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 克子姉が店を仕切ってくれるんなら安心だ

マナちゃんとヨミちゃんが来てくれたから、パン工房の中の方も安心して任せられるわ

 オレがいて、愛がいてマナとヨミがサポートしてくれれば、何とかなる

うん、任せて可奈さん

わたくしたちが頑張りますわ

 マナとヨミが微笑む

パンは苦手で申し訳無い

申し訳無いのでございます

 ミタマとキヌカが、オレたちに頭を下げる  この2人は戦闘能力は高いが家事やパン作りには本当に向いていない

2人はイーディとトークショーの方に出てくれ

 それぞれが自分のやるべくこと持ち場がなければいけない

可奈センパイ、パン工房の女子テニス部の人たちもそろそろ交代してあげないとさ

 オレはかなり疲労の溜まった女子部員たちを見て言う  オレたちはいつもやっているパン作りだけれど  この人たちは、今日、いきなり修羅場を経験しているわけだから

そうね交代させるわごめんなさいね外も物凄く繁盛しちゃってるから

いえ、いいんです可奈さん

何か、これだけ忙しいと楽しいです

あたしとか、彼氏とかもいないしこんな企画が無ければ、学園祭を1人でブラブラ見て歩くとかになるところでしたから

自分のところのクラスも大したことやってないし

うん、こんな風に充実してる方が良いよねあたし今年の学園祭、一生忘れられないと思う

 女子部員の子たちは、そう言ってくれた

今回のカフェの儲けは、全部、女子テニス部に寄付するから楽しみにしておいて

ええ、パン工房というかパン技能士コースは材料費だけ貰えばいいから最初から、そのつもりよ売り上げの残りは、女子テニス部で自由に使いなさい

うわっ、打ち上げが豪華になりそっ

 女子部員の1人がそう言うが

馬鹿ねそんなレベルじゃなく、儲かってるわよ

テニスコートの修繕をして、新しいネットを買うとかかな

えー、試合に行く時用の女子部専用のマイクロバスとか買えない

それは幾らなんでも無理でしょ

でも合宿費の補助とか色々と使い道はあるわよ

 テニス部員たちは、笑い合う

よしでも、それならもう一働き、頑張るわ

 さすがにみんな若いからお金の話を聞いただけで、身体から疲労が吹き飛んだらしい  これだけ客が来ていて儲かった分が、全て女子テニス部のモノになると判ったのだから

今の克子さんの話外で働いている子たちにも、教えてあげて

さあ、キバっていくわよっ

 可奈センパイが、みんなに気合いを入れる

日本の学校は楽しいわねこういうイベントがあって

 外からはアーニャだけが戻って来た  エリとリエも、次のトークショーに参加することにしたらしい  石神瑞希と黒瀬安寿さんそれから、香月セキュリティ・サービスの木下さんたち見学組に入る  木下さんは、アーニャを見て

木下です以前、バービーさんとルビーさんにお世話になっていました

 バンバルビー3時代の木下さんの先輩2人は今はキョーコさんの部下になっている  アーニャの仲間だ  レイちゃん戦う特別番組でも、アーニャはバービーさんたちと一緒に出ているし

あああなたのこと、よく2人から聞いているわ

あなたの映像も、見せてもらったわ面白いわねそのフレイル

 アーニャの眼が、木下さんの持つ粉砕フレイルに集中する

1度闘ってみたいわ

ええ、いつでもお受け致しますわ

 木下さんも、ニッと微笑む

お、お二人とも

 黒瀬さんが、不穏な空気を感じて2人に声を掛けるが

いいのよキョーコ帝国と香月セキュリティ・サービスの次回の対戦の打ち合わせだから

いえ、わたしはテレビの方には出ませんので

わたくしはこちらの専属になりました

 木下さんはオレたちの専属警護人となった

あら、それならなおのこと闘ってみないといけないわね

身内になるのならお互いの能力をよーく知っておかないと

はいいつでも連携できるように

 2人はクスッと笑った

ちょっと奥の部屋の電話を借りるわよ今の状況が知りたいから

 アーニャがそう言って、休憩室の中に入っていく  ここで何回かセックスしているから、アーニャもパン工房の中の機器については知っている  休憩室の中の電話は有線の秘密回線だから、誰にも盗聴されずに話をすることができる  さっきまで装甲車に乗っていたキョーコさんか、ミナホ姉さんに電話するのだろう  石神憲王の懲罰が終わらないと石神瑞希も帰れないし  ていうか、この名家の子供たちを帰宅させるためには香月セキュリティ・サービスで1台、車を用意しないと  この兄妹が連れて来た連中は全員、捕まえてしまったから  まあ、その辺は翔姉ちゃんが、何とか手配してくれているだろうけれど

吉田くぅん、集中

 今のオレは吉田良信だ  黒森公としての仕事は忘れて眼の前のパンに集中しないと

そうそうそれでいいの

 愛がニコッとオレに微笑んだ  それから1時間30分ほど経った  さすがに日暮れが近くなると、客は減った  オレたちの高校の生徒たちは残っているけれど  外から来た人たちが、どんどん帰宅していく

何かさ、あたしたちのトークショーの様子を携帯電話のカメラで撮ってさ、ネットにアップした人たちがかなり居たらしいんだよ

 戻って来た寧がオレに言う

それで、テレビ局が取材しに来ようとしたんだけれど学校側に拒絶されたんだって

 まあここは普通の高校だからなあ

はい、お疲れ様みんな休みましょうもう、新しいパンを焼かなくてもお店の方は足りると思うわ

 克子姉が入って来て、オレたちに言う  オレたちでなく、女子テニス部の女の子たちが大きく溜息を吐く  オレたちはこの後、明日の仕込みをしなくちゃいけないことが判っているから気を抜いたりはしない

やっと向こうも終わったらしいわ帰宅の準備ができたから、連れて来てって言ってるわよ

 休憩室からアーニャが出て来て、オレに言う  電話をしに入って行ったんだけれど  その後、トークショーが終わったイーディや双子やミタマたちも休憩室に籠もっていた  もしかしたら、校内の監視システムを使って、みんなで学園祭の様子を見ていたのかもしれない

ああ、石神さんのお迎えが来たのね

 克子姉が、石神瑞希を見て言う  お迎え  名家・石神家の方から迎えの車に来てもらったのか  そういう発想は無かった  でも、名家相手ならそうした方が良いのかもしれない

何か、教職員用特別駐車場まで連れて来てって言ってたわよ