あ、お父さんからメールが来てる
ライン晴子さんも自分の携帯のメールをチェックしていた
お父さんわたしの試合テレビで観たんだ
晴子さんはお父さんとの関係が上手くいってない それで家を出て、ルドルフ聖子さんのジムに住み込んでいる
何て書いてあるネ
イーディが、晴子さんに尋ねる
ハレンチな格好で、下らない試合をするなって
暗い顔で、うつむく晴子さん
判ってないノネ
今日の晴子さんは階級が1つ上の工藤遙花と互角の闘いをした 見る眼のある人なら、晴子さんがどんなに頑張っていたか判るはずだ
お父さんはわたしのすることは何一つ認めてくれないから
寂しそうに、晴子さんは言う
セイコさっきの話ダケレド
晴子さんの師匠のルドルフ聖子さんに、声を掛ける ルドルフさんは、指で器用に携帯を操作しながら
ええ、判っているわ晴子、あなた、来週からここの高校に通いなさい
晴子さんを見ずにそう言った
聖子さん
わたくしも、晴子が学校に通っていないことは気になっていたのよ格闘家として生きていくとしても、高校ぐらいは出ておいた方がいいわマルゴさんとイーディさんが、ここの高校の理事に、晴子が編入できるように話をして下さるって言っているし
何なら、アタシの家から高校に通ってもイイヨ
イーディが、晴子さんに微笑む
わたしも住まわせてもらっている食事は美味しいし、トレーニングをするには良い環境が揃っている女の子たちも可愛い
グレース・マリンカさんがそう言う
でも、わたしは聖子さんの弟子ですから
晴子さんは、そう言うが
わたくしも、マルゴさんやイーディさんの家に住み込みたいわよグレース・マリンカさんが、この短期間であれだけ強くなったんですから
ルドルフ聖子さんは、苦笑する
うん、あたしもそれは感じたよ
うちも脅威に感じてますわ
ミミさんとポロンさんも、イーディと一緒にトレーニングしていたグレースさんが、見違えるほどに強くなったことを驚いていた
わたくしは自分のジムがありますからグレースさんみたいに住み込むのは無理ですけれど、トレーニングには参加させてもらいますわ
あたしも毎日は無理だけれど、通わせてもらうよっ
うちもアメリカでは、今日みたいなみっともない試合はしたくないどすから
美魔女リーグの3人もお屋敷にトレーニングに来るのか
アメリカに行く前に、みんなで合宿しようか遙花さんや剣道マリアちゃんたちがトレーニングしている施設で
工藤遙花たちが最近稽古しているのは香月セキュリティ・サービスの旧・研修ビルだ あそこなら道場もあるし合宿には適している
良いカナDarling
香月セキュリティ・サービスの今のオーナーはオレだから あのビルの使用も、オレの許可が要る
ああ、良いと思うよ翔姉ちゃんには、オレから話すよ
頼むネDarling
嬉しそうにイーディは笑う
それなら、毎朝あたしが車で、イーディと晴子さんをこの学校まで送ってあげるよ
よろしくお願いしますわ、マルゴさん晴子も良いわね
ルドルフ聖子さんが、マルゴさんに軽く頭を下げ弟子を見る
ハルコはこの学校、ドウ思うカモシ、ハルコが嫌ジャナイのならアタシたちと一緒にココで勉強しようネ
イーディも笑顔でそう言う
そうだよ、晴子ちゃんもおいでよっ
寧も、ライン晴子さんを誘う
うむこの高校は楽しいぞわたくしもいる
みんなも、晴子ちゃんがうちの高校の生徒になったら嬉しいよねっ
寧の声に、他の生徒たちも
お、オレは大歓迎です
あたしも来てくれたら、嬉しいです
さっきの試合を観てファンになりましたどうぞ、オレたちの高校に来て下さい
口々に晴子さんを歓迎する 晴子さんは
判りました皆さん、よろしくお願いします
礼儀正しく、みんなに頭を下げる 学生食堂に大きな歓声が起きた
いいなあ寧さんやミタマさんと一緒の学校に通えるなんてわたしも、できることならここの高校に編入したいですよぉ
アイドルのサイトー・ユーキさんがそんなことを言うと
そう、ならユーキちゃんも来ればっ
平然と寧が言う
ええ、そんな簡単に
驚く、サイトーさん
ユーキちゃんは、今はどこの高校に通っているのさっ
モリコシ学院の芸能コースですっデススター・プロの子は、みんなそこに通うことになっていますから
済みません、会社の方でモリコシ学院と提携していますので
寧の問いに、サイトーさんと藤森マネージャーが答える
ああ、そういうルールなんだっ
ええ、ですから寧さんのお話は大変嬉しいんですけれど、わたしは無理です残念ですけれど
サイトーさんは、寧にそう言う
ま、ルールじゃしょうがないよねっもっとも、そんなルールいつまで続くか判らないけれどさっ
寧はオレを見て、微笑む
では今日は、ありがとうございましたまた、何かお仕事がございましたら、どうぞ、よろしくお願い致します
サイトー・ユーキさんと藤森マネージャーが別れの挨拶をする
ちょっと待って駅まで、あたしの車で送りますからルドルフさんやポロンさんたちも乗って下さい
マルゴさんはみんなに言う
すぐ裏の駐車場に置いてありますから今、ここへ持って来ます
いいわよ、マルゴちゃんすぐそこなら、みんなで歩いて行くわよ
ミミさんたちが、席を立つ
じゃあハルコ、今日はお別れダケレドまたネ
イーディが、ライン晴子さんに微笑む
はい今日は、ありがとうございました
晴子さんは、もう一度イーディに頭を下げた マルゴさんを先頭にサイトー・ユーキさん、マネージャーの藤森さん、ポロンさん、モンキー・ミミさん、ルドルフ聖子さん、ライン晴子さんたちが学生食堂が出て行く
いけねサインしてもらうのを忘れてた
あたしも、もらっておこう
今の子も一応、アイドルだもんねっ
格闘技ファンの男子生徒たちや、ミーハーな女子生徒たちがワラワラと、出ていた人たちを追っ掛けて行く 学生食堂の中は一気に寂しくなる
はーい、次これ欲しい人っ
可奈センパイを中心に女子テニス部のまり子の残していった化粧品を分ける会だけは、まだ続いていた
パン工房へ戻ろうか
そう言えばマナやヨミやハイジたちが工房に残っていてくれているんだよな オーブンの掃除とかも、まだ残っているはずだし
うん、じゃあ行こうっ