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 と、美樹さんは答えるが  オレは見学者席でずっとオレたちの様子を見ている、黒瀬安寿に尋ねた  突然、意見を求められて黒瀬安寿は、驚いている

ああ、率直な意見が聞きたい

 黒瀬安寿は、客観的に物事を見ることができる子だ  まだ15歳だから14歳の美樹さんとも、年が近いし

それは松下美樹様がお付き合いなさっている方が、どんな方なのか判らないと何とも言えませんただ

 黒瀬安寿は、少し考えてからオレに答える

松下美樹様は、一流のヴァイオリニストになることを目指していらっしゃるんですよねそういう方ならどんな形でも、問題のある写真を持っている方が外にいらっしゃるのは、良くないことだと思います

わたくしも、そう思うわ公

 まり子が、黒瀬安寿の意見にうなずく

そうだな下着姿だろうとそういう写真は、すぐに回収した方が良いな

今すぐ、メールなんかで別れ話を切り出すのは良くないわね相手の男が逆上して、美樹さんの写真をバラまくかもしれないわ

彼はそういう人ではありません

 まり子の言葉に、美樹さんは強く抗議する

どういう人かは知らないけれどあなたが、本物のプロの音楽家になりたいのなら、そういう写真は何が何でも処分しておかなければならないということは判るわよね

 まり子は、強い口調で言い返した

そんなことも判らないような子ならあなたへの支援はできないわよそうよね、公!

 まり子と美樹さんにオレは

本気でやっていくつもりなら、まり子の言うとおりだと思うよそうだよな

オレは茉莉花と真樹を見る

プロの音楽家を目指しているのは、この2人も同じだ

彼女たちの意見が知りたい

公くんやまり子ちゃんの言う通りだわ美樹さんのしたことは、少し迂闊だったと思う

わたしも、そう思うわ美樹

 茉莉花と真樹は、厳しい表情で美樹さんに言う  うつむく美樹さん

わたしだって本当は嫌だったんですけれどでも、お付き合いするって約束しちゃったし約束したのに、全然会えてなかったしそれぐらいはしないと、彼に悪いかなって思ったから

でも、お付き合いしたばかりなのに裸の写真をくれって言うのは、相当、おかしな男だと思うわよ

そうでしょうかわたし、男の人とお付き合いするのは初めてだから、よく判りませんけれど

 反発する美樹さん

少なくても、わたくしは今まで、公に裸の写真を送ってくれなんて言われたことはないわよ

あなたたちは、もっと大変な写真をいっぱい撮ってるじゃないですか

 それは、確かに美樹さんの言う通りだ  わざわざメールで裸の写真を送って来なくてもまり子の恥ずかしい写真は幾らでも撮ってある

彼はわたしのこと、好きだって言ってくれたんですそれで生まれて初めて、お付き合いすることになった人だからできる限りのことは、してあげないといけないのかなってわたしは、思ったんです

 美樹さんが、強い口調でそう言うが

あー、それ良くないパターンですねぇマズいっス負の連鎖を引き起こしちゃうヤツです

 ずっと黙っていた木下さんがニターっと笑って、口を開く

わたしがフリーの警護人をやってた頃に知り合いに、やっぱり、そういうタイプの人がいたんですけれど

 木下さんがバンバルビー3をやってた頃の話か  まあフリーの警護人は、正直、かなり変わった人ばかりなんだけれど

その人は当時、30半ばぐらいの姐さんだったんですけれどその姐さんは悪い男の人にダマされてて、嘘吐かれて、お金とか盗られちゃったり、浮気とかバンバンされちゃったりしてまあ、他の人はみんなあの男とは早いとこ別れた方がいいって何度も忠告するんですけれど本人がダメだったんですよねー

 木下さんは、ハハハと笑う

何を言っても、姐さんったら自分のことを、好きだと言ってくれたのは、あの人だけとかあな人には、私しかいないのとか何があっても、あの人は最後にはわたしのところに戻って来るとか悪い男に引っ掛かっていることに酔っちゃってて、周りの人の言うことを聞かないんですそれで1年ぐらい、ずーっとダメ男に付きまとわれて、結局、貯金とか全部取られちゃって

それで最後はどうなったの、その人

姐さんから獲れるモノがなくなった途端に、男の方はドロンして行方不明ですとっころが姐さんたら、あの人は逃げたんじゃないただ隠れているだけ私に見つけてもらうことを待っているはずなのよウフフ、可愛い人とか、アタマのオカシイことを言い出して男が残して行ったゴミみたいな私物をほら、こんなに手掛かりが残っている私には、あの人の待って居るところが判るわクフフフなんて、どんどん情報解析を始めてで、まあ、姐さんは職業柄、わずかな情報だけでも、逃げた人の潜伏場所とか簡単に見つけられちゃうんですよ

 フリーの警護人ならできるよなそれぐらいのことは簡単に

で九州でした佐賀県の山の方です逃げた男を探し出したんですよで、姐さんが見ぃつけた私、彼のところへ行くわなんて言い出すもんですから私も心配だったんで、先輩と一緒に姐さんに付いて行ったんですけれど

 木下さんと先輩も、その女の人が悪い男に会うのに付いていった

九州の佐賀で、その男は姐さんから奪ったお金でドカーンと大きな家を買ってましたそれがまあ、ホント、大きな家なんですよ庭も広くて隣の山と畑と養豚場もその男のモノになっててそれを見て、最初は姐さんはほら、あの人はここで私と暮らすための準備をしていたのよ私はこの家にお嫁に行くのねアハンハンとか、自分の都合の良い妄想に浸っていたんですけれど

 家に山に農場って  その男に、どんだけ金を獲られてたんだ

とっころが実際に、そのお富の家に行ってピンポーンってベル鳴らしたらはいはい、どなたぁって、ノーメイクにジャージ姿のオバサンが出て来たんですよ

つーまーりその男は、その家で、すでに別の女と暮らしてたんですよていうか、姐さんが知らなかっただけで、その男はずっと前からそのオバサンと結婚してて、子供も4人いたんですよ

 奥さんと子供

上から、男、男、女、男の4人兄弟でしたねー

 木下さんは、ウンウンとうなずく

お金を持っている独身のキャリアウーマンが、既婚者にダマされてたよくある話よね

 まり子が、呆れたように言う

それで、まあそこまで判ったら、さすがに姐さんも目が醒めたみたいでアッタマきたんで、これはもうヤッちまおうと

何をしたの

 まり子の問いに、木下さんはアッケラカンと

火炎放射器で、丸焼きです姐さんと先輩と私の3人で、たまたま持ってた火炎放射器を使って、その男の家を燃やしてやりましたッ全焼です全焼