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 茉莉花の学校の人たちにはレイちゃんと茉莉花は親戚ということにしてあるから  レイちゃんは、身内として親しげに茉莉花に話し掛ける  松下さんのお姉さんは、茉莉花と同じ制服を着ているから誰が見ても茉莉花と同じ学校の生徒だと判る

はい、わたしの大切なお友達の松下真樹さんと、妹さんの美樹さんです

は、はじめまして松下真樹です

妹の美樹です

 松下姉妹は、茉莉花に紹介され緊張気味にレイちゃんに頭を下げた

そちら方は

 レイちゃんが、五十嵐イズミを見る  五十嵐イズミも、茉莉花と同じ制服姿だが上に謎の革ジャンを羽織っている

あ、あたしはい、五十嵐イズミよ

そうですか茉莉花さんが、いつもお世話になっています

 レイちゃんは笑顔で、ススッと一礼する  その姿も、華麗だ  それから、レイちゃんはオレに

次の便は、もうお届け致しましたあちらでは、その次の準備もしています克子さんと瑠璃子様で連絡を取り合っていますし問題は何もありません

 オレがパン工房を離れている間にレイちゃんは、お屋敷から瑠璃子やアニエスたちが作ったパンを運んでくれたらしい  そして、その次のパン作りもお屋敷の子たちは続けてくれている

判った、ありがとう

 オレも、礼を言う

どう、お仕事は上手くできている

 レイちゃんが黒瀬安寿に尋ねる  彼女は、オレたちの警護役になったばかりだ

いえ、あのただ、皆さんのお邪魔にならないように付いていくだけで精一杯です

 黒瀬安寿は、そう答えた  オレは、この子のこういう正直な性格を気に入っている

最初はそれでいいのよ頑張りなさい

 レイちゃんの励ましに、黒瀬安寿の表情も緩む

さてと麗華さんが来てくれたのなら、ここから先はバトンタッチしようかな

この様子だと、あたしも調整役としてここに残っている方が良いと思うし

 うんイーディのスクール水着柔道大会に色々と変更しなくちゃいけないことが増えたし  放送スタッフの件だって、マルゴさんが対応しないと解決できなかった  それに、さっきのスギムラは居なくなったけれどまたテレビ局から変なヤツがやって来て、放送の邪魔をするかもしれない

あたしの姿が見えているだけでも、イーディがやりやすくなると思うんだ

 あくまでもイーディに大会運営を任せるけれど、その上に責任者としてマルゴさんが居ることを示した方が何事も上手くいくか

わたくしは、しばらくは平気ですから

 レイちゃんはお屋敷の次のパンができるまでは、時間がある

この子たちを連れて、音楽室まで行ってそちらのお姉さんと妹さんの演奏を聴いてあげてよ正直、クラッシック音楽はあたしには荷が重かったからね麗華お姉さんの方が、そういうのは得意でしょ

 マルゴさんはどっちかっていうとジャズやロックとかの音楽に詳しい  レイちゃんは、元々イギリスの昔の文化が好きだし警護の仕事でクラッシック音楽会なんかにもよく行っていると思う

わたくしも、演奏を批評できるほど詳しくはないですよ

でも、お願いするよお姉さん

はい、お願いされましたでは、参りましょう音楽室はどちらです

 音楽室の場所を知っているのは、ここの高校の生徒のオレだけだ  オレは、みんなを先導して校舎の方へ向かう

サイトーさんとマネージャーさんは、あたしと来て森さんに紹介するから

 マルゴさんはサイトー・ユーキさんとマネージャーの藤森さんを連れて、バーナム・森・スポーツ映像の森さんの方へ歩いて行く  マルゴさんとレイちゃんが交代した以外は  オレとまり子と月子と黒瀬安寿茉莉花とエリカ松下姉妹と五十嵐イズミという学生食堂を出た時のメンバーのままだ  みんなでゾロゾロと校舎の中へ入ったが

藤宮麗華っ

うそっ

テレビで観るより、細い

うわっ、カッコ良い

 レイちゃんの登場に、生徒たちや学園祭に遊びに来た外からのお客さんがみんな声を上げて驚く  というか校庭にレイちゃんが現れて以来、10人以上のヤジウマたちが、オレたちの後ろを追って来ているし校舎内に入って、さらに増えている

ホント、麗華お姉様の人気は凄いわね

 まり子が、そんなことを言う

外では、ずいぶん大人しかったよなまり子

 いつもなら何事にでも空気を読まずに口を挟むまり子が  マルゴさんとテレビの人とのやり取りで、ずっと黙っててくれたのが不思議だった

だってマルゴお姉様は、怖いんですもの

 マルゴさんが怖い

いつも爽やかに笑っていらっしゃるけれど怒らせてしまったら、誰よりも怖い方だと思うのよだから我慢して静かにしていたわ

 ああ、マルゴさんの師匠はキョーコさんだからなあ  甘い考えで、いい加減なことをしたら思いっきりシャレにならない方法でトッチめられることになる

わたしだって、公たちとは、長い付き合いなんですからもう判るわよ

 長い付き合いって、まり子  お前と知り合って、まだ1ヶ月ちょいだぞ  そんな話をしているうちにオレたちは、西校舎の3階の奥の音楽室に到着した

済みません失礼します

 この学校の生徒としてオレが、音楽室のドアをノックする  今日は音楽系のクラブは、講堂で演奏しているから  この音楽室は、控え室としてしか使われていないはずだ

はーい、なあにうわっ、藤宮麗華っ

 音楽室のドアを開けて出て来た女子生徒が、レイちゃんを観て驚く

はーい、こんにちは中へ入っても良いですか

この学校の卒業生のマルゴ・スタークウェザーさんが音楽担当のオオタニ先生に音楽室をちょっと使わせて欲しいって頼んでくれたはずなんだけど

 レイちゃんが、そのことを知っているということは  学生食堂でのオレたちの会話を、お屋敷で盗聴していたからだろう  あそこには、この学校の全ての場所を監視するシステムがある

あのオオタニ先生は、マルゴさんて先輩が来るからってだけおっしゃって、どこかへ行っちゃいました

 ドアを開けてくれた女生徒は、そう答える  ああ、昔、マルゴさんにシメられたことがあるんだな  だから、顔を合わせないように音楽室から、逃げ出したんだ

それは残念マルゴさんは、校庭で3時からの格闘技大会の準備をしているから代わりに、わたくしがこちらに伺ったんですけれど

あのとにかく、中へ入れてもらえるかしら

 まり子がどんどんヤジウマが増えていく様子を見て、女生徒に言う

あ、そうですね大崎先輩、良いですか藤宮麗華さんです

 女生徒は、音楽室の中の先輩に許可を取る

よく判りませんけれど、どうぞお入り下さい