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これから先何のために生きるのか人は、どうしたもんだか自分自身だけのためには、未来のビジョンを思い描くことはできないもんだ

 独りぼっちの個人は先のことなんて考えられない  どこまでも自暴自棄になってしまう

あの子たちはあの13人で、仲良く幸せに生きていくことを望んでいただから、オレはその望みを叶えてやることにしたんだ

 黒瀬さんはオレの眼をじっと見ている

13人で一緒に生きていく場所を作るパン屋じゃないかもしれないけれど多分、何かの店をやらせることになると思うそれはまだ判らないけれどとにかく、今日は、みんなでこれからも生きていくことができるという希望を与えてやらなきゃいけなかったんだ

 明日ではダメなんだ今日という日に明日への希望を

だけど、あの子たちだってプライドがある自分たちが何も支払わずにオレが彼女たちに希望をプレゼントしてくれるとは思わないっていうか無償のものなんて、あの子たちは信じないよあの子たちは、これまで相当酷い環境で生きてきたんだから

 何もせずに生が与えられるとは、信じていない

だから、オレがあの子らを性奴隷にするって聞いてかえって安心したのさ子供も生ませるって命令した全員の子を幸せに育てろってそれもまたあの子らにとっては幸福な未来のビジョンになる

 何よりあの子らは、スラムの出身で  自分たちが美しい顔や身体をしているということも知っている  暗殺者として使い捨てにされるのでも売春婦に堕とされるのでもなく  オレ個人の性奴隷として生活を保証される方が、幸運なんだと即座に理解したんだ

もちろんあの子たち1人1人を幸せにしていくためには、これから長い時間をかけていかなきゃいけないだろうけれど今日はとりあえず、アレで良かったんだあの子たちは、オレの家族としてオレの家で暮らす正当な理由を手に入れたんだから

あの子たちは、今夜からは安心して食事ができるし、安らかに眠れるオレが彼女たちに何を欲しているか判ったからだよ明日以降も、安心して生きていくことができる保証を手に入れたんだからさ

 オレの性奴隷になりさえすればいいんだと判ったから  殺されたり、捨てられたりすることは無いと理解したから

さて黒瀬安寿お前のことだけど

 オレは黒瀬さんの大きな瞳を改めて見る

お前は警護役としての自分の居場所が欲しいんだろ

 スバリと言う

今のまま石神家に居たんじゃ石神瑞希が高校を卒業する2年後にはクビになる安寿は先祖代々、石神家に仕えている家系じゃないもんな

 名家のお嬢様は大学からは、大人の男が警護に付く

ていうかお前は、プロの警護人としてきちんと身を立てたいんだろそのためには明確な主に仕えないといけない

この人に仕えるということは香月家に仕えるのと同じことよ

 翔姉ちゃんが、笑ってそう言う

この人のところに、香月みすず様も、瑠璃子様もいらっしゃるんだから

美子さんもうちに居るよそれに狩野家の桜子も居る

ついでに、オレは香月セキュリティ・サービスの現在のオーナーだお前にとっては、申し分のない働き場所になるはずだ

は、はいそれは、そうなんですよね

でも、今のお前では本当なら、オレの警護役になるのは能力も経験も足りていない

それも判ってます

 黒瀬さんは、辛そうに言う

というか、今の安寿に経験を積ませてくれる場所はオレのところしか無いぞ

ええ、この人のところに居ればわたくしや麗華や木下さんとも、一緒に警護を体験できるわそんなの香月セキュリティ・サービスの中でも異例の待遇よ

 15歳の駆け出し警護役の黒瀬さんにとってはまずあり得ないオファーとなる

そうなんですよねそれも判るんですけれど

でも、納得できないだろそんな虫の良い待遇を今の自分が手にすることが

納得できないって言うより良いのかなって、ちょっと不安になっています

 黒瀬さんは正直にそう答えた

だからお前は、オレに支払わなければいけないんだよ

オレの警護役になるのならオレにセックス奉仕しろオレだけとしかセックスしないと誓えそしてお前も、オレの子を産むんだ

ええ、あ、あの

 黒瀬さんは言葉に詰まっている

いや、お前に選択させているんじゃないそれは、もう決まったことなんだオレが、そうするって言ってるんだから

 畳み込むように、オレは言う

お前はオレに人生を捧げる運命なんだだから、黙ってオレに付いてこい

え、ええ

 オレはカバッと黒瀬さんの小さな身体を抱きしめた  身体を固くして、オレに抱き締められる黒瀬さん

そんなに怖がらなくて良い今は、抱き締めるだけだ

ゆっくり深呼吸しろ大丈夫だ大丈夫だから

 オレは彼女の耳に囁く  黒瀬さんの身体から力が抜けていく

よし、それでいい

お前はオレの側に居ればいいんだいいな

 黒瀬さんは小さな声で答えた  この子は頭が良すぎるから、色々と考えすぎてしまうんだ  だから、自分で考えさせないで身体で繋ぎとめておかないといけない  この子も手間の掛かる子だ

よし良い子だ

 オレは黒瀬さんから身体を離し頭を撫でてやる

ということで安寿ちゃんも、わたしたちの身内ってことでいいんですよね

ああ、そうだもう、オレの警護役だからな

 つるつるの15歳の頬を、オレはぷにぷにと撫でた

わたしこういう子を妹に欲しかったんです

そうじゃあ、安寿さんの研修は、木下さんにお願いしようかしらあなたどうする

ちょっと、それは保留美智やイーディとも相談しないといけないし安寿は、ハイジと一緒に研修させたいんだ

 オレたちの家族にはハイジという、ヨーロッパの警護アカデミー出身者が居る

安寿は正統派の警護人になると思うから、ハイジと一緒に学んだ方が合っていると思うんだよ

ああ、確かにわたしは正統派ではないですからショボーン

 元バンバルビー3の木下さんが、しょぼくれる

いや、もちろん色んなコトを経験させたいから木下さんにも、先生役はやってもらうけれどさそれに

 オレは黒瀬さんを見る

安寿も早いところ家族の中に、妹を作った方がいいと思うんだ

 オレたちの家族に、溶け込むためには

ハイジっていう子は、今、13歳ですでに安寿みたいに良家のお嬢様の警護役を勤めているその子と一緒に正統派の警護を学べ

そうねいずれは、ハイジちゃんと2人で、香月セキュリティ・サービスの中核を担う存在になって欲しいわね

わたくしや麗華が引退した後を引き継いでくれるような人材になってくれたら、有りがたいんだけれど