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だからこそオレたちの子供は、親に愛され、祝福されて生まれて来なけりゃいけないんだオレたちが、オレたちみたいな子供を生んじゃいけないんだ絶対に

 現実が理想と違ったオレたちだからこそ理想を実現するために、努力しなくてはいけないんだ

昨年の8月に母が急逝して

遺産相続や母の会社の受け継ぎや母の主宰していたNPO法人の処分とか山ほど仕事がありました

しかし、色々なやらなければならないことことをやる度に

母がいかに、私たち家族を大事にしていなかったかが判って悲しくなりました

1417.次のミッション/接点

 オレの声に、ビクッと身体を震わせるドリィとアナの姉妹  他の少女暗殺者たちも、驚いてアイスクリームを食べる手を止めてオレたちの方を見ている

きちんと子供を愛して、育てる覚悟ができない限りお前たちが妊娠することは許さないいいな

 オレをそう言って会話を打ち切った  ドリィとアナには、この件について少し冷静になって考える時間が必要だろう  他の13人の少女たちも  アーニャに戻るように言われて、ドリィ&アナはいそいそと元の席に帰って行く  オレは松下姉妹と五十嵐イズミが、びっくりした眼でオレを見ていることに気付いて  うんとどう説明しようか  16歳と14歳の普通の女の子たちにとっては、眼の前で、言葉も通じない外国の姉妹と妊娠したいとか妊娠するのは許さないなんて会話は、ただただ困惑するだけだよな

まこういう世界なのよ、ここはさ

 オレの代わりに、まり子が笑ってそう言ってくれた

どういうわけだかこの公が、まだ16歳だっていうのに、ここに居る女の子たち全員の人生をいえ、ここに居る子だけじゃないのよ、もっともっとたくさんの女の子たちの人生を、一人で背負い込むことになっちゃってるのよ

 今はオレの高校に行っていた子たちは、まだ帰宅していない  他にも、姿の見えない子が何人もいる  まだお屋敷に帰っていないのか、あるいは他の部屋で何か別の仕事をしているのか

わたくしもそうよ公に自分の人生を預けているわ

 まり子が笑顔で松下さんたちに言う

エリカと茉莉花お姉様も、そうですわ

 エリカの言葉に、茉莉花も笑顔でうなづく

だから、後2人ぐらい増えたって全然、ヨッちゃんは困らないんだよねーっ

 寧がそう言いながら、オレたちのテーブルにやって来た

何なら、そっちの子も受け入れちゃううしししっ

 五十嵐イズミを見て、笑う寧

そろそろ出掛ける支度をしなさいってさっ先生が

 ミナホ姉さんからの伝言か  いつもみたいに、壁のスピーカーとの会話だと松下さんたちが、不審に思うだろうから、寧にメッセージを伝えさせたのか  今夜はこの後ミナホ姉さんが持って居る駅前のホテルで、松下姉妹のお祖父さんと対決しなくてはいけない  松下さんたちが音楽を続けられるようにするために  状況によっては、巫女の力を使って、松下さんたちのお祖父さんの意志を曲げることさえ、やることになる

そうだねこの格好じゃマズイよね

 オレは、学生服のままだし  今日は1日、パン工房で働いたから汗もかいてる  さっきのセックス大会の後、シャワーも浴びていないし  1代で大きなドラッグストアのチェーンを築いた老経営者と対面するには、それなりの格好が必要だろう

着替えは、お風呂場に用意してあるってさっ

判ったささっと汗を洗い流して、着替えて来るよ

 オレは、残ったアイスを食べきって席を立つ

その間に松下さんたちは、軽食を食べててだって今、ルリちゃんたちが作ってるよっうちのゴハンは、今日はもう少し後になるから出掛ける人たちは間に合わないんだってさっ

 家族全体の夕食は学校に居る子たちが帰宅してから、みんなで食べる予定だったんだろう  これから出掛けるオレたちは、みんなと一緒に食べる時間がない  松下さんのお祖父さんとは、会う時間を約束している

あの、わたしは

わたしもその

 だが、松下姉妹は

緊張してるから、食事なんて喉を通らないっそんなことないでしょっアイスは食べているんだからっ

とにかくお腹に何か食べ物を入れておいた方がいいよっ元気が出るから食べやすくて、消化の良いものを作ってくれてるみたいだから、心配しないでっ

そうよ食事はして行った方がいいわ

 まり子も、フォローしてくれた

わたし、お手伝いしてきます

 エリカが、席を立つ

ちゃんとイズミさんの分も作ってもらえるように、お願いしてきますから

 今の状況では五十嵐イズミは、招かれていない客だ  茉莉花が、オレに相談に乗ってくれと言って来たのは松下姉妹のことだけだ  勝手に付いて来た五十嵐イズミは、本来歓迎してやるべきではない  でも、五十嵐イズミに冷たくすると、松下さんたちが不安になってしまうだろうからとりあえず、アイスや軽食ぐらいは与えてやるしかない

ヨッちゃん、お風呂場に行く前にさっ月子ちゃんが、話があるってさっ

 ああ、みんなから少し離れた食堂の入り口のところでオレを待っている  巫女の力を持つ月子には、この後、駅前ホテルにオレたちと一緒に行ってもらおうと思っているから

何か打ち合わせしたいことでも、あるのだろうか

判った、ありがとうでは、ちょっと失礼します

 オレは松下姉妹に声を掛けてテーブルを離れ、月子の方へ向かう

話は何

今夜はルナに行かせますわたくしは、ここに残ります

いや、それはマズイよ交渉の結果次第で、相手に巫女の力を使わなくちゃいけなくなるそういうことになったら

 力が一番安定している月子でないと  人の心や記憶を操作いるのは、微妙な加減が必要だ  そういう細かなことは、ルナやヨミではまだ難しいと思う  操作する相手の心に引っ張られて自分の心を壊してしまう危険がある

公様のご心配になられるようなことは、起きませんわ

 月子は、オレの心を読んで言う

松下様たちご姉妹のお心を読みました姉妹と祖父の問題は、公様がお考えになられておられる様な深刻なものではありません

 お父さんが病死してしまった松下姉妹は、祖父によって音楽の勉強を止めされられる危機にある  真樹さんは、茉莉花と同じ音楽科の高校を退学して普通の高校へ行けと言われているし  美樹さんが、お父さんに買って貰ったヴァイオリンを売却すると脅されている

それでも、家族内での些細な問題です

きちんと話し合えば解決することですわ

公様は特殊な環境で生きてこられたから、親族の情愛というものを信じられないのだと思います

 オレは父も母も、親族という人間たちは一切信じていない  あの人たちから、情愛なんてものを受けた記憶は無い