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お兄ちゃんはねーその辺りどんくさいもんね

やかましいわ。運動が出来るならゲーマーやってねぇよ

確かに』

わかる』

いや、お前等には言ってない。

というか、何会話聞いてんだよ。

でも習得しているなら拙者達よりも動けるはずでござる!

行った早々白鯨の腹の中に行きそうだな。ペックル諸共体内で大暴れさせるのか?

ぶっちゃけると俺が行っても戦力になれる自信は無い。

むしろ遠くからペックルに指示を出す方が正しいだろ。

島主補正でペックルの能力を引き上げている訳だし。

となると途端にやる事が無くなるな。

舵は硝子と紡が兼任してくれているし、雑魚の掃除は闇影、投網と機雷投下は残ったペックルにさせている。

う~んお! 良い事を思いついた。

闇影俺、名案を閃いちまった

おお、打開策でござるか?

いやそうじゃない

じゃあ何を閃いたのでござる?

うん。

やる事は一つ。

ここは波発生時限定のフィールド。

そして目の前には海。

俺は釣竿を取り出してルアーを振りまわす。

ここでは何が釣れるかな?

き、絆殿がこんな状況で悪い発作を発症したでござるー!

ポチャンと海面にルアーは落ちて行った。

こら闇影! 人聞きの悪い事を言うな! こんな状況だからこそ、釣れるレアな魚があるかもしれないだろ

絆さんさすがにそれは擁護のしようがありませんよ

泳げないなら体内フィールドの方へ行ってくれば良いだろ! 船の方は俺に任せろ

確かに一理ありますけどせめて戦ってください

硝子があの着ぐるみをきたら考える!

それは本当ですか?

え? マジ?

さすがにやらないだろうと思って言ったんだが。

く確かに波で戦うのは楽しいから参加しているけど、俺の本来の役目はみんなに美味しい魚を釣り上げ、解体で刺身とかの料理を提供するのが仕事なんだ。

言わば半生産職。

そんな俺に硝子は戦えと言うのか!

私も同行しますから戦える場所に行きましょ。ペックルに命じれば回避は出来るはずです

やらねばならないのか?

社会という巨大な波を前に自分を曲げる時が来たのか。

そうだ! 巨大ペックル! サブマリンモード!

絆殿がとんでもない事を言い始めたでござる。そんな機能があるのでござるか?

ペン?

巨大ペックルが首を傾げている。

今までまともに反応しなかったのに、どんなAIだ。

お兄ちゃん、ノリでとんでもない事を言うね

あれば良いのか悪いのか

魔法の膜とか展開して船を守ってくれるなら良いけど、ただ潜るだけだったら船が壊れてそう

アイデアは良いと思いますよ。絆さんらしいです

さすがにそこまでペックルは万能じゃないか。

なんて誤魔化しながら海面に二度目のキャスティング。

良いから絆さん、釣りを止めてくだ

硝子が俺を注意しようとしたその時!

ガクンと今までに無いくらい竿がしなった。

なんだ!? この手ごたえ!

大鯰の比じゃない程の力を感じるぞ!?

ディメンションウェーブ第三波-討伐-

シークレットウェーブクエスト発生!

クエスト名次元ノ白鯨を釣りあげろ!』

俺はリールを巻き取りながら眉を寄せる。

な、なんでござるか!? 絆殿!

船が引っ張られて斜めに寄っている。

原因は俺だ。

紡! 舵をしっかり持って運転しろ!

絆さん! 一体何を引っかけたんですか!?

どうやら次元ノ白鯨が引っかかっているらしい

はい? あの絆さんのルアーと垂らした糸で、深い所にいる次元ノ白鯨に?

どう見てもおかしいでござる!

気持ちはわかるが気にするな!

ゲームではありがちな現象だ。

モンスターをハンティングするゲームに登場する、カエルを餌にするとデカイ足の付いた魚が釣れたりするもんな。

これだけ引っ張られるって事は嘘じゃないんじゃない? 確か巨大イカを釣った時も引っ張られていたし

紡が若干楽しげに舵を強く持って言い切る。

しかしなんだこの引き!?

おい、島主パーティーが何かやってんぞ?』

釣り? こんな時に、何考えてんだアイツ』

バカを通り越してキチガイだろ』

うるせー! こっちは釣りがしたくてゲームに参加してんだよ!

波発生中のフィールド限定で良い魚が釣れるかもしれないだろ。

何事も実験だ!

その結果、シークレットウェーブクエストなんて出てんだから。

とか言い訳しても、信じ無さそう。

今は結果を出すしかない!

うおおおおおお! 俺の釣り経験を舐めるなよぉおおおおお

今までの釣り経験、竿の性能、モーターリールの力そして振り込んだ技能と熟練度その全てを総動員して釣りあげてくれるわぁあああああああああああ!

モーターリールにこれでもかとエネルギーを振り込みながら思い切り引きあげる。

すると魚影が徐々に大きくなって行き、俺達が格闘していた相手が何者であるのか、周りで嘲りながら雑魚と戦っていた連中が口を開ける。

一本釣りだぁああああああああああああ!

ついでにスキルをぶちかましてトドメとばかりに竿を振り上げた。

そしてザバァっと音を立てて、次元ノ白鯨が海面から釣りあげられる。

何ィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!?

巨大な水柱を上げながら次元ノ白鯨は海面に叩きつけられ、目を回しているエフィクトを出しながら腹を見せる。

少しばかり遅れてしぇりる達が海面に顔を出した。

い、今来た情報を報告すのじゃ。海中で暴れ回っていた次元ノ白鯨が突如顔を海底に向けたかと思うと凄い速度で海面に引っ張られて行ったそうじゃ』

ボスが釣られた

釣ってた

島主パーティーが釣ってた

おかしい

何? 島主パーティーが釣りをしていた? それに引き寄せられて釣りあげられた?』

唖然とした空気が辺りを漂う。

俺は船首に立ち、ドヤ顔をしてみた。

と、ともかく! 今が攻撃のチャンスじゃ!』

指揮をしている人の声に、ハッと我に返った連中が攻撃を再開した。

気絶している所為か、次元ノ白鯨の奴攻撃の効きがとてもいい。

一気に回復した分を越えて、大ダメージをみんなで与える事に成功。

やがて我に返った次元ノ白鯨は動きまわって攻撃を再開、海面でしばらく同様の攻撃を繰り返したかと思うと、また潜って行く。

HPが一定以下になると海中に潜るスタイルだな。

今度は潜る連中の他に釣竿を垂らすプレイヤーが現れた。

なんだよこれ

が、ブツンとすぐに糸が切られて悔しがっている。

俺以外にも釣り人が居た事に素直な喜びを覚える。