桜子
あなたが好きですあなたのことが気に入りましたあなたと、一生一緒に暮らしていきたいって思っています
エリカもですあなたのことが好きです大好き愛しています
エリカも
わたしも好きですあなたのこと可愛い人だなって思っています
茉莉花まで
まり子黒森様と距離を縮めたいのなら、求めてはいけないと思うわ
桜子が従姉妹に言う
今はただ自分の素直な気持ちを正直にお話するだけでいいのよ好きです愛していますって
エリカ、今から黒森様のことを公さんて呼びます公さん大好き好き好き
私は同い年ですから公くんて呼びます好きですわ、公くん
桜子エリカ茉莉花
では、わたくしはみすずさんが旦那様とお呼びになられているのですから、わたくしはあなたってお呼び致しますわ
え桜子
オレは思わず、桜子を見る
桜子は恥ずかしそうに言った
いや、でもそれだと、桜子、みすずとの仲がギクシャクするんじゃないのか
オレのことを旦那様と呼ぶみすずにケンカを売っていることになる
仕方ありませんわ、あなたわたくしは、狩野家の娘でございます香月家の娘のみすずさんとは家格は同じ対等でなくてはいけないのですから
これは桜子の宣戦布告だ
今の狩野家は、香月様からの支援で何とか家を保っております香月家には、とても感謝しておりますでも、家のこととわたくしとみすずさんの関係は、別でなければならないのですから
敢えてお屋敷内に波風を立てるというのか
いいことだと思うわよみすず様の不戦勝のままというのはわたくしたちにとっても、公にとっても良いことでは無いと思うから
まり子はそう言って微笑む
わたくしたちも、公もまだまだ若いんだから誰が公の正妻の地位を得るかは競い合うべきよみすず様にだけ、すでに地位が約束されているなんてことは良くないのよ
わたくしは、あたしたちのグループのリーダーは桜子だと思っているけれどでも、だからって桜子に公の正妻の地位まではあげないわよわたくしも、公の正妻の座を狙うわこのレースにエントリーします
ええ、まり子一緒に競い合いましょう
桜子は明るい笑顔でそう言った
家の都合と自らの運命に翻弄されていたあの気弱そうな少女は、もういない
桜子は本来の明るさと強さを取り戻していく
そうだ彼女も
香月家、歌晏家と並ぶ3大名家の令嬢なんだ
香月みすずや、歌晏桃子姉ちゃんに対抗するだけの底力を持っている
わたくし、負けませんわ
桜子は、決意を胸にそう言った
次話でセックスシーンの続きをやって、次の章へ行く予定