ポロンさんが、リング下に到達した3人組の1人を見てそう言う 壇さんて
えー、コマンドサンボ・ジムゴッド・ヒグマの大将なの
ミミさんも、リングの下を見てそう言う え、壇さんというのは前の格闘技大会でマルゴさんに負けた壇闘志子さんか
お久しぶりナノネ
イーディが笑って、そう言うと ようやくカメラが、リングの下の3人の姿をハッキリと捉える ああ、3人ともジャージに大きくジムの名前が入っている みんな、とてもガッシリとした体格だけれど その中でも一際大きい筋肉質の巨体は 間違いない、確かに壇闘志子さんだ
弟子まで連れて来ちゃってさ何の用
ミミさんが、リングの上から尋ねると
わたくしが、連絡したのよ知らない仲じゃないし
えー、ルドルフさんが呼んだの何でよ
違うわよ、ミミさんわたくしは呼んではいないわよただ、わたくしと晴子の活躍がテレビで放映されるから観てって、メールしただけよ
ミミさんに、ルドルフさんが答える
そうだっ、テキトーなメールだったからこの会場に辿り着くまで道に迷いまくったんだッ
壇闘志子さんは叫ぶ
あーら、ゴメンなさいねでも、まさかあなたが会場にまで、わざわざ、わたくしの応援に来てくれるとは思わなかったのよっ
ルドルフさんが、そう言うと
ふざけんなっ誰があんたの応援をしに来るかってんだッ
闘志子さん
まだです、まだですよ
暴れそうになる壇闘志子さんを、一緒に来た2人の弟子がなだめる
するとまさかいやーん、うちの応援に来てくれたんどすか
今度はポロンさんが、笑ってそう言う
だーかーら、応援しに来たんじゃねぇぇぇ
まだです、まだですからね
じゃ、何しに来た
グレース・マリンカさんが、ポツリと尋ねる
今ですよ、今ッ
2人の弟子に背中を押され、壇さんは、キッとリングを見上げると
このリングで、あたしも闘わさせなっ
ドーンと宣言したッ また大きな歓声が上がる 壇さんはマジで乱入しに来たのか
あーあー、なるほど、そういうことどすかこの前、マルゴさんに負けた後、壇さんのところのジムは練習生の人たちがソートー激減したって、風の噂には聞いてますわぁ
壇さんのところは、まだ良い方でしょ欧州藤原氏のレミーさんのジムなんて、手広く全国に支部展開していたから幾つかの支部は、練習生がいなくなって潰れたって聞いているわよ
ポロンさんとミミさんが言う
わたくしなんて、負けた後でもマルゴさんにわたくしもアメリカに連れて行きなさいって言った姿がカッコ良かったってかえってジムに入ってくれる子が増えましたけど
ルドルフさんは、元からその美貌で女性ファンが多いから負けても絵になるし、マルゴさんに食らいついていった姿が好感を得たんだろう
うちは、まあ最初から、人を選ぶ道場だから特に増減は無いよね
ミミさんたちのトミー・アシダ道場は最初っから超実戦空手って名乗ってるぐらいだしな
でも、うち個人のファンは増えましたわ
ポロンさんも、まあ妖艶だからホント、美魔女格闘家だ
そんなことはどうでもいいんだっあたしにも、このリングで闘わせなっ
そうだ、壇さんをリングに上げろっ壇さんが怖いのかぁぁこの野郎ッ
そうだ、そうだ、コンチクショウ
壇闘志子さんと2人のお弟子さんは、必死にアピールする
つまり、テレビカメラの前で闘ってジムの宣伝がしたいのよねま、わたくしもそうなんだけれど
苦笑するルドルフさん
うちは道場の宣伝はええんですうちの闘いを観てくれる人が、ぎょーさん増えてくれれば
あたしはポロンと同じよっ
ポロンさんとミミさんは、そんなことを言う 女子格闘家の人たちにとってテレビの昼の時間に自分や自分のジムの宣伝できるということが、そんなに大きな意味があるんだ
でも正直な話、うちらは美人格闘家ばかりどすからなぁ1人ぐらい、見た目から格闘技バカの壇さんが加わった方がええかもしれませんわな
ポロンさんは、そう言うが
わたくしは嫌よこの人を加えたら、わたくしの出場時間が減ってしまうもの
ルドルフさんは、壇さんの参加に反対する
ていうか、今日はスクール水着柔道なんだけれど壇さんも、あたしらと同じ格好になってくれるんでしょうね
そうどすなぁこの格好をしてもらわんと困ります
ミミさんの言葉を受けて、ポロンさんは、スクール水木を纏ったグラマラスな肉体をくねらせる
あたしは格闘家だそんな、みっともない格好はできないねっ
そ、そうだ壇さんを舐めるなよ
舐めんなよ、コンチクショーメ
壇さんはスクール水着の着用を断った
あらあら、ホントにダダっ子ねテレビには出たいけれど、スクール水着は着たくないってわけ
でもルドルフさんあたしたちには、何とか身体が入るスクール水着があったけれど、壇さんは身体がデカくてゴツ過ぎるから、着られるスクール水着はこの世に存在しないんじゃない
そうですわなぁ壇さんは、競泳用でも難しいかもしれませんわ
ルドルフさん、ミミさん、ポロンさんがリングの上から、壇さんをからかう
こっの野郎、ふざけやがってあたしを闘わせろっ闘わせろって言ってるんだ
そうだ、壇さんを闘わせろっ
逃げるなよ、臆病者―っ
リング下で駄々をこねる壇闘志子さんは、確か32歳
だけど今日の大会を仕切ってるのは、イーディちゃんだからねぇ
ミミさんが、イーディを見る
イーディちゃん、この我が儘な人どないします
ポロンさんの問いに、イーディは
そのまま上がってくればイイネアタシが相手をスルヨ
え、イーディが自分で壇さんと闘うのか 確かイーディは軽い体重のクラスの選手で壇さんは一番重い無差別級の選手だぞ ていうか見た目からして、全然違う
セイコすぐ終わらせるカラ
ルドルフさんに、ニコッと微笑んだ
あら、そうそれならお任せしますわ瞬殺しちゃって、イーディちゃん
後がつかえているんだから、さっさと片付けちゃってねイーディちゃん
そうねイーディちゃんなら、すぐに終わるでしょう晴子、リングの下でじっくり鑑賞させてもらいましょうね
イーディの宣言にポロンさん、ミミさん、ルドルフさんと晴子さんは、さっさとリングから降りてしまう 全員、イーディの勝ちを確信している
マリア、あたしたちもよ
工藤遙花と剣道マリアも、リングの外へ
うん任せた
グレースさんも、イーディに声を掛けると外へ出る