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竹芝さんり、陸上の神って

 部員の1人がつい尋ねてしまった

バルボラ・シュポタコバに決まっているだろ

 だ、誰だそれ

槍投げの女子の世界記録保持者だみっともない恋愛をするヤツには、あたしとバルボラ・シュポタコバが全力で槍を投げ付けてやることになるからそのつもりでいなっ

じゃ、取りあえずフォークダンスへ行くヤツは、ダッシュでグラウンド3周ほら、行けっ

 取りあえずどうにか竹芝さんは、ダンスへ行くことは許してくれるようだ

あ、ありがとうございますっアカマツ・アケミ走りますっ

 先頭を切ってアカマツさんが走り出す

ハマダ・マサミ走りまーすっ

スズキ・ミホコ走らせていただきまーす

 カレシが居ることを公表した部員が、次々と走り出す

うおおおおおおおおおおーっ

 告白する前に失恋したツカモトさんも大声を上げながら、全力疾走する  メグはまだ戸惑っている

ほら、メグ走るぞ

 オレは、メグのところまで走ってメグの手を掴む  メグは、オレの眼を見てそう尋ねた  メグは、愛やイーディたちオレの他の女たちに悪いと思っているんだ

とにかく、今は走るんだ走らないと何も始まらないよ

 オレは、メグの手を引いて走り出す  オレたちは手を繋いだまま全力疾走で、グラウンドを3周する  オレは陸上部員じゃないしオレだけ制服だから、みんなと同じペースで走るのは結構キツかった

3周終わりました

 汗ばむ手でメグの手を握ったままオレは、どうにかゴールした  他の部員たちは全員、オレたちよりも先に走り終わっていた

ああ、見届けたところで

 ゴールラインに仁王立ちになっていた竹芝キャプテンが、オレたちの後ろを見る

誰なんだ、お前は

 オレは後ろを振り返る  するとオレの後方、数メートル離れたところに  黒瀬安寿が居る  この子はオレの警護を命じられているからって  隠れていた木陰から飛び出して来て、オレとメグの後ろを走っていたのか  グラウンド3周ずっと

ご、ご挨拶が遅れて申し訳ございませんっわ、わたくしこの度、黒森様の専任警護役を拝命致しました、黒瀬安寿でございますっ

 黒瀬安寿は気が弱い  竹芝キャプテンの眼力に負けて、震えながら敬礼して自己紹介をした

クロモリって、誰

 この学校の中でのオレは今でもヨシダ・ヨシノブだ  黒森公の名前は、一切使っていない

そそそそ、それは

 ヤバイぞ黒瀬安寿が、余計なことを口走るかもしれない

クロモリというのは、うちのお店の名前よ

 不意にグラウンドの外から、聞き慣れた優しい声がした

正式にはドイツ語でシュヴァルツ・ヴァルトっていう名前なんだけれど、お店の常連さんはみんなクロモリさんて呼ぶのよ

よしだくん、よしだくん、よしだくん、よーしーだくーん

 渚の娘の真緒ちゃんが笑顔でグラウンドの中へ入り込んでくる

おいおい、真緒ちゃん

 オレは慌てて、真緒ちゃんを捕まえに行く

よしだくん、よしだくん、よしだくん、よしだくん、よしだくん、よしだくん、よしだくん、よしだくん、よしだくん、よしだくん、よしだくん、よしだくん

 真緒ちゃんはキャッキャ騒ぎながら、オレにしがみついてくる  オレのことを、ここではパパと呼ばないように渚にキツく言われているんだろう  でも大丈夫か

こんにちわー、あたしは吉田くんの親戚の真緒でぇすっ

 真緒ちゃんが、女子部員たちに笑顔で挨拶する

ごめんなさい娘が

 渚も、グラウンドに降りて来た  ああ渚の後ろにルナが居る  ルナが巫女の力で真緒ちゃんが変なことを言い出さないように、食い止めてくれているんだ

このグラウンドも、懐かしいわあたしも、昔、ここの高校に通っていたのよ

 渚も克子姉と同じで、高1の春に白坂創介に誘拐された

ごめんなさい、学園祭の時間に間に合うように来たかったんだけれど急なお客様がいらしたので遅くなってしまったのよ

いつもうちの子たちが、お世話になっています隣町でシュヴァルツ・ヴァルトっていうお花屋さんを経営しています片貝渚です

片貝真緒です

 真緒ちゃんは、渚と一緒にもう一度挨拶した

あ、知ってるすごい大きなお花屋さん

ああシュヴァルツ・ヴァルトあたしもお花を買ったことがあります

 渚の花屋は、この辺りではかなり有名な店だ

もう安寿さん、何してるんですか

 ルナが、黒瀬安寿のところへ行く

ごめんなさい、あの子もうちの親戚なんです今、中学3年生で来年、この高校を受けることになっているんで、今日は下見に来たんですけれど良信くんと恵美ちゃんが居たから、嬉しくなって一緒に走ってしまったのよね

 渚が、そんな無茶な説明をするが

まったく、困ったお姉さんですね

 ルナが巫女の力を放出して、陸上部の人たちを納得させる

そ、そうかいそういうことなら仕方ないね

 竹芝さんさえも受け入れてしまった

さあ、行きましょうフォークダンス、楽しみだわ

 渚は、優しく微笑む

ホントは後夜祭は在校生だけって聞きましたけれどあたしは元・生徒ですし、この子たちの親類ですから見せていただくのはいいですよね

 渚の後ろから、ルナがみんなの心を支配する

う、良いんじゃないのかあたしは問題ないと思うよ

 竹芝キャプテンのお墨付きが出た

ありがとうございますじゃあ、行きましょう良信くん、メグちゃんそれと

 渚は黒瀬安寿の名前を覚えていない

ああ、そうねさあ行きましょう

では失礼します、竹柴さん陸上部の皆さんもメグ、行くよ

う、うんお先に失礼します

 オレたちは、竹芝さんたちに頭を下げる

あ、そうだったキャプテン、あたしたちも行きます

お疲れ様でした、失礼しまーす

 ダンスへ参加する他の部員たちも、慌ててそれぞれの恋人のところへ向かう

ああ、気を付けてな今日の反省会は、明後日やるじゃあ、解散

 竹芝さんは、狐につままれたような顔で部員たちに、そう告げた

今日はちょっと事情があって秋葉原で時間を潰さないといけなかったのですが

5年前によく通った巡回ルートを廻ったらとてもツライ

昔と違って見たいものも欲しいものも、全て、違ってしまっていて

なくなってしまった店も、大幅に縮小してしまった店も多いですし

それと外人さんが多いですね

あと中古グッズの店に、まだけいおんやまどかのコーナーは残っているんですけれど

ハルヒは完全に忘れ去られているうーむ