ソロソロだと思ったノヨDarling着いたみたいヨ
ああ克子姉のパン運搬用のバンが、走って来た 運転席に居るのはレイちゃんだ 今日は運転手役だから帽子とサングラスで変装している
助手席の姿も見えた
寧は荷室に居るのか
そうだよなお屋敷から、女子テニス部の女の子たちのための化粧品なんかを持って来てくれたんだ荷物が多いはずだ 時計を見るとさっき通話した時間から、ピッタリ25分経過 寧たちも、約束したことを確実に実行してくれる
メグ、愛オレは荷下ろしを手伝って来るすぐにマナをこっちに来させるから
男手が要るだろうから行かないと
うん、大丈夫
ヨシくん、こっちはやっておくわ
二人の返事を聞きながら、オレはパン工房の裏口へ向かう
Darling、アタシも行くネ
イーディも、オレの後を付いてくる 裏口のドアを開けるとちょうど、レイちゃんが車を停車させたところだった
お兄ちゃん、あたし中を手伝うねっ
助手席から降りて来たマナは、すでにエプロン姿だった オレと入れ違いで、パン工房の中に入って行く
荷物を下ろしたらわたくしは、すぐにお屋敷に戻ります
運転席からレイちゃんが、オレに言った さすがにこの時間では、瑠璃子やアニエスたちがお屋敷で作っているパンはまだできていないだろう レイちゃんは、すぐに発進できるようにバンのエンジンを掛けたままにしている
レイちゃん、何度も往復させることになってゴメン
良いんですわたくしはお手伝いができて嬉しいんですからそれと
レイちゃんは、小声で
御名穂さんとお屋敷の方は、問題ありませんだから、今日は学園祭を思い切り楽しんで
翔姉ちゃんや、香月セキュリティ・サービスは、ミナホ姉さんのために、もう動き出しているってこと
オレも、小声で尋ねる
いいえ、今日は香月セキュリティ・サービスは、動きませんそういうことになっています
え、それじゃあ
だから何の問題も無いんです
レイちゃんは、オレにニコッと微笑んだ
全部、ミナホ姉さんの計画通りっていうことなんですね
やっぱりオレたち抜きで、ミナホ姉さんは何かをやっている 国営放送のニュースに出ることでオレたちには、今日は学園祭で学校の中に居たというアリバイを作るように 香月セキュリティ・サービスにも、わざと関わらせないようにしている その理由はミナホ姉さんがやろうとしていることが犯罪だからなんだと思う
香月セキュリティ・サービスは動きませんがもしもの場合には、すぐに対応できるように翔お姉様が準備して下さっています心配しないで
翔姉ちゃんは、香月セキュリティ・サービスの本社で待機しててくれているんだ
詳しいことは後で話してもらうよ
わたくしよりも、御名穂さんに直接聞いて下さい夜までには、戻られる予定ですから
オレは、まだ少し心配だけれど 今は学園祭に集中することにした
ヨッちゃん、手伝って
バンの横のスライドドアを開けて寧が、化粧品の入った大きなバッグを取りだしていた ああ、前にみすずと瑠璃子が、ロシア映画祭のパーティで花束を渡すことになった時に、ホテルの部屋の中でお化粧するために、克子姉が持っていったカバンだ
後ろの段ボールが重いんだよ全部化粧品だから
段ボール 確かに、大きな段ボールの箱が3つもある そして、その箱の横には
お早う、公
まり子が居た 今日は日曜日だから、超お嬢様校の制服でなく、白いワンピースを着ていた
うふふ来ちゃった
来ちゃったって
いや名家の子は、オレたちの高校の学園祭には来ないルールだろ
警備を厳重にしなくちゃいけなくなるからみすずも瑠璃子も桜子も可憐も、ここには来ないことになっている
あら、わたしはいいのよわたしは名家の令嬢じゃないんだからくくくっ
まり子の実家の鳥居家は、確かに名家ではない だけど、まり子の母親が3大名家の1つ狩野家の出身だからという理由で 超お嬢様校に、名家の子にしか許されない警護役を連れて登校していたのはまり子だ
それより、急がないといけないんでしょ
アタシ、2つ持つからDarlingは、その箱1つ持って来てネ
イーディが、大きな段ボール箱を2つ重ねて持ち上げる 寧は、克子姉の化粧品だけで手が塞がっていた
いや、イーディ無理するなよ3つあるんだから、オレとまり子とイーディで1つずつ運べば良いじゃないか
ダメヨ、コレ重いからマリコじゃアブナイネ
ええ、わたしじゃ運べないわ
そんなに重いのか
ガラス瓶に入っている化粧品も多いから、絶対に落としたらダメよ公
段ボール箱を持ち上げてみると確かにズッシリと重い そうか、化粧品て瓶に液体が詰まっているモノが多いもんな イーディ、よく2つも重ねて持ち上げられるよな さっさと女子テニス部の人たちが集まっている仮設テラスの方へ持って行ってしまったけど
もしかして、まり子この3つの段ボール箱は
そうよ、わたしが持って来たのよ
まり子が、またクククと笑う
今日、ここに来ることは決めてたんだけれど朝、寧お姉様からメールをいただいたから
寧は、可奈センパイだけでなくまり子にも、メールを送っていたんだ
でもそれって1時間くらい前のことだろ
オレたちが、バンに乗ってお屋敷を出発した直後だから
1時間あれば来られるわようちの運転手に、ここの学校まで車で送らせたから寧お姉さんたちとは、高校の裏の門のところで合流したのよ
まり子の家は、大会社の社長だから運転手付きの車がある
でも、化粧品を持って来るのとかは25分前に決まったんだけれど
女子テニス部のお化粧大会が決まったのはほんの少し前だ
ああ、それはたまたまよわたし、可奈とは仲が良いでしょだから、可奈のためにというか、今回は公もお世話になっているんだから、女子テニス部の子たちにプレゼントしようと思って用意してたのよ
そうだったまり子は可奈センパイと気が合う そして、可奈センパイはブランド物とか、高い化粧品とかが大好きだ
でも、まり子こんな大きな箱3つって
まり子がプレゼント様に用意したのなら、高級な化粧品のはずだ これ全部だと、相当高額になるんじゃないのか
いいの、いいの大丈夫だから後で説明するわ
まり子にお金を使わせるのは、何だか申し訳がない