瑠璃子に続けて、ミナホ姉さんがそう言った
ほらみんな、松下さんの才能を認めているのよ松下さんなら、とっても素晴らしいピアニストになれるはずだってわたしとは違う松下さんは、本物の才能の持ち主なんだから
茉莉花が、そう言うが
だけどわたしはそんなことを言われても、わたしは自信がないわ
うつむく真樹さん
わたし個人の夢をよその人に支援してもらうのは怖いです
だからよその人じゃなくて、家族になって欲しいの
茉莉花が真樹さんに微笑む
そうわたしたちの家族に
松下さんたちも、家族に入ればいいのよわたしは、そうした方が良いと思ったから公くんにお願いしたのわたしたちが望んでいるのは、それなのよ代償なんていらないから松下さんたちに家族になって欲しいのよ
真樹さんも、妹の美樹さんも茉莉花の言葉の意味が理解できないようだ
さっきまで居たお屋敷に可愛い女の子たちや、綺麗なお姉さんたちがいっぱいいたでしょあの人たちは、みんなわたしの家族なの
茉莉花は一生懸命話す あの大人しくて物静かな性格の茉莉花が
あのお屋敷にいたたくさんの女の子たちが
ここのホテルの来る前、数時間、松下姉妹と五十嵐イズミにお屋敷で待機していた
みんな良い子よ良い人たちよまだ家に馴れてなくて美樹さんに、迷惑を掛けた子もいたけれど
茉莉花の言う通りクリトが、美樹さんのヴァイオリンを勝手に持ち出そうとして事件を起こした
でも家族なの家族になろうとしている人たちの集まりなのだから、あの子のことも公くんがきちんと叱ってあげたわ
オレはクリトの生尻を叩いたクリトが泣くまで
今のわたしもあの家族の一員なの家族に入れてもらったのわたしの妹と一緒に
茉莉花は真樹さんに言う 松下姉妹は、お屋敷で茉莉花の実妹のエリカにも、すでに会っている
少し前にお話した通りわたしは、子供の頃からお母さんと二人だけで生活してきたけれどでも、妹がいたのわたしがずっと知らなかった、わたしの妹それがエリカつい最近まで、エリカもわたしの存在を知らなかったんだけれどだけど、わたしの本当の妹なの
茉莉花とエリカは同じ父母の子だ しかし、エリカは本当の父親の息子の子として、育てられた
最初に会った時は、やっぱり怖かったわ妹だけれど全然違う生活をしてきた子だしちゃんと向き合うことが、できないかもしれないって思ったエリカに嫌われちゃうかもしれないって、思ったわたしには、お姉さんにはなれないかもしれないって怖かったでも
茉莉花は微笑む
そういう心配は全て、公くんが解決してくれたのわたしもエリカも、公くんの家族にしてくれたからだから、わたし、今はちゃんとお姉さんになれてるエリカが好き可愛い妹なの
茉莉花とエリカは、一緒にオレとセックスすることで一緒に居なかった年月を消してしまった 今は毎週末ほぼ必ず3人でセックスしている 年下の松下美樹さんが不意に口を開く
あちらのお屋敷に居た時に、皆さんがわたしと姉にとっても優しくした下さったのはわたしたちを家族に迎え入れたいと思って下さってたからですか
アニエスたちは、松下姉妹を茉莉花が家族にしたがっている子だと知っていたから松下姉妹を一生懸命に歓待してくれていたと聞いている
それで五十嵐さんに、とっても冷たくしていたのもそういうことですか
美樹さんは、五十嵐イズミを見る 松下姉妹に無理矢理付いて来た五十嵐イズミ 今のところは、彼女を家族にする予定は無い
うん、まあそういうことよ
みんなを代表してまり子が答えた
公が悪いのよ公が、そっちの子には厳しいからお屋敷の子たちも、そうしたんでしょ
まり子の言うとおり オレは確かに、五十嵐イズミには、かなり厳しい態度で対している お屋敷の子たちは、オレの言動を校内の隠しカメラの映像で観ていたはずだから それで、アニエスたちは松下姉妹は大歓迎していたけれど五十嵐イズミには、冷たくしていたんだな 家族になるかもしれない人と外の人 アニエスたちは、外部の人間をはっきりと警戒している
ずっと怖かったんですどうして、皆さんが、真樹姉さんわたしにだけ優しくしてくれるのか、よく判らなくて
真樹さんは、そう言う オレたちの思惑を松下姉妹は理解していないから、気持ち悪く感じていたんだな
とにかくオレたちは、家族になった子は、全力で受け入れるしみんなで家族の夢の実現には全力で協力するそういう家族だ
では、皆さんの家族になるための条件は何なんですか
妹の美樹さんが、尋ねた
条件は3つだけよ
オレの代わりにまり子が、答える
一つ、一度家族になったら途中抜けはできないと考えて二つ、家族同士は仲良く年上のお姉様たちを敬愛し、妹たちには優しくすることそれから
まり子は、ニコッと微笑んでからオレを見る
三つ家族は全員、公の子供を産むこと自分が生んだ子も、他の家族が生んだ子供も分け隔てなく、みんなで仲良く育てること以上っ
松下美樹さんは驚いて
それって、恋愛と結婚の自由が無いってことですか
と、尋ねるが
恋愛はしているわみんな、公とそれに家族になることが、公と結婚するってこととほぼ同じ意味だしだから、友達をたくさん呼んで、ホテルの宴会場で盛大な披露宴を開くなんていうのはできないけれどウェディングドレス着て、パーティするのは家族の中でもできるわ
まり子は、笑う
やろうと思ったら、ホテルでウェディング・パーティだってできるさオレたちは、ホテルだって持っているんだし
今居るこのホテルはミナホ姉さんの所有物だし 香月家は、ホテルを幾つも持っている 5月にブッ壊した湾岸地区のホテルは今はみすずの物になっているし
披露宴なんてどうでもいいのよそんなの形だけのことだし
まり子がさらに言う
大事なのはわたくしたちは、公で充分満足しているってこと恋愛もセックスもセックスも、公が一方的にわたくしたちを求めるんじゃなくて、わたくしたちも抱き締めて欲しい時に公に抱いてもらっているわこれって正しくWIN-WINの関係なのよ
はい、わたくしもお兄様の赤ちゃんを産みますセックスのご奉仕もしていますお兄様とのセックスは、いつもとても楽しいですわ
瑠璃子も、笑顔で率直に言う
わたくしたち男の人なら誰でも良いってわけじゃないの公がいいの公とセックスしたいしいつかは公の赤ちゃんを生みたいそれは、わたくしたちの正直な気持ちでもあるの
まり子も優しく微笑む