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 キョーコさんは、本人が同性愛だし東南アジアから連れて来た13人の少女暗殺者たちのことも、同性愛だけの子はいないかどうかしっかりチェックしていた

あの、わたしのことで申し訳ありません

 茉莉花が、慌ててオレに言う

わたしは公くんのことを尊敬してますし、公さんにしていただいたご恩は一生忘れませんし一生、公様にご奉仕すると誓っています

 そんな茉莉花の様子を松下真樹さんが見ている

そして、それはわたしにとって、決して嫌なことではありませんわたしもエリカさんと一緒に、公くんにご奉仕する時間はとっても好きです大切な時間だと思ってます

はっきり話した方が良いよエリカお姉様

 エリカが、姉に言う

エリカは公さんが好き愛してる多分愛されてることは判っているから、今の人生に何も不満はありませんご奉仕は、もっと頑張りますというより、もっと色んなことを教えて欲しいです

 エリカは、オレに微笑むと

はい、お姉様の番よ

 茉莉花は、恥ずかしそうにしかし、決意して言う

わたしは、公くんが好きです一生、あなたの側に居ますいえ、側に居させて下さい

 その言葉に、松下真樹さんの顔が暗く曇る

そして同じくらい、松下真樹さんのことが好きです愛しています真樹さんと一生、一緒に生きていきたいです

 真樹さんは驚いて茉莉花の顔を見る

ごめんなさいわたしは、とっても欲張りな娘なんです真樹さんのことも欲しいのでも、大切にする愛してるから

 茉莉花と松下真樹さんが、見つめ合った瞬間

ダメよっ、そんなのはダメッっっ

 五十嵐イズミが耐えきれなくなって、叫ぶ

真樹は、あたしのものなのよっあなたになんか、あげないわっ

 バッと立ち上がって、五十嵐イズミは茉莉花に掴み掛かろうとするが  月子が手を叩いた瞬間に五十嵐イズミは意識を失い、スーッと床に倒れる

五十嵐さん

 松下真樹さんが、驚くが

大丈夫です身体に影響は残りません

 月子が、そう説明した

ああジャスミンさんと松下真樹さんは相思相愛で五十嵐さんは、一方的に松下真樹さんにLOVEしてたのね

そういうことですわテレビの人と知り合いになりたいから、付いて来たというような発言は全て嘘ですこの方は松下真樹さんのことが心配で、追っ掛けていらしただけですわ

 月子は最初から判っていたのか  ああ、松下姉妹の苦況は同級生の人たちに知られていた  それで、今日、茉莉花が松下姉妹を誰かに会わせるという話も、どこからか聞いて松下真樹さんが心配で、無理矢理付いて来たのか

入学の頃から、ずっと松下真樹さんのことがお好きだったようですわ

でこの革の上着とか、下手くそなお化粧とかは何なの

 まり子が、月子に尋ねた

これは茉莉花さんが松下真樹さんに紹介なさった方が、あまり好ましくない人物だった時に間に入って話を壊すために、この様な格好をなさってきたようです

どういうこと、意味が判らないわ

オレは判るよ五十嵐さんなりに、コワモテの不良少女を演じているつもりだったんだろう

 オレは茉莉花を見る

五十嵐さんて本当はどんな子なんだ

普段は普通の女の子ですお父様は、確か、商社にお勤めだと聞いています

つまり五十嵐さんも、音楽科の高校に通っている普通のお嬢様なんだよ松下真樹さんのことで、視界が狭くなってこんなバカみたいな格好をしちゃっただけで

はい、本性はとても可愛らしい方ですわ

そしてこの方も、同性愛の嗜好が強いですが同性愛のみの嗜好ではありませんこの方の場合は、思春期によくある同性愛的な憧れが強いように思います

 松下真樹さんに憧れて松下真樹さんのためにって、おかしな方向に暴走してしまったんだ

そして、この方だけでなく松下真樹さんも

同性愛だけの嗜好の方ではありません茉莉花さんと同じです女性の方がお好きなのでしょうが、男性のことも愛せる方です

 月子は松下真樹さんを見る  月子が、五十嵐イズミに声を掛ける

う、ううう

 五十嵐イズミが、意識を取り戻すと

わたくしが下の階に連れて行って、お化粧を洗い落とさせますわ

 この校長室は隠し階段から、下に降りることができる  そこには、この学校とお屋敷監視システムと何日か、ここに籠城できるだけの設備が整っている  もちろん、トイレもシャワールームもある  月子は、今は娼婦候補生たちと同じなでしこ科に所属しているからミナホ姉さんに連れられて、地下の部屋に行ったこともあるのだろう

お願いするわ月子さん

 ミナホ姉さんが、校長の机に隠されている秘密のスイッチを押して地下へと続く隠しドアを開ける

はい、しばらくはわたくしが居ない方がお話が進むと思いますので

 心を読み、肉体を支配できる月子が居たままだと松下姉妹が、安心してオレたちの話を聞いてはくれないだろう

では、失礼します参りますよ

 月子が五十嵐イズミを連れて立ち去る

ここからはまた、オレたちが話す番だと思う

 オレは心配そうな顔をしている松下姉妹に言う

オレたちの家族がどんなものなのか茉莉花やエリカが、どうしてオレたちの家族になったのか、そういうことをちゃんと話さないと松下さんたちに判ってもらうのは無理だと思うんだ

そうねあたしも話すわ

だから、一度、椅子に戻って下さいそのままでは、話ができないから

 茉莉花と松下姉妹は床に正座したままだった

そうだよ茉莉花お姉様も、松下さんたちも椅子に戻って

 エリカも、明るい笑顔でそう言う  茉莉花が、真樹さんを見ると

判りました、少々お待ち下さい美樹、いいわね

はい、姉さん

 3人が椅子に戻った

それじゃあまず、エリカから話しますっ

 エリカが、元気にオレたちの出会いを語り始めた

うちには認知症の父が居るのですが、この1年でどんどん悪くなっています

今は週に3回デーサービスに預けることができるようになったので、大分楽になっていますが

そのデイサービスに行くのを本人は仕事だと思っているのですね

それで毎日、夜になると明日のオレの予定はどうなっていると聞いてきます

サラリーマン生活が長かったので、仕方ないのです

昨夜も明日のオレの予定はと聞いてきました

お父さん、今はお正月だからと言うと

ああ、そうか正月なのかと答えた後

で、オレの予定は

 無いよデイサービスもお休みです

1398.学園祭2日目 / チキチキ

それでわたしと茉莉花お姉様は、公さんのおかげで会うことができたんです