そうだ、そうだ今のままじゃ、恵美が可哀相だ
オメーなんかより、マサカリの方がずーっといいっての
オメーは1人でまずいパンを作ってろよ
ホントワケがわからねーんだよ、オメーは1年生のくせに、婚約とかパンの特別コースとかが急にできてよオメーらだけが、学食でパンを作って売り出してよいい気になってんじゃねーぞコラァ
ああやっと判った こいつらはオレが目障りなんだ 確かに、パン技能コースが夏休み明けに突然できて オレと愛しか、パンのコースの生徒は居ないのに オレたちのためだけに、立派なパン工房が学食の脇に建てられたし
酷いこと言わないでよパン屋くん、頑張ってるじゃないのっ
メガネの3年女子が、そう言ってくれた
何が頑張ってるだよっ他のやつが授業を受けてる間に、パンを作ってただ学食で売ってるだけじゃないかっ
そうだよしかも、いつの間にかお前らにチヤホヤされるようになってよ
高校1年生の作ったパンが美味いわけねーだろっバカ舌っ
こいつらが、メグをターゲットにしたのは オレが目障りだからなんだ つまり、全ての起点はオレ 大きな力を持つ者はそれだけで警戒される オレを中心にパンコースができたり、パン工房が建てられたり オレたちのパンが、少しずつ学校の生徒たちに受け入れられていっているということ その全てがこいつらにとっては気持ち悪くて、納得できないことなんだ だから、オレを何としても貶めたいと思っている そのために、メグを利用した
高1で婚約とかさらに、将来の仕事はパン屋だって、もう決めちまってているとかさ、ワケ判んねーよすっげぇ、気持ち悪い
だから、心優しいマサカリはよー気持ち悪ぃオメーから、恵美を救い出そうとしているんだよ泣けるじゃねぇか
婚約なんてのはいつだって破棄できるんだからよ自由恋愛だろ、自由恋愛婚約者のいる女は、新しい恋愛をしちゃいけないなんて誰が決めた
そんな法律はねーんだよっマサカリが恵美を口説くのは、マサカリの自由だし恵美にだって口説かれる自由があるんだよっ
しかし、こいつら人の女を気軽に呼び捨てにしやがって いや、それだってオレを口惜しがらせるためなんだろうけれど オレが怒ったり、口惜しがったりする表情を眺めて楽しもうっていうことなんだろうな ホントに5人とも、ゲスとしか言いようが無い
ま、そういうことだからよこれからも、恵美のことは口説きに行くからオメーから救い出してやんねーといけねぇからな
マサカリ、早速、昼休みに学食行こうぜそんで、パン屋の店先から恵美を引っ張り出そうぜ
オレたちは恵美のためを思ってやるんだからよまさか、営業妨害なんて言い出さねぇよな
オメーのパン屋なんてよ結局、お店屋さんごっこなんだからよ別に、やめちまったって構わねえんだよ
そうだ、そうだ恵美のためによ、あのパン屋はオレたちが潰してやろうぜ
そういや、こいつの作ってるパンて何か有害物質が入ってるんじゃなかったっけ
そうそう、毒が入ってんだよなそのことも、オレたちが店先で学校のやつらにアナウンスしてやるからよっ
こいつらブン殴るぐらいじゃ、ダメだろうな どこまでもオレとメグに粘着して嫌がらせをするつもりなんだろうから
とりあえずあんたたち、もう来なくていいや
来なくていいってオメーのパン屋にかよっ
何だテメーパン屋の分際で、客を選ぶつもりかよ
おーい、聞いたかぁこのパン屋は、客を選り好みするぞー
商売人の風上にもおけねーな
やっぱ、潰そうぜあのパン屋今の発言も周りに広めるべきだ
ホント、オメーパン屋としても才能ネーけれど、人間としても最低だよな
こいつらは、オレの心を削ろうと煽ってくる だが、オレの心はそんなことで折れたりはしない
オレのパン屋じゃないよあんたたちは、二度と学校に来なくていいからそして、オレとメグの前に二度と現れるな
何だ、このパン屋オレたちを脅しているつもりらしいぞ
学校に訴えようぜ、こんなアブナイのにパンとか売らせるなってさ
警察の方がいいんじゃね脅迫されたって訴えてやろうぜ
そうだよなホントに、いい気になりやがってよ
テメーが世界の中心とか思ってんだろこのコゾー
きっちり、オレたちが教育してやんねーとダメかもしれねーよな
マサカリ・クサオとMGファイブたちはオレを取り囲もうとする
ちょっとあんたたち、止めなさいよ
さっきのメガネの3年女子が、慌てて叫ぶが
うるせぇ、黙ってろバカ舌
こいつが生意気なのが悪いんだよっ
1年生を躾けるのは3年の義務なんだよっ
オレとの距離を縮めてくる オレ1人じゃ5人とは闘えない イーディは、もうオレの近くに隠れているはずだけど この場を暴力で解決してもオレたちの評判に傷が付く オレが逡巡していると
パラッパラッパー
突然全校放送で、教室のスピーカーからファンファーレが鳴った え、始業のベルでなくファンファーレ そして、教室のテレビ画面が突然、点灯する 画面の中に現れたのは
あれ安城ミタマじゃねーか
そう白い学帽に、白い短ラン学生服スタイルのミタマだった
MGファイブの残り4人の名前を決めないと
1287.ネガティブ潰し / MONSTER
・安城ミタマ/18歳主人公の性奴隷元・ありすの警護役主様
諸君この度、この学校に通うことになった安城ミタマだ
テレビモニターの中のミタマが、全校生徒に宣言する
え、安城ミタマが転校して来たのか
安城ミタマって、高3だって聞いてるけど
高3の秋なんて微妙な時期に
ていうか何でうちの学校に
だって、ここには白坂雪乃も居るじゃないか
3年1組の教室は、ミタマの話題で騒然となる
編入と同時にわたくしは、この学校の武装風紀委員会・ゲシュタルト1室長および懲罰執行員を任されることになった
え、誰に
ていうか、武装風紀委員会って何
懲罰執行員って
もうワケが判らん しかし、ミタマの白学帽に白の短ラン姿が武装風紀委員会のイメージに合っているから 最初っから、ミタマにそういう役職をさせるつもりで、この衣装を選んだんだろう 御名穂姉さんか克子姉あるいは寧あたりのアイデアか モニター画面の中のミタマは
早速、わたくしのところへ最初のタレコミが来ている
と1枚のハガキを取り出し、書かれている文面を読む
こんにちは、ミタマさんはい、こんにちはボクは、この学校の2年生で、匿名希望でお願いしますうむ、了解したところで、ミタマさんボク、今朝、学校の中でトンデモないものを見てしまったんです