Выбрать главу

わたしが一人で父の介護をするのは、もう難しいというか

わたしの見落としで、父が亡くなったりするのが怖いので仕方ありません

1456.朝の支度・1 おはよう

・クリト・リリス/14歳ペルシャ系ビビリな性格少女暗殺者からペットに昇格

・アンネ・ロゼ・アゲマンダー/16歳ドイツ人と中央アジアのトルコ系民族のハーフドングリみたいな大きな瞳肌は褐色髪は焦げ茶武闘派直情的

・アクメ・イク・エクスタシー/15歳母親はギリシャ系の娼婦黒髪に白い肌で鼻高背が高い細身のスラッとした身体気だるいマダム風

 遠くでピアノの音がする  ああ、いいのか  昨夜から茉莉花と真樹が泊っている  二人が朝から、ピアノの部屋で練習しているんだな  昨夜は色々あって、練習ができなかったから  瑠璃子の財団の奨学生にしてもらえたから真樹は、今朝から早速、一生懸命ピアノに打ち込んでいるんだ  すっきりと透き通るような心地よい良い音色だ  やっぱり、真樹も茉莉花も才能がある  眼を開けると薄い布団をまとっただけの裸のアーニャが横たわって、オレの顔を眺めていた  ピアノの音色の響く部屋昨夜と同じベッド  振り向くと、月子ももう起きていた裸のまま、ベッドにうつ伏せで何かのファイルを読んでいる  ありすは、まだ眠っていた  翔姉ちゃんとレイちゃんはもういない香月セキュリティサービスの仕事に戻ったんだろう  素子とくるみもいない桜子も朝ごはんの支度へ行ったのか  大きなベッドの向こうにオソソとクリトも眠っていた  ベッドの下の敷かれたマットの上では、少女暗殺者たちもまだ眠っている

昨夜は、大変だったもんな

 ありすとセックスした後  少女暗殺者たちのアンネ・ロゼが何かわーわー言い出して  それを止めようと、リーダーのドリィと話しているうちに  イン・リンやイン・ランも会話に加わって、口論になって  他の子たちも、みんなお互いにひそひそ話をしだしたりして  最後には、お前ら、うるさいみたいなことをアーニャが少女暗殺者たちに言って  それから、どうなったんだろう

公様が、お疲れで眠ってしまわれたんでお話合いは、お開きになったんですわ

 月子がオレの心を読んで、教えてくれた  読んでいたファイルも閉じる

あれ結局、あいつらは何を話していたんだ

 少女暗殺者は自分たちの言語東南アジア訛りのフランス語で、それも物凄い勢いで話していたから、オレには何を言っているのか、まったく判らなかった  そもそも昨夜のオレは、学園祭からの疲労が溜まってたから、少女暗殺者たちの話に耳を傾ける気力も体力も残って無かったし

アンネ・ロゼと何人かの子がねベッドの上に行きたいって言いだしたのよ

 アーニャがオレに体を寄せて、そう言う  ツンと尖ったおっぱいを、オレの胸に擦り付けた

つまりねもうベッドの下で見ているだけは嫌だ自分もセックスを体験したいってね

 昨夜の少女暗殺者たちはオレとオレの女たちとのセックスを見せられ  月子の巫女の力でセックスの快感を強制的に共感させられ  エクスタシーも、翔姉ちゃん、くるみ、ありすと3人分も味わうことになり  しかも、最後のありすのエクスタシーが一番大きかった

クリトとオソソだけベッドの上に居ることを許されてるというのも、効いたみたい

 アーニャは笑う

アンネ・ロゼはベッドの上に居るのに、何でもっと積極的にならないのかって、クリトとオソソに文句を言ってたわ自分だったら、絶対にセックスしてもらえてたって

 アンネ・ロゼは直前に、オレのペットになりそこなっている  どうしようかと逡巡している隙にオソソに先を越された  だから、オレのペットになったオソソとクリトに特別な思いを抱いている

それでその後は、どうなったの

 茉莉花たちのピアノの音を聞きながらオレはアーニャに尋ねた  少女暗殺者たちは、全員、一撃必殺で人を殺す戦闘能力を持っている  もし、変に仲たがいをしてケンカでも始めたら、シャレにならない

どうもこうもないわよ肝心のあなたが眠ってしまったんだもの

 アーニャは苦笑するピアノのリズムに合わせて、バタバタと素足を上下させた

少女暗殺者たちがオレとセックスしたいとか、オレに認められてベッドの上に行きたいととか話している最中に

オレが、一人でガースカ眠りこけてしまったんじゃ

 セックス見学で興奮していたアンネ・ロゼたちの気分も萎えるか

わたくし、言ってやったわよあなたたちに女としての魅力が無いから、この通り眠ってしまったってアンネ・ロゼたちは、ガックリ落ち込んでいたわよ

 それはすまないことをした  でも、仕方がない眠かったんだから

ついでに言っておいたわあなたの気を惹きたいのなら、まずは日本語を覚えなさいって

 アーニャは、ベッドの下の少女たちを見下ろす

あなたたちは努力が足りなすぎるってねイーディが、あなたと話すために3か月で日本語をマスターしたことも話しておいたわよ

 イーディはあいつは天才すぎる  3か月で日本語どころかオレよりも、現代の日本文化に詳しくなった  でも、少女暗殺者たちはイーディの超人的な身体能力のことは、肌で感じて知っているけれど  頭脳の方も、超天才児だということはまだ気づいていない  イーディにできたことなら自分にもできるはずだと、日本語の勉強を頑張ってくれれば、とても助かる

素子様とくるみ様が眠る前に、あの子たちに幾つか日本語を教えていらっしゃいましたわ

 素子もくるみも超お嬢様校の生徒だから、フランス語は話せる  オレたちが話している声で少女暗殺者たちが、眼を覚ましたようだ  一人が目覚めると気配を感じて、次々に目覚めていく  ピアノの軽快な音が聞こえている中で  少女暗殺者は、一人、また一人と体を起こして

それから、仲間同士で顔を見合わせて

 どうしようか迷っているような表情をしていた  明るいピアノの曲が終わって  また今度は、穏やかな曲が鳴り始めた  するとまずは、ドリィがオレの方を見て

オハヨウゴザイマス

 日本語でそう言った  本当にこれでいいのか、間違っていないかと心配そうな声で  少女暗殺者たちのリーダー役をやっているけれどドリィも、まだ16歳なんだよな  昨夜教えてもらった言葉が間違っていないか、不安なんだろう

ああおはよう

 オレは、真っすぐにドリィの眼を見て朝の挨拶を返してやった  ドリィの顔がにっこりと微笑む

オハヨウゴザイマス!

 姉のドリィに続いて2歳年下の妹のアナが元気に挨拶する

おはよう、アナ!

 オレもベッドの上から明るい声で返事する  アナは、14歳の少女らしく満足そうに笑った  ピアノの音が強くなる