オレがクリトに語る言葉をアーニャが訳す
クリトだけでなく他の子たちも聞いてくれ
オレは他の少女暗殺者たちを見る 一人一人の顔と目を順番に見て、彼女たちがオレの言葉を聞いていることを確認する
オレは今現在、お前たちの持っている能力については興味が無い今見たように、クリトよりもヴァイオリンの上手い子がいる同じ様に、お前たちの身体能力、戦闘力だってイーディやミタマや他の警護役の子たちの方が上だ
朝のトレーニングに来た子たちはそれを実感したはずだ
お前たちは、普通の娘たちと比べて美しいがここにはお前たちよりも、美しい女は幾らでもいる
オレたちの家族は、美少女・美女ばかりなんだから
だから、オレは今のお前たちが持っているものについては何も評価しない
むしろ日本語が通じないとかキレたら、手加減無しに相手を殺すことしかしないだろうから常に監視しないといけないとか オレにとって今の少女暗殺者たちは、マイナスな面の方が大きい
だが、それは今のお前たちが無価値だということではないオレは、お前たちの価値を理解しているだから、キョーコさんからお前たち13人を引き取った
東南アジアから来た少女たちは、ただジッとオレを見ている アーニャが通訳した言葉を聞いている
お前たちの能力が他の家族に届かないとしてもお前たちが、お前たちとして家族のためにやれることはあるまずは、何をしたら家族に受け入れられるかを考えろそれは、警護の手伝いなんていう上等なことではないかもしれない料理の手伝いとか、掃除や洗濯の手伝いそんなことはバカらしいと思うかもしれないが今はまず、自分ができることから始めろ
ただ勝手にやるな何をするにしてもまずはオレに相談しろ今後、相談無しで勝手な真似をした者はクリトみたいに、みんなの前で尻を叩く2度やった者は、ここから追放する家族の名誉を汚すようなことをしたのなら、ブッ殺す絶対に忘れるな
クリトがお客さんのヴァイオリンを勝手に持ち出そうとしたような不祥事は2度と起こしてはならない
お前たちが何かになりたいのなら少しでも向上したいと思うのなら、まずオレに相談しろ警護人になりたいのなら、オレが誰の下に付いて学ぶかを決めてやる格闘家になりたいのなら、オレがマルゴさんやイーディに頼んでやる料理人になりたいのなら、オレが克子姉や素子に頼んでやる将来経営者になりたいのなら、オレが勉強する方法を探してやる遠慮するなどれだけ面倒をかけても構わないオレが、お前たちの主人なんだどんなことでも、まずはオレに言えいいなっ
アーニャが通訳する13人の少女たちは、黙ったままお互いの顔を見合う 特にリーダー格である、ドリィ・ルゥの顔を
判ったのなら、返事をしろっ
オレの気合いの入った命令をアーニャが訳すと
Oui
ドリィが応えた 妹のアナも そのまま他の少女暗殺者たちも口々にOuiとオレに返事する
みんな判ったそうよ
アーニャが笑顔で、そう言うが
クリトがまだだ
オレはクリトを見る
クリトお前もちゃんと理解したのか
オレとクリトの視線が合う 小さい声でクリトも返事した
よしもう泣いていいぞ、クリト
ウッ、ウウウウウワァァァァァ
クリトはまた、大きな声を上げて泣き出した
お前は本当に手が掛かる子だな
オレは泣いているクリトに近付きしゃがむ
14歳のペルシャ系のビビリな美少女を抱き締めた
クリトの身体が、驚きで硬直するが
オレはお前の主人だ泣いている時は抱き締めてやる
抱き締めたまま、優しく背中を擦ってやるうちにクリトの力が抜けていく
ウウ、ウウウウ
そのままクリトはオレの胸に顔を埋めて、泣いた ************
そろそろ代わるわ
2、3分ほど泣いてるクリトを抱き締めてやったらアーニャが笑って、オレにそう言った
いい加減にしないと、他の子がクリトに嫉妬するわ
ああ他の少女暗殺者が、オレを見ている 特にアンネ・ロゼとオソソが
精神的にも大分落ち着いてきましたもう大丈夫です
月子がクリトの精神状態をチェックしてくれた ならいいだろう
アーニャ、頼む
はい、頼まれたわ
クリトは、心配そうにオレを見上げるがオレは笑って、アーニャの方に行けと手で支持する
こっちに来いよ
アンネ・ロゼとオソソを手で招いた 二人は慌ててドリル槍を置いて、やって来る 心配そうにオレを見るアンネ・ロゼとオソソ クリトが美樹さんのヴァイオリンを勝手に持ち出そうとしたことに対して、この二人がドリル槍でクリトを殺そうと過剰反応したというのは つまり、この子たちも不安なんだ ほんのちょっとしたことでも、オレを怒らせたらここから追い出されるかもしれないと恐れている
ちょっと抱きつかせろ
オレはまず、アンネ・ロゼに抱きつく ドイツ系とトルコ系のハーフの16歳の少女の抱き心地はなかなか肉感的だ 男に抱かれるのは始めてなんだろう最初は、緊張していたが 褐色の髪を撫でているうちに大人しくなった
よし次はオソソだ
今度は14歳の黒人少女を抱き締める 細くて締まった肢体黒い肌は、ハチミツのような良い匂いがする 乳白色ブロンドの縮れ毛の髪を撫でていたらオソソも、オレに抱かれることに馴れていった オソソから、身体を離す
何か、お言葉は通訳致しますわ
アーニャがクリトの世話をしているから瑠璃子が、オレの側に来てくれた
いやもう何も話すことはないよ
この子たちにはオレが怒っていないということと 彼女たちを無視したりしないということを示すだけで充分だ 言葉はいらない オレの前に次々と少女暗殺者たちが集まって来た みんな言葉による宣誓の後はスキンシップでの実感が要る 言葉だけではダメなんだ身体で感じないと
瑠璃子順番に抱き締めてやるから、行儀良く並べって伝えてくれ
オレは残りの10人の少女暗殺者たちも、同じだけ抱き締めてやった *******
はーい、アイスクリームだよっ
全員を抱き締めたところで寧が台所から、皿に盛ったアイスクリームを持って来る もちろん、この場に居る全員分 桜子やシエさんやくるみたちも手伝ってみんなにアイスの皿を配っていく 騒ぎの後は甘い物さすが、家族のお姉さんは判っているな ミナホ姉さんが、オレと一緒に寧をお屋敷に戻した理由が判った こういう時は、寧の明るい華やかさが救いになる