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 このお屋敷の中に自分の居場所を作ろうと必死な不知火さんの姿を見て桜子が感極まっていた

桜子も不知火さんに何か作ってもらえよ簡単なモノでいいから不知火さんがうちの裁縫係になった記念にさ

はいシエ、構わないかしら

喜んで作らせていただきます桜子お嬢様

 不知火さんは明るい顔になって答えた  これで、少し溝ができていた主人と警護役の関係が修復されてくれると良いな

うちに居る子たちの中から希望者を募って、裁縫部を作ったらいいわシエさんを中心にして

お料理と家事は克子に任せておけばいいけど裁縫関係の集まりもあった方が良いわみんなでワイワイやりながら、お裁縫をするのも楽しいと思うのよ

そうだね明日の朝にでも、みんなに提案してみようよ

 オレも良い考えだと思う

はい、じゃあ真緒はパパにお休みのご挨拶をなさい今日は、少し寝る時間を過ぎちゃっているから

 ああ、シエさんのドレスの完成を待っていたからいつもより遅い時間になってしまっているんだ  真緒ちゃんがオレに抱きついて来てオレの頬に、キスをする

ああ、お休み真緒ちゃんまた明日

うん、パパまた明日っ

 ニコニコ微笑む可愛い真緒ちゃん

あたしも休むわお休みなさい、あなた

ああ、渚ありがとう

 渚は不知火さんが孤立しないように、声を掛けて見ていてくれたんだ  オレは渚を抱き締めキスする

じゃ、皆さんお先に休みますお休みなさい

お休みなさいませ渚お姉様

 みんなを代表して、みすずが挨拶する  桜子も、渚に頭を下げた  不知火さんが、深く渚に頭を下げる

何を言ってるのよあたしたち、もう家族なのよシエさん

 渚は、不知火さんに微笑む

明日もよろしくねじゃ真緒、行くわよ

はーいパパ、皆さんお休みっえへへ

 渚が、真新しいドレスを着てダンスするように走り回る真緒ちゃんを連れて  食堂から退出して行った  不知火さんがオレに言う

わたくしのことも抱いていただけますか

 不知火さんは見も心も、オレたちの家族になりたいと思ってくれている

わたくしからも、お願いします

 桜子も、真剣な表情でオレを見る

シエもあなたの女に女にしてあげて下さい

 この2人も一生、離れ離れになりたくないと、お互いに思っているんだな

ああ、不知火さんがそれでいいのなら

 オレは不知火シエさんを受け入れることを決める  こうなることは、桜子を受け入れた時から判っていた

でも、旦那様栗宮さんたちと一緒にというわけにはいきませんわ

 そうだなさすがにオレも、これから処女3人はキツい

不知火さんとは、別の日にしよう桜子良い初体験になるように、お前が不知火さんのための趣向を考えてくれ

 桜子が、笑顔で受諾する

シエ最高の初体験にしましょうね

 2人は微笑み合う

色々とママならなぬ

この夏はハードかもしれない

1327.槍よさらば / Reboot

お兄ちゃん、準備できたよ

 マナが、オレを呼びに来る

判った今、行くよ

 オレはみすずと桜子たちを見る

一緒に行くか

 栗宮さんと御厨さんの処女喪失を検分しに

あたしはよしておきます

わたくしも、今夜は

 桜子も、首を横に振った

わたくしたちが側に居ては栗宮さんたちは、リラックスできないでしょうから

ええ、見届け役は年下の瑠璃子が適任ですわ

 二人は、そう言う

それより良い機会ですから、桜子さんと少しお話し致しますわ

わたくしもみすず様とお話ししたいと思っておりました

 香月家のみすずと、狩野家の桜子が腹を割って話すのは良いことだろう

そうか判った美智はどうする

 オレはずっと食堂の中に居た美智にも声を掛ける

お供させていただきます

 そう言って美智は、椅子から立ち上がる

行ってらっしゃいませ旦那様

楽しんでいらして下さいませあなた

 みすずと桜子が、オレを見送ってくれた  不知火さんも、スッとオレに頭を下げて一礼した

さてと鏡の間か

 オレはマナと美智と食堂を出て、2階にある鏡の間に向かう

なマナ

 廊下の途中で、オレはマナに声を掛ける  オレに振り向くマナ

マナたちは栗宮さんたちのことを、どう思っているんだ

 さっき台所で、オレと栗宮さんたちの会話を盗み聞きしていた少女たち  瑠璃子とマナとリエとエリ

お前たちは、栗宮さんと御厨さんに興味があるから台所から様子を見ていたし、こうやって栗宮さんたちの初体験に関わろうとしているんだよな

あたしはさ槍のことは、よく判らないし正直、そっちはあんまり興味が無いんだけれど

お兄ちゃん栗宮さんたちのお料理の腕前、スゴいと思わない

 マナたちが惹かれたのはそっちの才能か

花嫁修業で、徹底的に仕込まれているよね日本料理がメインだけれど正直、和食なら克子お姉ちゃんよりも腕前は上だと思うよ

あんな才能放っておくのはもったいないよあたしやルリお姉ちゃんはあの人たちを家族に引き込むべきだと思ってる双子ちゃんたちも、そう思ってるみたい美味しいご飯が作れる子が増えることは、良いことだもんねそれに

栗宮さんと御厨さんて伸び代が半端じゃないんだよ今の状態で、あれだけお料理が美味しいんだからちゃんとした女の子になったら、今の十倍は美味しさが増すと思う

 ちゃんとした女の子じゃないって

栗宮さんたちって能力は高いんだけど、女の子じゃないんだよね女子力が極めて不足しているんだよ

ほら、あの人たち根本的にもの凄く真面目でしょその上、手先が器用で、美的センスもあるし味覚も優れているんだと思うそれで、名家のお嬢様だからお料理は、かなり巧い先生に習っているんだと思うだから、ある意味においては完璧なんだよね先生に習ったことを、完全に再現できているんだよ教わった先生のお料理がとっても美味しいからそれを完璧に再現している栗宮さんたちのお料理も美味しいのそういうことなんだと思う

 先生に習った通りに完璧に料理を作ることができる  それはそれで、凄い才能だ

でもねお料理の中に、栗宮さんたちの気持ちは籠もってないんだよ自分たちなりの工夫とか、一切していないんだよね先生に習ったことからハミ出すのは、悪いことだと思っているみたい美味しい料理は作れるんだけど誰に食べて欲しいとか、自分の工夫を判って欲しいとかそういう女の子らしい気持ちは全然無いんだよ

 確かに、栗宮さんと御厨さんの作った料理は、どれも美味しかったけれど  栗宮さんらしさ、御厨さんらしさみたいなものは感じなかった  プロの料理人並みの腕前だけれど個性は無い