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はーいっ、タイムアップ両者とも引き分けで負けぇぇぇぇッッ

 寧の明るい声で試合終了だ

ううーっ、もう30秒あったらあたしが勝ってたわよ

次はゼッタイに勝ちます

 2人は睨み合ったままリングから降りる

はいはい、再戦が楽しみだよねー

 寧は笑って、2人に言う

それでは、コマーシャルですっ

 アシスタントのサイトーさんが、カメラに微笑む

そろそろ作業を再開しましょうか

 オレも立ち上がった  またイーディたちの大会が終わった後に、カフェ・テラスに来るお客さんたちのためにパンを焼かないといけない  この様子なら大会の運営は問題なく進みそうだし、寧の司会も安定している  すぐ近くに、マルゴさんが居るし月子もミタマもイーディもいる

それじゃあここのパンから焼くよ

ええ、お願い愛ちゃんやマナちゃんたちは、もう少し休んでいて

 後はオーブンで焼けば良いだけのパンがたくさんあるから愛やマナたちは、今は仕事がないハイジやヨミ、エリとリエもだ  キヌカは、食い入るようにモニターの中の試合を見ているし  オレはオーブンの温度を確認してから中にパンを入れていく  作業を続けているうちに、コマーシャルが終わり番組は再開した  オレは、耳で番組の様子を聞きながら作業を続ける

あわわわわー、弱い、弱い、弱すぎるよっ、マリアちゃんっ

 楽しそうな寧の声が、モニターから聞こえてきた

えー、試合開始3秒で剣道マリア選手、帯が解けて敗退です

 アシスタント役のアイドル・サイトー・ユーキさんの声も聞こえた  え剣道マリア、試合開始と同時に負けたのかよ

ヌッフッフダメヨ、マリア、気が抜けすぎネッ

 どうやら女子高生の部の第2試合イーディVS剣道マリアは、イーディの勝ちで終わったようだ  というかイーディと、元・天童乙女の剣道マリアじゃ、そもそもから技量が違いすぎる  試合になるわけがない

ちょっとちょっとでもイーディ、どうするのっ女子高生の部の第1試合は両者引き分けで2人とも敗退で、第2試合は瞬殺じゃ放送時間が思いっきり余っちゃったよ

 寧のそんな声が聞こえた  そうだよな残りの放送時間は、どうするんだろう

それやったら、イーディちゃんはうちと闘ったらええんどす

 ポロンさんが、突然、そんなことを言い出す

ルドルフさんは、まだ見せ場がチョロッとあったみたいどすけどうちは、このまんまでは道場へ帰れまへん

あー、ズルイわよっ、ポロンあたしだって負けたまんまで帰りたくないわよっイーディちゃん、ここは1つ、あたしモンキー・ミミさんと闘いなさいよっ

 モンキー・ミミさんの声も聞こえてきた

えー、弱い人たちをもう一度リングに上げるのハンターイ

 これはルドルフ聖子さんの声だ

イーディちゃん、わたくしと勝負しましょうよっねぇっ

 何だ自分がもう1試合、テレビに映りたいだけか

わたしでもいいぞ

 グレース・マリンカさんまで

まあいつでもどこでも闘いたい人だから、しょうがない

イーディ、どうするのさっ

 寧も、今回の大会の企画者で主催者のイーディに尋ねる

ウーンとネ今日はホントは、アタシたちの高校の学園祭での女子高生大会だったのネ

 そういえば、そうだった  ルドルフさんたち美魔女リーグの人は後から割り込んで来た

ダカラ最後は、ここの高校の生徒同士で闘うのが良いと思うのネッ

 うちの高校で格闘技をやっているのはイーディだけだぞ

ミタマ、上がってくるネッ

 イーディは、ミタマを指名した  オレは驚いて壁のモニター画面を見上げる

おおおおーっ、ここでイレギュラーな出場者が現れましたっ皆さん、テレビでお馴染みの安城ミタマちゃんの登場ですッ

 寧の声と共に

なでしこ科3年、安城ミタマお呼びとあれば、即、推参ッッ

 いつも学校で着ている真っ白な学帽に真っ白なガクラン、片手に日本刀を持ったミタマがリングにゆっくりと上がっていく

うおおおおおおおおーっ

 今、リングの周囲で観戦しているのはほとんどが、うちの高校の生徒だ  もちろん、ミタマもイーディも在校生であることは、良く知っている  今までで一番大きな歓声が響く

お姉様ズルイ

 モニターを観ていたキヌカが呟く  いつも2人一緒の武闘派姉妹としては、姉だけが試合に出る展開になってしまったことが納得できないらしい

しょうがないよ、今のは女子高生の部だからさキヌカちゃんは、まだ中1なんだし

 マナが、キヌカの頭を撫でて慰める  や、ていうか  良いのかミタマは格闘家じゃないんだぞ

えっといいのイーディ

 寧も迷っている

問題ないネミタマは格闘家ジャナイけれど、武道家ヨ

タダシミタマと闘うナラ、誰かレフリィーが居てくれる方がイイネ闘いに気持ちが入り込んジャッタ時に、ゴングの音ダケじゃ止まらなくナルと思うカラ

 格闘家でないミタマは興奮し過ぎた止まらなくなるかもしれない  ミタマの暴走を止められる人が必要だ

ああ、そうだよねっとなると

 寧はマイクに向かって

えー、皆さん次の試合は特別エキシビション・マッチということになりましたのでっこの試合にのみ、レフリィーが付きますっ

 みんなに宣言する

そして、そのレフリィーというのはあの人さあ、皆さん、大きな拍手でお迎え下さいっ

 寧は誰を審判にするつもりなんだ

藤宮麗華さんですっ

 れレイちゃん

えわたくしですか

 レイちゃんは、控え室用のテントからひょいと顔だけ出す  そこに居たんだ

ああ、奥に月子と五十嵐イズミも居る

 しかし、レイちゃん普段の凛とした姿と、今の驚いている素の顔

そのギャップが、何とも可愛い

ええー、ホントにホントに藤宮麗華さんなんですかぁぁ

 アイドルのサイトー・ユーキさんは、何も聞いていなかったようだ  マイクがあるのに、大きな声で驚いている

でも、わたくし審判は、中学生の剣道の練習試合を担当したことがあるくらいですよ

いいのいいの、これスクール水着柔道だからっ審判資格なんて何も無いからさっ

 寧は、ニコニコ笑っている

ミタマちやんが、ヒートアップし過ぎないように見ててくれればいいからっねっ

判りましたそういうことでしたらお引き受け致しましょう

 レイちゃんが、ススッとテントの外へ出る  すぐに大きな歓声が沸く  今日のレイちゃんは私服それも男装

片手に撲殺ステッキを握ったまま颯爽とリングへ上がって来る