し、白坂雪乃
上級生の女たちは、雪乃の姿を見てビビッている
そうよ、白坂雪乃よくっだらないあんたたちのこと、テレビで話してあげてもいいのよあなたたちの名前と学校名も、一緒に電波に乗せて公表していいのよあたしの番組は毎回、生放送だしあたしが何を喋ろうと、全部、日本全国に放送されちゃうからねっ放送法もBPOも無関係なのは、テレビの世界じゃあたし1人なんですからねっ
雪乃が、謎の力に護られていることは雪乃の番組を観れば、誰にでも判る
何がクサピーよ自分の恋人でも無い男が、他の女に手を伸ばしたからってギャーギャー喚くのはみっともないわよっばーか、ばーか、ばーか
あのあたし、マサカリ先輩のこと、何とも思ってませんしむしろ、ああいう男の人は、大っ嫌いですから
自分の口からそう言う
あたしは今、ヨシくんと真剣にお付き合いしています他の男の人に惹かれることなんて絶対にありませんからっ今のあたしは、こうやってヨシくんを抱き締めるのに精一杯なんですっ
だってさ山峰のことは見ての通りだよこの子は、自分の亭主にベッタリなんだからマサカリなんかに色目を使うわけが無いんだよ
竹芝キャプテンが、改めてそう言う
もういいや、あんたたちさっさと行きな二度と山峰に絡むな変な噂も流すんじゃないよいいね
返事はっ
マサカリのファンの上級生は、渋々だけど約束してくれた
メグちょっと、マサカリって人に会って来るよ
メグの眼を見てそう言う
このままじゃおさまりが付かないから
できるだけ早く手を打たないとおかしな噂を流されるかもしれない
今すぐ、直接オレが抗議してくるから
あたしも行くわ
いや、メグはここに居てくれこれは男同士のことだから
みんなが見ている場所で、オレの女に手を出して来たんだからオレが片を付けないといけないんだよ
メグの男として
マサカリ・クサオって勢いでつけた名前なのですが
そうか、ゴリポンくんのキャラに居たのか
ゴリポンくんなんて忘れてました
1286.ネガティブ潰し / MG
・白坂雪乃/16歳主人公にレイプされて現在、妊娠中登山ロープ並みに神経が太いあんた、このバカ
・竹柴百合香/18歳女子陸上部キャプテン陸上を武道だと考えている
こんなこと、とっととカタをつけてしまおうオレが行ってくるから
放っておけば、3年のマサカリってヤツはどんどんメグに告白したことを周りのやつらに言い広めるだろう 中間同士では笑い話にして自分たちのバンドのファンの女の子たちをけしかけて、今みたいにまた嫌がらせに来させる 今、逃げてった上級生たちだって、自分たちの教室に戻ったらオレたちのことを好き勝手に話すはずだ そうして、メグやオレたちの悪い噂が広がる これは急いで処理しないといけないことなんだ
向こうはまさか、始業前にオレが抗議しに来るとは思ってないはずだ一気に話を付けてくるから
でもよ、吉田向こうは3年生だぞ3年の教室に押し掛けてくなんての怖くないのか
うん3年生の教室、怖いよね
大丈夫、吉田くん
メグの女友達たちが、心配そうにオレを見る オレたちはまだ1年生で運動部の子は、普段から上級生にシゴかれているから、余計にそう思うんだろう
あたしが付いてってやるよあたしもマサカリには文句を言ってやりたいからさ
竹芝キャプテンが、そう言ってくれたが
いえ、それじゃあ話が大きくなりますヤツラの思うツボです
オレは、即座に判断する
向こうは愉快犯なんですからこの話がデカくなった方が嬉しいんですよ竹芝先輩は女子陸上部を背負っているんですから女子陸上部対ヤツラのバンドみたいな構図にされて、自分たちが竹芝さんに不当な圧力を掛けられたみたいな話にすり替えますよ
大きな騒ぎになれば、それでいいんだ 状況を面白がっているだけの下らない男なんだ オレは、さっき監視カメラの映像で見たマサカリ・クサオのニヤケ顔を思い出す わざわざ婚約者が居ることを全校生徒が知っているメグにみんなが見ている場所で告白した時に ヤツはいや、ヤツの周りに居た仲間たちも下品な笑みを浮かべていた あれは、人を馬鹿にした眼だ
とにかく面白おかしい話にして、自分たちが楽しむことしか考えていないんですよ
仲間内の罰ゲームで、メグに告白するっていうのも、下らない遊びですけどヤツラにとっては、その遊びの火が拡がって、大きく炎上するのも遊びの延長なんですよ
ソウヨ愉快犯をマトモに相手しちゃダメネ
イーディが、携帯電話を取り出して言う
Darling、アタシも行くけど隠れているネアタシが乱入するのも向こうにとっては、面白いイベントになっちゃうからネ
ああ、そうしてくれ女子格闘技の大会でクラス優勝したイーディが前に出ると暴力的に脅されたとか、言い出すだろうから
OK、アタシの方で1つ仕込んでおくネDarling、悪いけれど1人でフォーワードを頑張ってネ
おう任しておけ
愛と雪乃はメグに付いててくれメグ、またさっきみたいな上級生が来たら、お前の毒舌で追い返せ
あんたに言われなくても、そうするわよっ
雪乃は、胸を張ってオレに答える
恵美さん愛と、ここで待ってようね
愛にそう言われて、メグはオレを見る
オレを信じろオレはメグの亭主だぞっ
オレはクラスのみんなの前で、断言した
あんた何か、強くなったね
竹芝先輩がオレを見て、言う
強くもなります一家の主ですからっじゃ、行ってくるイーディ
先に行っててネ電話が済んだら、追い掛けるヨ
イーディは、どこに電話しているんだ 図書館の地下で監視している寧にマサカリたちに見つからないように、隠れるポイントを尋ねているのかな
始業時間が近いよ行くんなら、早くしな
竹芝先輩が、オレに言う
はい行きますっ
Darling、3年1組ヨッ
イーディが、廊下を走り出したオレの背中に叫んだ 3年生の教室は、1階上の奥だ オレは、階段を駆け上がる 3年1組の教室の入り口にダンっと到着するッ
マサカリ・クサオって人、居るかっ
3年生のフロア全体に響くような大きな声でオレは叫んだ 始業前で、ペチャクチャ喋っていた3年生たちが一斉にオレに振り向く