そこの二人は、あなたが面倒を見なさいペットにした子とそうでない子に、差を付けておくのよ
今度はクリトとオソソを見る うんオレのペットは、オレが洗わないといけない
わたくしもあの子たちに付き添います
アーニャが、物理的に力で少女暗殺者たちを制し 月子が、精神的な力であの子たちの暴走を防ぐ クリトとオソソは、オレ一人で大丈夫だろうか
それはご心配なさらなくても大丈夫だと思いますわ
寧さんが何もしていないはずがありませんもの
そうだ寧は、今、この瞬間も監視カメラでオレたちのことを見ている スピーカーからのピアノの音は、まだ続いていた
そのとおーりっ寧お姉ちゃんにぬかりはないよっ、くふふっ
天井の隠しスピーカら、寧の声がするとコンコンと部屋のドアがノックされた
わたくしが開けるわ
アーニャが、ドアへ向かう この部屋のドアは夜中に少女暗殺者たちが、勝手に部屋からいなくならないように厳重にロックされているはずだ 朝方に、翔姉ちゃんやレイちゃん、素子、くるみ、桜子たちが部屋から抜け出した時も一度部屋のロックを開けて外に出てから、再度、カギを掛け直しているだろう そういう慎重さが無ければ香月セキュリティサービスのトップ・エリートにはなれない アーニャもすっかり、オレたちの家族になっているからお屋敷のセキュリティシステムは熟知している ドアの指紋認証と暗証ナンバーの両方のロックを解除して、ドアを開ける
工藤美智、参りました
朝から相変わらずの無表情のままの美智が居た 美智はすでにいつもの超お嬢様校の制服に着替えている
おはよう、お兄ちゃん!
朝から元気なマナと少女暗殺者たちを怖がっている様子のメグ14歳と16歳の母親違いの姉妹二人とも、まだパジャマ姿だ
失礼いたしますおはようございますッ
お背中を流しに参りました旦那様
警護役として、きりっとした表情のハイジとみすず 13歳のハイジも、美智と同じ超お嬢様校の中等部の制服に着替えていた みすずは浴衣姿だ 美智が強い気を発しながら、部屋に入って来たので 少女暗殺者たちは、即座にサッと立ち上がり部屋の一方に固まる 美智の強さが、肌で感じられたんだろう 空いた空間に美智は、みすずたちを入れた さらにハイジがガードしている
そこまで警戒しなくても、もう大丈夫よこの子たちは
一昨日、昨日と大分、この人に骨抜きにされたから
少女暗殺者たちに暗殺以外の生きる道があることを示して 彼女たち自身が、ここに居たいと思うように色々やって セックスも感覚だけ共感させて、自分からしてみたいと思うように誘導した 特にセックスは 少女暗殺者のほとんどが、東南アジアの売春窟の生まれだから セックスが、金銭を受け取るために我慢して男の欲望を受け入れるものだと思っている可能性があった そういう子たちだからここに居ることの代償は、オレとセックスすることと、思い違いはして欲しくなかった オレたちの家族ではセックスは、義務でも権利でもない オレとセックスして、将来オレの子を産むということは家族に加わるための最低条件だ みんな嫌々オレとセックスしているわけではなく誰もがセックスを楽しんでいることを、見せたかったし、感じさせたかった そういう意味では、一昨日と昨夜のセックス見学会は上手くいったと思う
でもそろそろ、この人をこの子たちの視線から解放してあげないといけないわね
アーニャの言う通り朝のオハヨウの挨拶大会で、また少しオレと少女暗殺者たちの距離は縮まったと思う 美智を警戒して、美智の方を見ている子よりオレの方を見ている子が多い アーニャがフランス語で、何か言った 少女暗殺者たちはアーニャにウィーと言って、うなずく
この子たちに体を洗いに行くわよ臭いままだと、この人に嫌われるわ嫌われるのは嫌でしょって言ったのよ
だが例のアンネ・ロゼが、クリトとオソソを指さして何か言う すぐにアーニャが何か言い返してアンネ・ロゼを黙らせた
あの二人だけ残るのはズルいっていうから昨夜、ペットになりそこなったあんたが悪いって言ってやったのよ
アンネ・ロゼはオレが、クリトをペットにした後の他にもオレのペットになりたいやつはいるかという問いかけに 迷っているうちに、オソソに先を越されている オソソよりも先にペットになると表明できなかったアンネ・ロゼが悪いのだ しばらくは、後悔させておいた方がいい
はいじゃあ交代ね
アーニャが、美智に言う あくまでもオレの警護役の交代をするという意味だ
後はお任せ下さい
美智もアーニャに一礼する 月子もアーニャと一緒に退場しようとするから
ああありがとうアーニャ、月子色々と面倒なことばかりやらせて、ごめん
二人とも昨夜はずっと、この部屋でのセックス大会の調整役をしてくれた それなのにアーニャと月子とは、オレはセックスしていない セックスしてしまったら、調整役としての仕事ができなくなると感じたからなんだろうけれど アーニャと月子はオレの言葉を聞いた後に、顔を見合わせくすくすと笑いだす
公様は、勘違いをなさってますわ
そうよわたくしたちは、とても幸せな気持ちで朝を迎えたわ
わたくしとアーニャさんで公様に添い寝させていただきましたし
男の人は挿入したり、射精したりしないと満足できないんでしょうけれど女は、そういう肌の触れ合いだけでも満足できるのよ
はい満足できております
そう言って微笑んでくれた
あわたくし、色々していただいて申し訳ありません
ずっと黙っていたありすが慌てて、アーニャたちに頭を下げる 昨夜のセックスの最期に思い切りイッてしまったことを思い出して、恥ずかしくなったんだろう
ありすさんはもっと公様に甘えていいんですよ
そうだよあなたは、わたくしたちの妹なんですから今は、甘えてなさい度が過ぎたら、叱ってあげるけれどあなたは、ここのところ我慢の方が多かったと感じているわ
月子とアーニャは言う
ですから素子様たちは、ありすさんだけ起こさずに、ここに残されたんですよ
月子の言う通りオレが起きた時に、まだ眠っていたのは、ありすと少女暗殺者たちだけだった 翔姉ちゃん、レイちゃん、素子、くるみ、桜子は先に退出して アーニャと月子は、もう起きていた
あなたもこの人に洗ってもらっいなさいああ、この人をあなたが洗っちゃダメよそれは、こちらの人たちのお仕事だから
アーニャは笑って美智、マナ、メグ、みすず、ハイジたちを見る