは無関係に起きていますし

だから、別の戦場に居る自分の考えたザクとかジムを想像することができましたしプラモでオラがザクを作ることもできました

ファンが、どんどん想像を拡げていくことができる素地があったわけです

ガンダムエースの13年はファンの想像できる余地を殺していった13年のように感じます

あの時には、こんなことが裏で起きていたとかこのモビルスーツには、こんなバリエーションもあったとかをとんでもなく積み上げられてしまったので

何か、FSSみたいになって来たような気がします

FSSは、この世界の設定は、どんな細かいことも作者が全部設定するということですから

903.夜は楽し / GO TO HELL

最後に、ミナホ姉さんがヨミを連れて現れた

あ、これロープで縛られているみたいに見えるけれど、本当はこうですからっ

ヨミが笑いながら、手をパタパタさせる

ああ、簡単に解けるようになっているんだ

現地ではさらに猿轡と目隠しもするわ

はーい、お手柔らかにお願いします

ヨミは笑った

それじゃあ、行きましょうか

ミナホ姉さんの号令で、全員が動く

ミナホ姉さんと行動を供にするのは、ヨミと美智

ただし、美智はゴー・サインが出たら、敵が潜伏しているカラオケボックスに飛び込む

外で、路上パフォーマンスをしながら敵の注意を惹くのが、木下さんと安城ミタマ&キヌカ姉妹同時に、乱入してくるはずのヤクザ・猪鹿蝶一郎たちも抑える

裏からカラオケボックスに密かに侵入する予定なのがイーディと天童乙女だ

そして、先にカラオケボックスの中に客を装って潜入するのがオレと寧とアーデルハイトさん

車は、こっちでーす

木下さんが、翔姉ちゃんの用意してくれたトラックの場所まで連れて行ってくれた

ああ、アルミの壁で四角く囲まれた荷室に大きく引っ越し社のマークが描かれている

目的地の1ブロック前までは木下さん、運転して下さる助手席にはイーデイと天童さんね

2トンのトラックは、運転席に3人しか乗れない

だから、残りの人間はみんな荷室の中に隠れて乗るしかない

トラックの荷室に人を乗せるのは違法行為らしいが

オレたちは最初から、犯罪組織だから問題は無い

何であたしが前に

天童乙女が、ミナホ姉さんに食って掛かる

仕方無いネ引っ越し業者の格好をしているのは、アンタだけネ

アタシもこの格好なら、私服に着替えたアルバイトに見えるネ

イーディは、天童乙女と同じ引っ越し業者の作業帽を目深に被って顔を隠す

確かに、スポーティな格好をしているから引っ越し作業の終わった帰りで、私服に着替えたアルバイトの女の子を駅まで送って行く途中に見えるだろう

そりゃあんたは、そうだろうけれど

天童乙女は、木下さんを見る

でもさ運転手がタケダ・シンゲンのコスチュームなのは、どうなんだい

木下さんと安城姉妹はタケダ・シンゲンをイメージした、白い頭巾と和服のコスチュームを着ている

いごっそぉぉ

木下さんは、意味不明な言葉を叫んだ

タケダシンゲン、関係無いじゃないか

別にいいのよ、格好なんてどうせ、この邸宅は監視されているわあたしたちがトラックでここから出発したら、尾行が付くと思うのよね

この時間に、香月家の邸宅から引っ越し業者のトラックが出て来るなんて変なことはバレバレだから

いやいや、オヤジたちは、そんなことしてねーよ見張りとか地道な作業ができないクズ人間どもなんだからっ

どーせ、あいつらは暗いカラオケボックスの個室の中で全員で膝をつき合わせておでこから、脂汗をタラタラ零してさうわわ、これからどうしようって、グダグダグダグダ延々と答えの出ない話し合いを続けているだけさ

あらそうかしら

そ、そりゃちょっとは、外に偵察に出るくらいはあるかもしれないけれどでも、香月家の門の前に、ベタ付きで見張りなんかする余裕はないねっあのオヤジとオバハンたちじゃさ

天童乙女は、キッパリと言う

でも、あなたのお父さんたちじゃなく猪鹿蝶一郎さんたちだったら

苦笑する、ミナホ姉さん

あそうかそっちなら居るかもしれない下っ端のチンピラに、見張らせておくぐらいのことは

天童貞男の方は、ダメなヤクザとその妻たちの仲間しかいないが

猪鹿蝶一郎の方は、一応は組織の幹部だから何でも命令に従う手下だっているはずだ

だから、天童さんは、走る車の窓から外を見ていて敵が近付いて来ないかチェックしていて欲しいのよ

ミナホ姉さんは、苦笑したままそう言う

このトラックに、あたしやヨミちゃんが乗っていることを確認するまでは猪鹿蝶一郎さんは手を出してきたりはしないと思うけれどねでも、あたしたちが作戦を開始する前に、チョッカイ出されるのは困るもの

天童貞男たちと接触する前に猪鹿蝶一郎たちとの戦闘になったら

天童貞男たちは、ビビッて何をするか判らない

それこそ8人の女の子たちを人質にして、カラオケ・ボックスに立て籠もられたりしたら困る

そんなことになって、もしマスコミなんかが取材に来たりしたら大きなニュースになってしまうし

無理に香月家と関連づけられて勝手な風評をネットなんかで流される危険性もある

関西のヤクザたちは香月家をスキャンダルに陥れたがっているのだから

そのためのネタになるのならそのまま、天童貞男も猪鹿蝶一郎も使い捨てにして構わないと思っている

でも、あたしは猪鹿のオッサンの手下は全員は知らないよっ