はぁホント、このお坊ちゃん&お嬢様のバカさ加減は底抜けだな
あなたたちは、自分の意志でオレたちの学校に来たんだろオレたちが、あなたたちを呼んだ覚えはないけど
オレは、強めに言う この兄妹とも、そろそろサヨナラしないといけない
それは私たちは、栗宮素子さんのことでお前に意見するために、ここに来たのであるから
そうよ、そもそもの原因はあなたなのよ
でも、香田みたいな変なヤツの口車に乗って危ない連中を連れて来たのは、あなたたちじゃないですか
わ、わたくしたちは香田の正体を知らなかったのよわたくしたちは被害者よあなたに文句を言われる筋合いでは無いわ
こういうのを逆ギレというんだよな
そのリクツなら、アタシたちだって被害者ネ
えー、本日はご乗車、誠にありがとうございますこの電車は品川発、大崎・五反田・目黒・恵比寿・渋谷・原宿・代々木・新宿方面大崎止まりです次はぁぁ、大崎ぃぃぃぃ
オレたちの乗る兵員輸送室の中におかしなアナウンスが流れる
ハーイ、運転手はキョーコさんだよぉ
この装甲車を運転しているのはキョーコさん
何か香月セキュリティ・サービスの正規部隊は出せないし、工藤のオッサンたちは忙しいって言うからあたしが出て来るハメになったんだよホントは、さっきこの子にやらせたお立ち台演説もあたしがやりたかったんだけれどさ
何をおっしゃるんですかキョーコ様がわたくしにやれと命じられたんじゃないですか
アーニャの声もする 内線電話を使って話しているんだな この兵員室の中にはマイクがあるのか、ここで話したことは向こうに聞こえているらしい
ま、高校の学園祭だからねあたしが出しゃばるのは、ちょっとマズイかなって気を遣ったのさあたしなりにね
そう言えば、アーニャが校舎前に集まっている人たちに話していた内容はキョーコさんが言いそうなことばかりだった あれは全部、キョーコさんの指示か
それに、アタシはこの間のお仕事の件で現在指名手配中だからっぐふふ、今も変装して運転しているのよ
ああ、キョーコさんはミス・コーデリアたちと宝石店を襲ったんだっけ
あの仕事には、この子は使ってないからだから、前に出しても平気なのよ
そうだ、宝石店襲撃にはアーニャは参加していない
あたしは今、ブラジルに帰っていることになっているからさっ
アーニャは、ドリル槍姉妹の仲間を連れて来るために東南アジアに行っていた キョーコさんは、ブラジルに向かって飛び立ったという痕跡を日本の警察に残した ここ数日は接点が無いように見せ掛けている
キョーコさん、変装って何の格好しているのさっ
ああ、愛川キンキン追悼で覆面レーサーのコスプレ中さっ
ああ、それなら外から見てもバレないよねっ
覆面レーサーって何だ
それよりこの装甲車、なかなかカッコ良いだろ次のテレビ特番で、キョーコ帝国の主力兵器として披露するつもりなんだよっ装甲の色も、思い切ってレンガ色に赤く塗り替えようかと思ってそんで、ソル・アンバーって名前にしようと思っているんだよっ
あ、なるほどねっキョーコさん、確かにこの装甲車ソル・アンバーっぽいよねっ
寧だけが話に食い付く
そうだろこの外観は誰が見たって、ソル・アンバーだよっ
イーディ、ソル・アンバーって何だ
メグもキョトンとしているから、知らないのだと思う
ゴメン判らないヨ
あの物知りのイーディでも、知らないのか
またの名がAメカで、変形するとイデオ・デルタになるんだよっ
寧は、くふふと笑ってそう言う
おおっとそろそろ到着だ
キョーコさんのアナウンスが、スピーカーから響く
到着ってどこへです
また大した距離は走ってないぞ 校舎の周りをぐるっと廻り込んだみたいだから
あんたたちのパン屋のオープンカフェに決まっているだろ
オレたちが戻るべき場所だ あそこならミタマも月子もいる
この時間ならマナちゃんや双子ちゃんたちも着いているはずだよっ
ということはキヌカも合流しているから、警護体勢はさらに増している
そうだな、いつまでもこの車に乗ってるわけにはいかないもんな
さすがに、キョーコさんの運転する装甲車で石神兄妹を家に帰すわけにはいかない 取りあえずは、パン工房の休憩室にでも入っててもらって 改めて、工藤父に普通の送迎車を持って来てもらった方が良い
でも、気を付けて下さいおそらく敵がもう1グループ、オープン・カフェの前で待ち伏せしているはずですから
アーニャの声がスピーカーから流れる
ソリャソウネアタシたちが、最終的にはアソコに戻ることは敵は判っているはずヨ
香月セキュリティ・サービスの反乱部隊ならオレの情報を知っている もし取り逃がしても、パン工房の前で待っていればオレたちが戻って来るということを
わたくしが先に車から降りて、オーブン・カフェの人たちを惹き付けますから
テレビに出ているアーニャがこんな車で登場したら、みんな注目する
アンタとアタシが先に降りて敵を蹴散らすヨできるネ
イーディが、黒瀬安寿さんに微笑む 緊張した表情で、うなずく黒瀬さん
Darlingたちの警護は、車体の上に乗っているリョウコがしてくれるハズだから、心配いらないネ
イーディと黒瀬さんが飛び出した瞬間に木下さんが降りて来て、オレたちを守る
敵は必ず、呻き声も出せないように一瞬で仕留めるネダメだったらキャー、痴漢て叫びながらブッ倒すノヨ
困った時は、その手か 痴漢の濡れ衣を着せられる敵がカワイソウだけれど 黒瀬さんは可愛い女の子だから、みんな納得してくれるだろう
デモ、そうなったら警護役としては恥ダカラネ
ああ今、車の上にいるドリルの槍の2人には期待しないでね
この子たちには警戒以上のことはするなってキツク言ってあるから
ドリィとアナは、手加減ができないんだよな
あの姉妹は少女暗殺者だから確実に相手を殺しにいく あんな鋭いドリルが高速回転する槍で急所を突かれたら誰だって死ぬ
だから、敵の駆除が終わるまではあなたは絶対に、外に出ないでもう、あの子たちの中では、あなたが絶対的なご主人様っていうことになっているからあなたが危ないと思ったら、ドリィもアナもわたくしの命令を無視して、ドリル槍ごと敵に飛び込んでしまうわ
いいことなのか、悪いことなのか とにかく、扱いが難しい子たちなんだよな
わ、判ったアーニャ指示があるまで、オレは車から出なよ
Darlingと一緒に、アンタたちもここで待っているネ