Выбрать главу

判りましたダダドムゥさんとの交渉の時は、木下さんも手伝って下さいお願いします

 オレは素直にお願いする

了解でーすボス

 ぐふふと笑いながら、木下さんは再びハンバーグを食べ始める

今の段階であなたに伝えられることは以上よもう少ししたら、また状況が変わるかもしれないけれど

 時刻は朝の8時過ぎ  デススター・プロに行くのは午後だから時間はたっぷりある

どうせ、デス・プロが何かしら仕掛けて来ることは判っているのよあの人たちが、すんなりとわたしたちに女性タレント部門を譲渡するわけがないもの

さっき言ってた半グレってやつ

ええデス・プロは自分たちの後ろ盾になっている暴力団のメンバーは、今回は使えないわ暴力団の人たちの方が動かないから

 関西のヤクザ組織と香月家が抗争して香月家が、ほぼ勝利したことは関東の暴力団の人たちもよく知っている  ミナホ姉さんと、香月家の結びつきももう広く知れ渡っているだろう  黒い森のお屋敷の前で香月セキュリティサービスと公安警察の車両が24時間体制で監視するようになって、もう半年になる  美智の母親と不倫相手だった香月セキュリティサービスの元警備部長がオレたちの情報を暴力団組織に流したということもある  今は関東の暴力団は、香月セキュリティサービスと正面から戦争するようなことは避けるはずだ

デス・プロは、知り合いの半グレ集団を使ってわたしたちの妨害をやるでしょうね

 暴力団組織とは関係の無い半グレと呼ばれているヤバい連中を使ってくる

工藤さんにお願いして調べてもらっているわデス・プロと付き合いがあるのはどんな集団なのかを

 工藤父は香月セキュリティサービスの裏部隊を仕切っている  ミナホ姉さんは今は、香月セキュリティサービスの仕事もしているから  こういうことは工藤父にお願いするのが一番だと考えたんだろう  ああその相談をした時に、ダダドムゥおじさまの件も話題に出たのか

そっちもお昼過ぎまでには、調査報告が届くと思うわ

判ったじゃあ、オレはお屋敷に戻るよ

 デス・プロに行く時はミタマやアーニャやクリト&オソソを連れて行くことになっているから一度、お屋敷に戻ろうと、オレは思った

その必要は無いよっ今、お屋敷に居る人たちは、お昼に、ここに来てもらってここから、みんなデス・プロに向かえばいいんだよっ

あっちに戻ったらヨッちゃん、また東南アジアの子たちの相手をしなくちゃいけなくなって、大変でしょっ

 この時間だとみすずたち、超お嬢様校の生徒たちとマナたち、私立中学へ通っている子たちは、学校に行っているし渚と真緒ちゃんも、花屋の方へ行っているはずだから  お屋敷に残っているのは学園祭の代休のメグと愛と克子姉そして、アーニャと少女暗殺者たちだけだ  少女暗殺者たちはオレがクリトとオソソをペットにしたことで、動揺している  もちろん、それはあの子たちが暗殺者の過去を捨てて新しい人生に進める様に、オレが仕掛けたことだけど  今帰ると確かにオレに付きまとってきそうな子も何人かいるな  しばらくオレが姿を見せないであの子たち同士で話したり、考えたりする時間を取るべきかもしれないけれど

でも、アーニャと克子姉とミタマとメグと愛たちに、あの子たちを任せるのはさ

 アーニャはともかく武闘派の外国人少女たちの相手は大変だと思う

それなら問題ないわキョーコさんが、今日は1日、あの子たちの面倒をみて下さるそうよ

あなたと入れ違いで、お屋敷に戻ったわキョーコさん、あなたがあの子たちを受け入れてくれたことが、本当に嬉しいのよあなたのところへ連れてきて良かったって言っていたわ

 少女暗殺者たちは東南アジアの犯罪組織の頭のおかしい女ボスに飼われていた  全員が一人以上の人間を殺した経験の持ち主だ  普通の環境で普通に暮らせるようになるまでには相当の時間と覚悟が必要だ

いや、オレの方こそあの子たちを、オレたちのところに連れて来てくれたことを感謝しているよ

 少女暗殺者たちみたいな子はオレたちの家族になるしか、生きる道が無いと思う

キョーコさんが居てくれてるなら、安心だよっあの子たちも、キョーコさんになら色々と相談できると思うしさっ

ソウネDarlingが居ないところでキョーコと、改めて話をする時間を取るノハ、あの子たちにとってイイコトかもしれないネ

 イーディも、そういう

Darlingは、暗殺者として硬直しまくっていたあの子たちの意識をこの数日、思い切り揺さぶったノネあの子たちに暗殺者以外の生きる道があることを伝えてみたヨソレが今、あの子たちの心にどういう影響を与えているのかキョーコも、確認したいんだと思うヨ

それなら今は、戻らない方が良いか

アタシも、ソウ思うネ

 イーディも、そう考えるのならそうするべきなんだろう

香月セキュリティサービスのマイクロバスを借りることになっているから先にお屋敷に行って、向こうのデス・プロへ行くメンバーを乗せてそれから、ここへ来るようにしてもらうわ

今回は、何台もの車で車列を作って行くべきではないと思うのよだから、マイクロバス1台で行くわ

確かにデス・プロへ行くのに、いつもみたいな車列じゃ圧迫感があり過ぎて、向こうを警戒させちゃうもんねっ

それもあるけれどミナホ姉さんは、襲撃されることを恐れてるんだよね

え襲撃への対応なら、いつもの車列でもやってるじゃんか

 オレの言葉に、寧が疑問を投げかける  確かに、オレたちは、どんな時でも敵からの襲撃を想定して行動している

今回はクリトやオソソたちも連れて行くから、あいつらが襲撃に興奮して暴れ出したりしないように、誰かしらが見てないといけないんだよ

 少女暗殺者たちは殺すか殺されるかの修羅場を経験し過ぎている  もし、クリトたちが車から飛び出したりしたら確実に襲撃者を殺してしまう

アーニャにクリトとオソソと同じ車に乗って監視してもらうとしても襲撃を受けたら、アーニャは二人を抑えるのに精一杯になるだろうから、その車だけ防御態勢が取れなくなるだろ同じ車に、もう一人警護役を乗せて置く手もあるけれど

ソンナことをシタラ、車列全体に均等に警護役を配置することができなくナルネ

 今のところイーディは、デス・プロへ行くメンバーには入っていない  それでも今日の昼間に自由に動ける警護役は、アーニャ・イーディ・ミタマ・木下さん・黒瀬安寿しかいないし  ミタマは、攻撃特化で警戒活動には使えない逆に、黒瀬安寿はまだ見習いだから警戒はできるけれど、攻撃はやらせられない  今の人数で、襲撃されることを前提に車列を作って行くのなら3台がベストだ  前方警戒車・指令車・後方警戒車に分けて襲撃にすぐに対応できるように、1台に乗る人数に余裕を持たせた方がいい