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一応、ミナホ姉さんに話しておこうか

 オレは携帯を取り出す  克子姉は、パン工房の方でテニス部の子たちの指導をしているから  今は手が離せない  ミナホ姉さんも多分、校長室の地下の隠し部屋で娼婦候補生たちの指導をしているはずだけど  いや、もしかしたら今日は学園祭だからもう、駅前ホテルの地下施設の方へ移動してしまっているかもしれない  purururu  オレが電話を掛ける前に着信音が鳴った

このタイミングの良さは、御名穂お姉ちゃんじゃない

 寧の言うとおり画面にミナホ姉さんを示す名前が浮かぶ  オレたちの携帯は、敵に奪われる可能性があるから  名前とかは、そのまま登録していない  例えばミナホ姉さんは、世田谷のヤスエ叔母さんとなっている

あたしよ、良信全部観ていたわほぼ、あなたの推理通りよそれでこの後のことも全てあなたに任せるわあたしたち忙しいから

 ミナホ姉さんは矢継ぎ早に話す

うなたの思う通りに判断して処理なさいどんな判断による結果であろうとあたしたちは受け入れるわじゃあね

 プツッツー

御名穂お姉さん、何ですって

全てオレが判断して処理しろって

 いつもの通りだ  こうやって、オレは試され経験値を増やしていく

どうする月子さんに来てもらう

 メグは心配そうに言った  人の心が読める月子が側に居てくれるのは助かる  鷹倉神社の巫女の力を持っている他の子たちはみすずたちの超お嬢様校に居るから、ここには来られない

いや、月子を呼ぶのは止そう敵は、巫女の存在を知っていた

 鷹倉神社の巫女は近寄らせるなと、オレに条件提示をしていた

でも、ヨシくんは月子さんを呼ばないっていう約束はしなかったわ

 そうだオレは何の約束もしなかった

いや、ああやって月子のことを話したのが、そもそも罠かもしれないだろ

うん月子がオレのサポートに来たらパン工房の方の警護体勢が緩むミタマが居るけれどあいつは戦闘能力はズバ抜けているけれど、索敵とか周囲を警戒する力はちょっと足りていない

 敵が巧妙なヤツなら罠にハメられると思う

ミタマの戦闘力と月子の索敵能力が重なって1つの防衛システムになっているんだミタマは素直な性質だから、月子の指示にはちゃんと従うだろうし

 力を認めた相手のことは尊重する  仲間の言葉は疑わない  それはミタマの良いところだ

オレたちにとって今、一番困ることはパン工房のオープン・カフェで騒ぎを起こされることだそれこそ、怪我人が一人でも出たら大事になる

 一般生徒だけでなく、校外から外部の人間がたくさん来ている学園祭なんだから

さっき、敵は爆弾を持って来ているという嘘の脅しを仕掛けて来たあんなのは見え透いていたけれど

ソウネ、アレって自分たちは平気で無関係の人間を巻き込むぞっていうアピールなのネ

校舎を壊すような自爆テロはしないとしても関係無い人の何人かを傷付けることぐらいは、やりかねないよねさっきの感じだと

 寧も、そう分析する

だから、今は月子はパン工房から動かさない方が良い

でも、ヨシくんあそこには、工藤さんも来て下さっていたわ

 メグが工藤父のことを言う

ああ、工藤さんも確かに居てくれているけれどあの人の助けを最初から計算に入れちゃダメだよオレたちとは別のラインで動いている人なんだから

 工藤父が、どういう指示を受けているのかオレたちは知らない

そうだよっ、工藤さんには工藤さんの都合があるかもしれないんだからあたはしたちの思う通りに動いてはくれないものだと考えてなきゃさっ

工藤さんが居てくれることは心強いけれど、アテにしちゃダメなんだよできる限り、オレたちだけで処理することを考えないと

そ、そうね判ったわ、ヨシくん

 メグは、納得してくれた

えっともうすぐ、マナたちが来るんだっけ

 新しい中学校へ通っているグループ  マナと、エリとリエ、ありすとミタマがうちの学園祭に遊びに来る

そっちはヨッちやんが心配しなくて平気だよ御名穂お姉ちゃんがちゃんと連絡してくれるってば

 家族の長であるミナホ姉さんが連絡を忘れるはずがない

あのコたちはパン工房の方に合流だと思うネキヌカもミタマと同じだから、双子の強力な警戒心が合わさらないと機能しないノネ

 しかもキヌカ1人では、4人を守るだけで精一杯だろう

だから、コッチな呼ばないであのコたちもパン工房の方に行ってもらって、アッチの警護体勢を強化させた方がイイノネ

 ミタマとキヌカが揃った方が安城姉妹として連携もできる  その代わりオレたちは  イーディ1人に、警護の全てを頼むしかない

大丈夫ヨ任せるネ

 オレの心を察して、イーディがニヤリと微笑む

それよりDarlingそっきの子、どう思ったネ

 さっきの

ああ偽の爆薬リュックを背負わされて、オレを外に居る主の車に連れ出そうとした

黒瀬安寿さん、だったわね

 メグが、あのお下げの少女の名前を思い出す

あの子どう思ったネ

 イーディは改めて尋ねる

そうねちょっと変な子だったわよねオドオドしてて、困り顔で

あの子は悪い子じゃないんだよっホントに自分の背中に爆薬が入ってて、ヨッちゃんの反応次第では、たくさんの人がケガをするって思ってたんだよ

うん世間知らずでもの凄く素直で、命令されたことを本気で信じていたんだろうな

だから、名家の世界の人間だって判ったんだオレ

 きっと、あの黒瀬さんも子供の頃から、どこかの名家の子供の警護役をやっているんだろう  主と一緒に、世の中から隔離されて育ったから  ああいうバカ真面目で素直すぎる子になったんだ

ソウヨ、悪いコじゃないのヨそれに、かなり強いヨ

ああ見えてちゃんと修行してきている子ネミタマやキヌカと同じくらい強い子ヨ

 警護役としての戦闘力は充分に持っている子なんだ

あのコ、ちゃんと判っていたノネあの場では、ホンキで闘ってもアタシには勝てないってダカラ、あんなに緊張していたノヨ

 ああ、イーディがどれだけ強いかを一瞬で察したんだ

能力はとても高いし、才能のある子ヨうまく指導されてないダケ本当はもっと伸びるコなのヨ

 イーディは、黒瀬さんのことを褒める

ああいうコにあんなバカな仕事をさせるような人間なのヨ敵は

Darlingが今、考えている以上にバカで粗野で頭の悪い人間ヨしかも、性格がとても悪いネ爆弾テロみたいなネタをブラフに使うなんて、趣味が悪すぎるヨ

 自分の臣下の価値も判っていないし  あんな素直な子に、嫌がらせみたいな仕事をやらせている